こんにちは、インタレストです。
★壺草苑の今季20SSシーズンの販売会をオンラインストアにて開催いたします
国内有数の「灰汁発酵建( あく・はっこうだて) 」による天然藍染め工房「壺草苑」、その最新作100 点以上が勢揃いする大きな販売会「天然藍が染めるふく 2020 春夏」(5 月9 日~17 日) 」を、今回はオンラインストア限定でご案内いたします。
もともと今回の目玉企画として工房と一緒に走らせていたのが、壺草苑の倉庫で20 年以上大切に保管されていた「青梅嶋( おうめじま) 」の反物の実物・・・もちろんそのすべてが20年物デッドストックという貴重な生地をつかったアイテムのお披露目です。
それらも含めまして、おそらく初日5 月9 日( 土) には、ほぼ全アイテムを一斉にアップできる見通しです。ぜひオンラインストア特設ページ にご注目下さいませ。
<大切なお知らせ>
1年に2度開催する藍染め工房「壺草苑」の販売会、今回は「オンライン販売会」として開催いたします。
当店オンラインストア内に会期中限定で開設する、本イベントの特設ページのみでお買い上げ頂けます。
コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、会期中も店頭はクローズとなります。お電話もお受けできませんので、お問い合わせがある場合はこちらの「問い合わせフォーム」 よりお願いいたします。
(なお、上掲画像にあります通り、現時点で6月下旬に店頭での販売会開催も別途予定しております。こちらについては状況を見ながら、また後日ご案内させて頂きます。)
>壺草苑オンライン販売会 20SS 特設ページはこちらから
(現在の商品数はゼロです。現時点では会期初日である5月7日(土)の12:00頃に一斉にアップする予定でおります。)
ご試着が頂けないなどのご不便をおかけいたしますが、本文中でもご案内する「青梅嶋(おうめじま)」の反物の実物(!)をつかったスペシャルアイテムのお披露目も予定通りございますので、ぜひお客様皆様のご参加を賜りましたら幸いでございます。
★「青梅嶋」と壺草苑の歴史
現在の東京都青梅市をその発祥の地とする「青梅嶋」は、経糸に綿糸と絹糸を、緯糸に綿糸を合わせた縞柄・格子柄の綿織物(正確には綿絹織物)で、江戸時代、主に庶民層の日常着として大流行しました。
当時の庶民層は、高価な絹糸をつかった着物の着用を禁じられていたのですが、青梅嶋では経糸に密かに絹糸を忍ばせて織られているので、木綿の着物に比べて風合いのニュアンスが豊かで、江戸町民の「粋」の感性に響いたといいます。
江戸時代ですから、当然ながら化学染料は存在しません。青梅嶋の縞柄・格子柄は、藍色をベースに黄色や緑・赤などで表現されているのですが、それらすべてで草木染めの技術がつかわれています。
テレビや映画で見られる江戸時代の町人たちを描いた時代劇で、町娘などが着ている「藍色をした縞柄の着物」は、青梅嶋がそのモチーフになっているとする説も有力です。
この青梅嶋は、その頃のいわゆる「オシャレ」の最先端だったのですが、明治時代に海外からインディゴをはじめとした化学染料が入ってくると次第に衰退していき、そのままその一切が途絶えてしまいます。安価で容易、大量生産に向いている化学染料が、近代化が加速する日本社会に浸透していきました。
そして時は流れて、今から25年ほど前、東京都青梅市に工房を構える壺草苑で、この青梅嶋を復刻させようというプロジェクトが立ち上がります。
研究開発も含めておよそ5年の歳月を経て、「綿糸は手紡ぎの糸を使い、染色には、綿糸は天然藍を、絹糸は、藍・梅・やまももなどを用い、それを手織りで織り上げて」(手元資料より)、江戸時代当時の青梅嶋の完全な復刻に成功したのです。
5年ほど前、当店インタレストでは、そうして復刻に成功した青梅嶋の経験を土台に、当時の技術・機械をつかって、青梅嶋ならではの手紡ぎ・手織りの風合いを忠実に再現しようと織られた生地(=こちらも10年物デッドストック)をご紹介し、たいへんなご好評を頂戴いたしました。
