こんにちは、インタレスト(本日はスタッフY)です。
本日はシリーズ「お客様のココチ」(→新日記の記事、旧日記の記事)、お客様によるココチブランド(=kokochi sun3+kokochi sqir)のオーダー靴をご紹介いたします。
本日ご紹介する3足は、「こんなこともできるんだ!」と私自身も驚いた靴たちです。一足一足オーダーを頂いて森田さんが制作するハンドメイド靴ならではのつくりこみを、ぜひお楽しみ頂けましたらと思います。
それでは、以下ご覧下さいませ!
★お客様のcorne(こるね):トーマスターコイズ+染めツヤ・イエローソール
- オリジナル:マッケイ=64,000円
- ソールカスタマイズ:なし=0円
- サイズオプション:22.5cm~25.0cm=0円
- ソール裏ゴム張り:なし=0円
- その他のオプション:コバ塗りイエロー・特殊レザーなど=お見積
- 合計:64,000円+α+税
corneについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。
corneは、つま先がかなり長く、スッキリとしたデザインが特徴です。
履き口が小さくサイドにゴムが入っているため、脱ぎ履きが楽で、フィット感があります。
ソール側面の凹凸を帯びた独特の形状は、kokochi sun3ならではです。
こちらが今回オーダーを頂いたcorneの全体像です!一見してカラフルな色づかいで、華やかな靴に仕上がっています。
ご参考までにですが、こちらは以前、他のお客様からオーダーを頂いたcorneです。corneはつま先が長く、スタイリッシュな形です。ブラックの革でつくるとこんな風に格好良く仕上がります。
今回オーダーを頂いたcorneに戻ります。アッパーの革は、ココチブランドオリジナルのオイルドレザー「トーマス」です。新品時からやわらかくて軽く、程よくしっとり感もあります。トーマスは5色展開(=キャメル・ターコイズ・ブラウン・ネイビー・ブラック)ですが、その中でもこのターコイズは鮮やかな色味です。経年変化によって、革本来のベージュ色が強まったりといった変化も見せてくれると思います。
このcorneでは、オーナー様のご希望で、レザーの切り口部分(=コバ)をイエローで塗っています。革と同色でコバを塗ることは今までもありましたが、「ターコイズ色」の革のコバを「イエロー」で塗るというのは、作り手の森田さんもやったことがなかったため、新しい試みでした。
でも、こうして靴ができあがってみると、こんなにきれいに仕上がっていて、ステキなディテールですよね。
ソールも森田さん自身が着色する、染めツヤ・イエローです。corne独特の凸凹のあるヒールをイエローで塗ったものは初めて見たのですが、これもかわいいですね。同様の染めツヤソールの色展開は、他にターコイズ・グリーン・イエロー・ホワイト・オレンジがあり、全6色です。(ソール全体では20種類くらいからお選び頂けます。)かかとのタブはピンク色のスエードです。(このピンク色の革も、見たことがないような・・・。笑)
せっかくのイエローのソールなので、つま先のゴム貼りは「なし」で。ソールのお手入れや、将来的に色が剥げてきたときの塗り直しにつきましても、お気軽にご相談下さいませ!
お客様に履いて頂きました。「イメージ通りの仕上がりでうれしいです!」と仰って頂けて、私たちもうれしかったです。corneは、履くとつま先がだいぶ余るのですが、足首周りでフィットするので履き心地は良いんですよね。色々な洋服に合わせて履いて頂けるのが、とても楽しみです。
★お客様のTramp-Hi:インディヌバック(柿渋染め&ブロークン加工)+マット・ブラウンソール
- オリジナル:85,000円
- ソールカスタマイズ:なし=0円
- サイズオプション:22.5cm~25.0cm=0円
- ソール裏ゴム張り:あり=1,800円
- その他のオプション:柿渋染め(5,000円)+ブロークン加工(5,000円)=10,000円
- 合計:96,800円+税
Tramp-Hiについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。
2013年秋冬シーズンの新作です。「Tramp(=放浪者)」という名のついたハイカットブーツです。
シーズンテーマは「On the Road~靴底をすり減らせ、人生を積み上げろ」。
インスピレーションの源は、ジャック・ケルアックの自伝的小説「On the Road」。若い頃に自身を突き動かした衝動的な情熱、一瞬の思いつき、後先考えずの行動。「オトナになること」への葛藤と、若い頃の自分自身への嫉妬。そしてそれを経てたどり着いた、「もう一度走りだそう!」という、自分を鼓舞するモーレツにポジティブな衝動。森田さんのそういう想いがギュッと詰め込まれた、元気と力強さがみなぎる新作です。履く側の感覚として特に強調しておきたいのは、「段違いに履き心地が良い」ことです。見た目の印象よりもずっと軽く、歩きやすいです。
トリプルソールのタフなつくりで、かかとは馬の蹄鉄の形に加工されています。男性が履くと無骨さが出てもちろん格好良いですが、女性が履くととてもかわいく、バランスのとれたデザインとなっています。
まずは、今回オーダーを頂いたTramp-Hiの全体像です。Tramp-Hiは重厚感のあるつくりですが、今回のように女性のお客様からもオーダーをたくさん頂いております。「レディース向けのブーツでこういうデザインのものはまず見つかりません!」と、あるお客様からは教えて頂きました。
ご参考までに、こちらは数年前に別のお客様からオーダーを頂いておつくりしたTramp-Hiです。革やソールの種類は異なりますが、まずここでは、「ブロークン加工なし」のTramp-Hiの雰囲気にご注目下さいませ。新品のTramp-Hiは、このように比較的きれいなブーツに仕上がります。きれいにつくって自分で育てるか、はじめから格好良く育った靴で履き始めるかは、お客様によって本当にお好みが分かれるところで、どちらも楽しいと思います。
