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Category: コロニル (page 3 of 4)


<お役立ち小話> 鹿革でできた革靴、きれいめに履く?それともいろいろ気にせずガンガン履く?

こんにちは、インタレストです。

現時点でkokochi sun3でおつかい頂ける革の中で、新品時から最もやわらかく肌当たりの良いのは鹿革(ディアスキン)です。主にMUKUサーカスBrooklynなどのモデルでつかわれることが多い革ですね。

鹿革は裸足で履いても気持ちが良いというその圧倒的なやわらかさという長所の反面、相対的に水シミや油シミなどができやすいという弱点もあったりします。(←こういう性質の革を、総じて「デリケートレザー」と呼びます。文字通りですね。)

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それなのでインタレストでは、鹿革のケアについては、日常的には栄養&防水スプレーであるコロニル「1909シュープリームプロテクトスプレー」をベースにつかいつつ、1~2ヶ月に一度くらいの頻度でデリケートレザー相手につかってもシミにならない(=より正確には「なりにくい」)、モウブレイ「デリケートクリーム」「リッチデリケートクリーム」のご利用をオススメしております。

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さて、その鹿革のシミなのですが、展開が9色ある中でもブラックやネイビーなど濃いめの色味では目立ちにくいのですが(←ほとんど気にしなくて良いレベルです)、当然ながらイエローやベージュなどの淡い色味では目立ちやすいです。鹿革の靴をオーダー頂ける際、どの要素を優先されるかはオーナー様次第なのですが、この「色の選択」もときには重要なポイントになるかもしれません。

鹿革ブラックでつくられたBrooklynです。防水スプレーを振っておけば、雨も日に履いて歩いて問題ないと思います。
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鹿革ネイビーでつくられたBrooklynです。ブラックと同様の履き方ができます。
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一方、当店スタッフHの私物のMUKU(4年物)は、(シミになりやすい)鹿革イエローでつくったのち、防水スプレー(=コロニル「1909シュープリームプロテクトスプレー」)を振りつつ雨の中を歩き(ときにはわざと当てたりして・・・)、そしてつかったらまず「シミになる」であろうクリーム(=コロニル「1909シュープリームクリームデラックス」など)を塗りながら育てており、例によって耐久実験・エイジング実験を兼ねながら履いています。

このたび、お客様から鹿革イエローのMUKUのオーダーを承りまして、それが上がってきましたので、以下でスタッフHの私物4年物(左)とお客様によるオーダー靴・新品(右)を比較した画像をご覧頂けましたらと思います。

左が4年物、右が新品です。まずは両者の色味、まったく違いますよね。これは革が焼けたというのもありますし、お客様にはオススメしていない強めのクリームを入れたことによるシミの影響もあります。
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実は雨シミも油シミも当初はもっと目立っていたのですが、何年も履いているうちにどんどん目立たなくなっていって(というよりなんだか革と同化していってしまって)、今では「これはこれでアリかも」なんて思えるくらいになじんでしまっています。革靴になれていないときは、雨などで革にシミが入ってビックリされてしまうこともあるかと思いますが、「まあこれも時間が経てば味になるかも」くらいの気持ちでいらしても良いかもしれません。
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ちなみに、デリケートクリームやリッチデリケートクリームをつかったときは、多少色味が濃いめになったりする程度で、左の4年物のような濃さで固定されたりはしませんし、何よりこのようなムラ感が生じません。鹿革でつくられた靴を「きれいめに、そしてムラなくシミなく履きたい!」という場合には、まずは防水スプレーは必須で、あとはそれら2種類のクリームをメインにつかいつつ、雨の日のご着用ははなるべく避けるとよろしいかと思います。
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ところで、誤解して頂きたくないのは、「水シミや油シミができやすい」からといって、そのことが「水や油に極端に弱い」ということを意味するわけではないということです。「シミができやすいか否か」というのはあくまで「見映え」の問題であり、シミができたからといってその部分の革の強度が著しく劣化するというわけではありません。(むしろ革は水分も欲しており、乾燥させすぎるとひび割れなどの原因にもなります。)

それなので、この日の日記でも似たことを書きましたが、「シミなんて気にしない」というお考えであれば、普通の靴と同じようにガンガン履いてしまわれても良いのです(もちろん毎日履くことだけは避けて頂きたいですが・・・)。このあたりにつきましては100%個々のお客様のお好みによるかと思いますので、ぜひご自身でご判断頂けましたらと思います。

私たちは・・・そうですね、理想的には2足つくってそれぞれ真逆の履き方で育ててみたいところですね・・・!って、ぜいたく?!笑

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<お役立ち小話> 革に入った「かすり傷」は、簡単に目立たなくさせることができます!