そして今回ご紹介するのは、20年前に織られた青梅嶋の反物のまさに実物です。色とりどりですが、すべて草木染めされた糸によって手織りで織られている、「同じものは二度とつくることはできない」(工房)というきわめて貴重かつ稀少な反物です。
工房と打ち合わせを繰り返した結果、それをつかった第1弾商品として、きわめてシンプルな、それゆえに生地のクオリティの高さをまっすぐにお伝えできる新型シャツをご用意いたしました。
工房も胸を張るその仕上がり、 実物が届き次第、販売方法の詳細も含めて本ブログやInstagram にてご紹介いたします。ぜひご期待下さいませ。
★ 藍染め工房「壺草苑」と本オンライン販売会につきまして
1, 今季20SSコレクションの最新作を一挙に販売いたします
上でご案内した青梅嶋生地をつかったシャツをはじめ、今季20SSの新作たち100点以上をオンラインストア特設ページにて会期限定で販売いたします。
コート・ワンピース・トップス・ボトムス・ストール・小物類・・・と各種カテゴリ、そしてコットン・リネン・シルク・テンセル・パルプ・・・と(藍染めが可能な)各種素材を、フルラインナップで公開&販売いたします(=全点1点物の現品販売です)。
「会期中は具体的にどのような洋服たちが並ぶか」につきましては未定なのですが、それらはすべて半年前に開催された展示会で発表されたアイテムがベースとなります。そこで、それらについて一つひとつ詳細にご説明した「今季20SSの展示会レポート」の該当部分を、下掲リンク先より会期終了日(5月17日)まで再公開いたします。ぜひご参考になさって下さいませ。
以下の画像は、今季20SSの新作アイテムたち(サンプル)の一部です。新しい形・新しい生地・新しい染めと、見所だらけで魅力満載です。
2, 壺草苑20SSの最新作100点以上をオンラインストア特設サイトで販売いたします
今回の販売会では、展示会レポートでご覧頂けるサンプルのデザインそのものではなく、生地・染め・ディテールを変えて工房が新たに制作する最新作たちです。入荷アイテムにつきましては、オンラインストア特設ページ にて、会期初日の5月7日(土)の12:00をめどに一斉に公開できる見通しです。
コレクションの中心となるレディースアイテムをはじめ、常に人気の大定番のアイテム、ストールなどの小物、そして最近ラインナップが一挙に拡充されつつあるメンズアイテムも含めたスペシャルな最新作100点以上につきまして、その特設ページにてご案内できるかと思います。
状況が状況であるだけに予定通りにいかない可能性もあるかと思いますので、これからも必要に応じてアップデートいたします。
こちら画像3枚は、ちょうど1年前に開催しました昨年春夏シーズンの販売会開催時の店頭です。本来は今回もこうして店頭を藍色に染め上げてお客様をお迎えしたかったのですが、今回はそのぶんオンラインストア特設ページ を充実させてお届けいたします。
(ご参考)インタレスト別注の壺草苑20SSを着たスタイリング
ただいまインタレストではショップ内イベント「スタイリング強化月間」 を展開中で、そのなかで壺草苑20SSを他のブランドのアイテムと合わせてつくったスタイリング画像を、ご参考までにいくつかご案内いたします。コレクションの一端に触れて頂けましたら幸いです。(モデルは身長160cmの当店女性スタッフYです。)
すべて当店別注仕様で制作してもらったこれらの着用アイテムにつきましては、すべて当店オンラインストアの壺草苑のページ にて現在販売中 です。スタイリング&物撮りの多くの画像や各アイテムの詳細な情報も、オンラインストアにてご紹介しております。
繰り返しになりますが、5月9日(土)~17日(日)のオンライン販売会会期中には、これらのアイテム以外に 100点以上の最新作につきまして、オンラインストア特設ページ にてご紹介いたします。
以下、「壺草苑とはいかなる藍染め工房か」、 「当店インタレストで開催する壺草苑販売会とは何か」につきまして、詳細にご案内いたします。
ぜひこのままお読み進め下さいませ。
…
<イベント>壺草苑”オンライン”販売会 「天然藍が染めるふく 2020春夏」(5月9日~17日)開催のお知らせです! もっと読む »