改めて、今回オーダーを頂いたTramp-Hiです。新品のTramp-Hiを作り上げたあとに、森田さん自身の手による「ブロークン加工」を施すことによって、何年も履き込まれたかのようなブーツに仕上がっています。こんな風に片足だけ履き口に折れ癖がついていたり。ヴィンテージの靴のようで格好良いですね。(=ブロークン加工の詳細につきましては、こちらのYouTubeの動画や、こちらの路地裏と靴音vol.3にてご確認頂けます。)
また、アッパーの革は、kokochiのオリジナルレザー「インディヌバック」を森田さんの手で「柿渋染め」したものがつかわれています。
以下のブギウギ5EYEやFiesta-Hiにつかわれているのが、染めていない「インディヌバック」そのものです。kokochiのオリジナルレザー「インディ」の表面に、ごく薄く(=やさしく)サンディングをかけていて、ほんの気持ち毛羽が立った見た目や質感がとてもやわらかく魅力的な革です。将来的に色が焼けて濃くなっていく経年変化も楽しみです。
こちらは店頭在庫のRosa(23.0cm)、こちらもインディヌバックでつくられています。今店頭にあるRosaは、撮影時からしばらく時間が経っているため、色が若干焼けて濃くなっています。
さて、今回オーダーを頂いたTramp-Hiは、このインディヌバックの上から、森田さん自身が柿の渋を塗って染めるという加工が入っています。表面には濃淡の色むらがあったりして、ブロークン加工と相まって、味わいのある仕上がりになっています。(→柿渋染めの詳細につきましても、路地裏と靴音vol.3にてご確認頂けます。) 実際に履く段階では、この加工が入っていると、汚れなどが気にならないかもしれません。
革ひもも、水でしごいてもらうというひと手間が入っています。革ひもはつかっていくうちに自然とこういう雰囲気になるのでこのあたりもお好みですが、はじめから水でしごいておくと、ひもがやわらかくなったり、粉が飛びづらくなるといった利点があるようです。
ソールはマット・ブラウン。独特の形状のソールですが、つま先のゴム貼り「あり」を選んで頂くと、このような雰囲気になります。
★お客様のBrooklyn:インディヌバック(アイアン染め)+マット・アイアンソール
- オリジナル:HSD-DL=84,000円
- ソールカスタマイズ:NVG-DL=12,000円
- サイズオプション:25.5cm~27.5cm=2,000円
- ソール裏ゴム張り:なし=0円
- その他のオプション:アイアン染め(5,000円)+ブロークン加工(5,000円)=10,000円
- 合計:108,000円+税
Brooklynについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。
Brooklynは、ハンドソーンウェルト&ダブルレザーソールでクラフト感があり、堅牢な作りと履き心地の良さが特徴のサイドゴアブーツです。
kokochi sun3流のサイドゴアブーツといえば「CIRCUS」が思い浮かびますが、Brooklynは端正な顔立ちで、鹿革などきれいめの革を選んでおつくり頂くと、ビジネスシーンでも履ける靴になります。足をやさしく包み込まれるような履き心地の良さ、歩きやすさ、そして脱着の楽ちんさが人気の理由です。つかわれている木型はzanpanoと同じです。
まずは、今までにオーダーを頂いておつくりしたBrooklynの一例です。上述のように端正な顔立ちで、仕事用にシューツリーを入れてきれいに育てて下さっているお客様もいらっしゃいます。
そして、今回オーダーを頂いておつくりしたBrooklynです。まずはその全体像を。今までのBrooklynのイメージとはまったく種類の異なる格好良さに仕上がっていて、驚きました。
まず、革の種類はなんと、先ほどのTramp-Hiと同じ「インディヌバック」です。それを森田さんの手によって「アイアン染め」するという加工が入っています。(→アイアン染めの詳細につきましても、路地裏と靴音vol.3にてご確認頂けます。) 先ほどのTramp-Hiとはまったく異なるグレー寄りの色にしっかりと染まっていて、この対比がとてもおもしろいです。
また、ブロークン加工によって、こちらも長年履き込まれたかのような味わいのある雰囲気に仕上がっています。画像2枚目、8色から選べるサイドゴアの色はカーキです。この履き口のタブがクタッとした感じがたまりません。
さらにこのBrooklynではソールもカスタマイズされています。オリジナルのBrooklynはハンドソーンダブル・ダブルレザーソール仕様ですが、このBrooklynではノルベジェーゼ・ダブルレザーソール仕様に変更しています。サイドのハンドソーンによるチェーンステッチが特徴的な高級紳士靴などでも見られる仕様で、いまココチブランドでご提案しているなかでも最も手間のかかるハイエンドのつくりです。(=ソールカスタマイズの詳細はこちら)
ソール周りをぐるり一周するステッチの内側2本(=ここではダークブラウン)は、なんと森田さん自身が一針一針縫っています。(→具体的な作業の様子はこちらのYouTubeの動画でご覧頂けます。) さらに一番外側のステッチは、ホワイトの糸をアイアン染めしているというこだわりようです・・・!
ソールもアイアン染めですので、アッパーとともに経年変化していく過程がとても楽しみです。オーナー様、素敵なオーダーを下さいまして、本当にありがとうございました!
ココチブランドの情報は、以下のポータルサイトにまとめております。ぜひご覧頂きまして、お気軽にご来店&お問い合わせ下さいませ!
・kokochi sun3 / kokochi sqir ポータルサイト >こちらから!
・kokochi sun3 / kokochi sqir 店頭在庫の一覧 >こちらから!
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