Translate »

 
最近の記事

タグ: 映画のこと (1ページ / 2ページ)


久石譲 – 映画「魔女の宅急便」より「海の見える街」など

마녀 배달부 키키 / 히사이시조 in Paris

 

三鷹の森ジブリ美術館に行ってきました。ずっと行きたいと思っていたのですが、ただでさえ事前予約が必要なのに(=先の予定を抑える必要がある)、休館日が火曜日(=インタレストの定休日)ということで、こういう機会でないと行けなかったんですよね。

何よりもまず、思っていたよりずっと「美術館」で、そのことに一番驚きました。テーマパーク感はまったくといっていいほどありません。

また、個人的に宮崎駿監督の水の描写・表現の美しさに感銘を受けていて、それが本当に大好きなのですが、まさにそのことについてコーナーを設けてしっかり説明してくれていたことが嬉しかったです。今日日館内が撮影禁止というのはどうかと思いますが(苦笑)、ただ確かにきわめて多くの、しかも詳細な情報を公開しているので、「ここで見て感じて下さい」ということなのかなと理解しました。

個人の勝手な感想ですが、館内のカフェ「麦わらぼうし」ではカツカレーがオススメです(笑)。たくさんの味、しかもいかにも健康的で有機的な味がして、とてもおいしかったです。館内限定のお土産品なども多くあり、ジブリ作品が好きな大人の方であればしっかり楽しめる空間だと思います。

 

 

 

Thom Yorke – Suspirium

Thom Yorke – Suspirium

 

1970年代のイタリア映画で、「サスペリア」という傑作ホラー映画があります。私は大学在学中に「映画と音楽の関係」というテーマで研究していたため、担当教官に「この映画はぜひ観るといいよ」とすすめられて、まずはビデオで観て「カラフルでちょっとうるさい(←失礼)感じだな~」くらいの感想だったのですが、その後すいぶん経って、どこかの小さな映画館でリバイバル上映されることを知ったので足を運んで観ると、これがまあ怖いこと怖いこと。笑

ビデオで観たときの記憶がほぼなかった(=要するにそのときはつまらなかったため多分全部観ていない)ので、この映画の強烈な音楽でもって21世紀の音響装置でゴリゴリ来られると、ギラギラと鈍く輝く原色たちと相まって、凄まじい恐怖を演出するのだなあと、とても勉強になったことを覚えています

 

・・・と、その「サスペリア」がこのほどリメイクされることになり、その音楽をRadioheadのフロントマンであるThom Yorkeが手がけることが、私たち音楽好きの中では結構な話題になっています。たぶんそのメインテーマにあたる曲が、本日ご紹介している曲です。(エンドクレジットで流れるのかな・・・?)

この曲がまた・・・なんといいますか、最近のRadioheadの楽曲のような凝った展開やユニークなアレンジはほとんどなく、ただただ美しい旋律と美しい演奏のままつつがなく流れ、そしてナチュラルにスッと消えていく曲なのが・・・なんとも不気味なんですよね・・・汗。

ときどき聞こえるピアノの不協和音だったり、途中から聞こえるフルートだったりが妙に気持ち悪かったりして、何度か聴いているとなんとも不思議な気持ちにさせられます。いや~でも「サスペリア」を知らなければ、普通に良い曲なのかも。笑

・・・それで、以下がその2018年版「サスペリア」のトレイラーです。きっと本編ではガッツリあるであろう「ホラー的な演出(と抽象的に表現 笑)」はないので、その手のものが苦手な方でも大丈夫だと思いますが、たった1分ほどで強い緊張感を強いられるので、ホラー映画が嫌いな方は観ない方が良いかもしれません。どうなんでしょうね・・・オリジナルと比べると耽美的な雰囲気(?)で、ずっと「精神にくる」感じの映画に仕上がっていそうです。

Suspiria – Teaser Trailer | Amazon Studios

 

また、YouTubeにこのリメイクのサウンドトラックを手がけることについて、Thom Yorke自身が語っているインタビュー映像が落ちていました。「原作が傑作だし、伝説的なサウンドトラックだし、僕は映画音楽なんてつくったことがないし、なんでこんな話が来るんだろうと思った」と率直に話しています。ただ、そのプロセスはとても刺激的だったようで、「初めての体験で、探検しているようだった」とも話しています。

トレイラーを観る限り、なかなかどうしておっかない雰囲気と臨場感があるように思いますが、さて本編やいかに。

Thom Yorke – suspiria interview

 

 

「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」―鈴木敏夫が語る高畑勲

お盆休みにピッタリの読み物かと思いまして、こちらを。

まあスゴイ記事でした・・・。汗

「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲:文春オンライン

 

全3回にわたるこのインタビュー記事を読んでいると、怪人・宮崎駿監督が常識人だと感じるくらい、そのくらい高畑勲監督という人はぶっ飛んでいたんだなあと、本当にビックリしました。

鈴木敏夫さんにとって、高畑監督の人物像をここまでつまびらかにすることは、きっとたくさんの意味があるように感じます。ご本人も仰っている通り、「もうこの世にいないのだから、ホント勘弁して下さいよ」という「心の整理」のようなものが大半だと思いますが、きっと鈴木さんなりの弔いの意味も大きいのではないかと察せられます。


私は基本、表現者はその作品だけで評価されるべきであると考えています。その人が犯罪者であったりするなら別ですが、作品の外で何をしていようとあまり気になりません。「大好きな曲をつくっていたミュージシャンが、あるとき調べたら亡くなっていた」ということがあるくらい、作品以外には無頓着です。