こんにちは、インタレストです。

インタレストでkokochi sun3の革靴をつくって下さったお客様から、「靴に傷が付いてしまったので見て欲しい」というご相談をしばしば承ります。

革に入る傷については、「銀面(=革の表皮)が剥がれてしまっているかいないか」が第一のポイントです。私たちはそのうち「銀面が剥がれていない程度の傷」については「かすり傷」と呼んでいて、これは実は「傷」と呼ぶ必要もないくらい軽微なもので、ブラシと普通のシュークリームさえあれば、どなたでも簡単に目立たなくさせることができます。本日はその一例をご覧に入れますね!

 

こちら、店長・Dの私物の靴なのですが、壁にぶつけてこすってしまった直後のつま先です。
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こうしてアップしてみると、結構ガッツリ傷が入っているように見えますが、実際にはこれは「かすり傷」です。銀面が削れて剥がれてしまったわけではなく、そこに浅い傷が入ったという程度のものです。
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1,ブラッシングによるケア

そこで、まずは単にブラッシングをしてみます。ここでつかっているブラシは、これまでのケアでつかわれたクリームの成分などが残っている、いわゆる「育っているブラシ」です。それなので、このブラシをつかってブラッシングをするだけでも、わずかながら革に栄養補給をすることができます。
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こちらがBEFOREで・・・
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こちらがAFTERです。「育っているブラシ」でブラッシングをするだけで、これだけの傷補修効果があるんです。いつもお話ししますが、革のケアにとってブラッシングは「基本の『き』」なのです。(ちなみに、ブラシがまだ育っていないという場合は、そのまま真下のクリームをつかったケアをお試し下さいませ。)
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2,クリーム&ブラッシングによるケア

次に、「困ったときにまずはこれ」というモウブレイ「デリケートクリーム」と・・・
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それから、この靴(でつかわれている革)に最適な栄養クリームであるコロニル「1909シュープリームクリームデラックス」を、それぞれごくごく薄く、患部に塗り込みます。
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そのあと再びブラッシングです。
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こちらがBEFOREで・・・
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こちらが「ブラッシングのみ」の状態で・・・
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そしてこちらが、そのあとクリーム&ブラッシングをした状態です。この接写画像だと微妙に傷が残っているように見えますが、実際には、少なくとも人の目ではまったく分からないくらいに回復しています。
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こちら、今回傷が入ってケアをしたのが左で、傷が入っていないのが右です。このくらいの距離から見ても、「かすり傷」は跡形もありません。
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ちなみに、外で見るとさらに分かりません。
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革靴をどう育てるかはオーナー様次第です♪

革靴をきれいな状態で保つか保たないかというのは、「良い悪い」とはまったく別の次元で、純粋にオーナー様それぞれの考え方次第です。「どんどん履き込まれた表情を出したい!」「入った傷も勲章だい!」とお考えであれば、あえて荒く履いて雰囲気を楽しむということも全然「あり」だと思うのです。私たちも森田さんも、「靴は第一義的には足を守る道具であるべき」と考えているので、靴に(足の代わりに)傷が入ること自体は決して悪いことではありません。

その一方で、「きれいな状態で履き続けたい」とお考えになる方のお気持ちも、痛いほどによく分かります。「決して安価ではない、何より思い入れの強い靴は得がたいパートナーなので大切に育てていきたい」。もしそうお望みであれば、今回のような細かな傷をその都度見逃さず、面倒でも必ずその日のうちにケアをして消してしまうことをオススメいたします。その小さなケアの積み重ねが、「きれいなエイジング」へとまっすぐにつながります。

今回ご紹介したケアは「銀面が剥がれていない傷のケア」なのですが、実は日常的な履かれ方で付く傷の大半はこうした軽微な「かすり傷」なのです。過度に悲観なさる必要はまったくありません。本日の記事が、革靴の「きれいなエイジング」を目指しておられる方の一助となりましたら嬉しいです♪

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<メンテナンスガイド>革靴にできた小さなor大きな「水ジミ」を目立たなくさせるには??

こんにちは、インタレストです。

本日は、年明け1月に開催予定のkokochi sun3のイベント「一枚の革が靴になって。その靴を長く長く履いて」に連動する記事として、革靴のお手入れに関するお話、具体的には革靴にできた水ジミへの対処法の一例をご紹介いたします!