でも、高畑勲・宮崎駿・鈴木敏夫。日本のサブカルチャー史に燦然と輝くこの偉大な3人組の関係性にはいつも興味津々でした。ドキュメンタリー番組の類いもほとんど観ませんが、NHKによる宮崎監督の密着取材は常に観ていました。その結果、鈴木さんがいつもバランサーであり続けていたんだろうとは感じていましたが、「この人たちはこんなにも互いに馬が合わないのに、なぜ何十年と一緒にいられたんだろう」という疑問は尽きず。

そして今回、この記事を読んで「なるほどな」と思わされることがたくさんありました。ずっとスタジオジブリのコアは高畑監督なのだろうとは想像していましたが、その想像を遙かに上回るレベルでそうであったんだなと思いましたし、芸術的にも商業的も大成功を収めている宮崎監督がいつも不満そうな顔をしているのは、謙遜でも不遜でもなく、そこに高畑監督の影があったからなんだなと合点がいったりもしました。


私自身の高畑勲体験は、実は「火垂るの墓」が最初で最後です。子どもの頃それを映画館で観て、あまりの恐怖に完全にトラウマになってしまいました。私にも妹がいるのですが、映画館から帰ったとき妹が笑顔で出迎えてくれたのを見て号泣してしまったことを、今でもハッキリと覚えています。

逆に、同時上映されていた宮崎監督の「となりのトトロ」は、私を地獄から天国へ連れて行ってくれた映画として、私にとって不動のNo.1作品になりました。そののち何百回と観た今でも涙してしまう背景には、間違いなくそのアンチテーゼとしての「火垂るの墓」の存在があります。

ちなみに、毎年この時期に放映されるテレビ放送も延々拒絶し続けて今に至ります。私にとっての「戦争」は「火垂るの墓」であり、その意味では強烈な逆説として、そしてきわめてクリアな現象として、私に戦争の恐怖体験を植え付けることに成功しているといえます。甚だ不本意ではあるのですが。


この偉大な3人組による創作活動もいよいよ終盤を迎えており、残すところ宮崎監督が現在制作中の1作のみとなるのかもしれません。その絵コンテが高畑監督の死後2ヶ月間ストップしてしまっているという現状には、改めて高畑監督への畏怖を覚えてしまうわけですが、ともあれその完成を楽しみに待ちたいと思います。

調べてみたところ、今年の夏は「火垂るの墓」のテレビ放送はないようですね。いまの自分が観たら何を思うのだろうと、少しだけ興味が湧きました。

高畑勲監督のご冥福を、心よりお祈りいたします。

 

Porco Rosso – Le temps des Cerises – Tokiko Kato

 

 

映画 “Ready Player One” (2018年、アメリカ)

READY PLAYER ONE – Official Trailer 1 [HD]

 

話題の超大作、観てきました~。このトレイラーでも流れるVan Halenの”Jump”にやられて思わず観に行ってしまいましたが(笑)、予想&期待通り、四の五の考えずにただただ楽しい時間を過ごせる快作でした。上映している間は脳みそを丸ごとファンタジーの世界に連れて行ってくれて、かつさすがの怒濤の展開力で観客をまったく飽きさせず、日常の一切合切を忘れさせてくれるという映画鑑賞の醍醐味を堪能できるできばえです。

日本のサブカルチャー愛爆発の演出は親日家としても有名な御大スティーブン・スピルバーグ監督ならではで、私たち日本人にとっては鳥肌総立ちのシーンがあったりもします。それに加えて、クラシックの名画や自身の過去作などのたたみかけるようなサンプリングの嵐は、監督の人生を形づくってきた様々なファクターへのオマージュであると想像され、そう考えるとジーンとくるものもあります。さらに私たちゲーマー世代にとっては、ある種の「懐かしさ」を感じさせるノスタルジックな映画でもありました。

何より私自身が一番感動したのは、71歳になるスピルバーグ監督が、ここまで新しくフレッシュな映画を、どこまでも楽しそうに撮っているであろうという事実です。それはまるで子どものような無邪気さで、そしてそれこそがまさにこの映画の主題に直結するファクターでもあるのですよね。私たちも「リアルの世界」で、こういう情熱を失わずにありたいです。続編の制作の現実味はどの程度なのでしょう。ぜひこの世界の「その後」を観てみたいです。

 

Pharrell Williams – From “Despicable Me 3” Soundtrack

Pharrell Williams – Yellow Light (Despicable Me 3 Original Motion Picture Soundtrack)

 

Pharrell Williams – Doowit (Audio)

 

Pharrell Williams – There's Something Special (Despicable Me 3 Soundtrack)

 

Despicable Me 3″、邦題「怪盗グルーのミニオン大脱走」のサウンドトラックからの3曲。音楽好きにとっては周知ですが、一連のミニオンズの作品の音楽には当初からずっとPharrell Williamsがかかわっているんですよね。

このミニオンズのシリーズからは、「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」といったPixarの初期~中期の作品を観たときのような強い衝動と感動を覚えます。ウィットの効いた「ひねり」のあるストーリー性はPixarの作品に軍配が上がるかなというところですが、まさにこのPharrell Williamsの参加に象徴されるように、ミニオンズのシリーズはとってもオシャレで、ファッションでモードなカッコ良さがありますよね。そして何より、そのピュアでハートフルな大団円のハッピーエンディングには、いつも胸を熱くさせられます。

特に日本では、あまりにかわいらしいミニオンたちに人気をかっさらわれている感じですが、私は主人公の怪盗グルーが大好きです。不器用ながら人間味にあふれていて、いつも彼を見ていると心が温かくなります。私は洋画はすべて字幕で観ますが、この作品については笑福亭鶴瓶さん(→怪盗グルー)による「まんま関西弁」の吹き替え版も最高だと感じています。

・・・と、ここまで書いておいて、公開中の最新作はまだ観ていません。早く観たいな~♪