いつもお話ししています通り、kokochi sun3の靴は「長く長く履いて頂ける靴」ですから、お買い上げ頂いたあとのメンテナンスについても、しっかりとサポートさせて頂きたいと考えております!以下でご紹介するケースも、私たちが店頭でお手伝いさせて頂いた例です。

 

さて、皆様は、革靴にできる水ジミについてはどのようにお考えでしょうか?「せっかくだから水ジミをつくらずにきれいに履きたい」という方もいらっしゃれば、「そんなこと一切気にしない」という方もいらっしゃるかと思います。私・店長D自身は、あえて申し上げればその両方で、自宅には「これはきれいに履きたい」という革靴もあれば、「これは何も気にせずガンガン履き込みたい」という革靴もあります。

ともあれ、本日の記事の内容は、主に前者のお考えをお持ちの方に対する、そして前者のように感じられる靴をお持ちの方に対するお話です!

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雨などによる革靴への水ジミ。これは実はなかなかに厄介な相手でして、一度できてしまった水ジミを純粋に「消す」ことは、基本的にはかなり難しいとお考え頂いた方が良いかと思います。(どうしても消したいという場合には、プロの業者にご相談なさることをオススメいたします。)

ですので私たちはいつも、「(特に新品時には)革靴に水ジミをつけないよう注意して頂きたい」というお話をしているのです。予防策は決して難しいわけではありません。一部の特別な種類を除いて、革は特別水に弱い素材ではありませんから、たとえば雨の日に履く前に防水スプレーを振るだけで、水ジミになるリスクを劇的に減らすことができます。

とはいえ、夏場のスコールなど、不可避の事情により水ジミができてしまうこともあるかと思います。実際、インタレストの店頭ではしばしば、kokochi sun3の靴をお買い上げ下さったお客様から水ジミのご相談を承っているのですが、そういうときには、それを「消す」のではなく「目立たなくさせる」ということをご提案しています。

本日の記事では、水ジミができた靴を2足、それぞれ「シミが小さくて目立ちにくいケース」と「シミが大きくて目立つケース」について、それを目立たなくさせる方法を、恒例のお手入れのBEFORE/AFTERの画像を中心にご紹介いたします!ぜひご参考にして頂けましたらと思います!

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それでは以下、おもしろ楽しくお読み頂けましたら、そしてご参考にして頂けましたらと思います♪

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<メンテナンスガイド> 革財布(馬革・5~10年物)のケアの仕方、Before/Afterの画像をご案内いたします!

こんにちは、インタレストです。

先日、私・店長Dの私物の革財布にフルメンテナンスを施しましたので、そのケアの仕方と、Before/Afterの画像をご案内したいと思います!

一般的に、革靴や革バッグと比べて、革財布は「オイル分が抜ける」とか「乾燥する」といったことが起きにくいです。その理由は簡単で、革財布の場合、私たちがその表面を直接触る機会が圧倒的に多いからです。人の脂が常に、そして自然に革に溶け込んでいるので、滅多なことではその状態が著しく悪化するということはありません。「ただつかっているだけで何もしていない」という革財布が、カッコ良く育っているというケースも珍しくはありません。

とはいえ、社会生活を送る上で大切なものをギッシリ詰め込んでいるお財布ですから、1年に一度くらいは外側も内側もきれいな状態にしてあげたいという気持ちになったりしませんか?私自身、「毎年いついつにやる」ということは一切決めていないのですが、どうも1年一度くらいのペースでフルメンテをいているような気がします。今回はそのBefore/Afterを撮影しましたので、それをご覧頂けましたらと思います!

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今回のフルメンテでつかったケア用品は、すべてインタレストでお取り扱いしております!以下にてご紹介しておりますので、ぜひご参考になさって下さい!そのあとBefore/Afterの画像に続きます!

 

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<メンテナンスガイド> 履き込まれて着用感のある革靴でも、このような方法で「リフレッシュ」できるかも?!

こんにちは、インタレストです。

本日は、タフに履かれて相当の着用感が出ている革靴を、力業(ちからわざ)でまったく別の靴に生まれ変わらせる方法(笑)、私・店長Dはこのことを勝手に「リフレッシュ」と表現していますが、その「革靴のリフレッシュ」の一部始終をご紹介したいと思います!

主役はkokochi sun3の革靴、当店スタッフY私物の「zanpano(ザンパノ)」(牛革ライトブラウン)です!

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なお、これは最初に「くれぐれも」ということで申し上げますが、以下は「皆様にオススメしたい方法」というわけではございません。なぜなら、通常のケアと違って、実際にどう仕上がるかが想定しにくいからです。

今回は、店頭で実物をご覧になったお客様皆様が一様に褒めて下さる表情に仕上がりましたが、これはあくまで結果論で、過去様々な「リフレッシュ」をしてきた私・店長Dからしても望外です。実際になさろうという段にいたっては、経験がおありの方にご相談なさることを強くオススメいたします。

「へえ、最終的にはこんな風な方法もあるんだ」くらいの軽いお気持ちでご覧頂けましたら幸いでございます!

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それでは以下、順を追ってご案内いたします!

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