こんにちは、インタレストです。

 

この日のブログ記事で速報しました通り、6月19日(土)~27日(日)の会期にて、靴作家・森田圭一さんによる「ココチブランド」の受注販売会「路地裏の靴作家 vol.18」を開催いたします!

 

本記事では、イベントの詳細とメイントピックにつきましてご案内いたします。目次はこちらです。

 

  • 大切なお知らせ:イベントの開催方法につきまして (「密」を避けるために)
  • TOPIC 1:新サービス「ラストカスタマイズ」で、ご自身の足に合った木型をおつくりいたします
  • TOPIC 2:チャッカブーツ風サンダル?~シリーズ初の靴、新作「GYATOR006」をお披露目いたします
  • TOPIC 3: オトナなココチが魅せる一生物。zanpanoが「これぞ」という新革で復刻(前回に続き再掲)
  • 主に初めてのお客様へ:ココチブランド受注会「路地裏の靴作家」とは?

 

(ご来店頂けるお客様だけにお知らせできる”隠しトピック”もあるとかないとか・・・笑。ぜひワクワクお楽しみ下さいませ。)

 

 

 

 

 


 

 

<大切なお知らせ>イベントの開催方法~「ご希望ご予約制」につきまして

 

今年1月の前回受注会では、「全日程で完全予約制」と「常に森田さんとオンラインで直接打ち合わせ」という、このご時世ならではの新しいカタチで開催いたしましたが、お客様皆様のご協力もあって安全に、そして予想以上に楽しく開催することができました。

そして今回につきましては、以下でご案内する「ご希望ご予約制」とさせて頂きたく存じます。

これまでと同様に「密を徹底的に避ける」ため、お客様皆様のご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★会期中全日程を「ご希望ご予約制」とさせて頂きます

 

  • 基本的にご予約の必要はなく、オープン時間(=火曜日以外の12:00~18:00)に、いつでもお気軽にご来店下さいませ。
  • 一方、事前にご来店予約を頂けます場合、ご指定のお時間はそのお客様限定でお相手させて頂きます。
  • そのため、ご来店頂ける直前に「いま行っても大丈夫?」とお電話を1本頂けますと待ち時間などがなく安心です。

 

ココチブランドは受注生産メインであるため、コロナ禍の状況か否かにかかわらず、イベント中のいずれかの日(→たとえば会期初日など)にお客様が集中するということはありません。

ただし、偶然で複数のお客様のご来店が重なってしまうことはありますので、その場合は平時と同様、最大2組4名様(ご家族の場合1組3名様)のご入店とさせて頂きます。誠に恐縮でございますが、皆様のご協力を賜りましたら幸いでございます。

また上記の通り、事前にご予約を下さったお客様がいらっしゃるときは、その時間はご入店頂けませんので、合わせてご理解を賜りますようお願いいたします。

 

ご予約頂けるお客様におかれましては、お電話か問い合わせフォーム、あるいはメールにてご希望の日時をご指定の上、お気軽にご連絡下さいませ。(できましたら、日にちや時間帯の複数の候補を頂けましたら幸いです。)

そしてもちろん今回も、ご希望がありますなら、森田さんとオンラインで直接打ち合わせをして頂けますよう調整いたします。

 

 

*オンラインミーティングの様子

 

こちらご参考までに、つい先日ご来店下さったお客様の「ラストカスタマイズ」(下記にて詳細)についてオンラインで打ち合わせしている様子です。

私たちスタッフが足の計測などをしているときに、端末越しで森田さんに見てもらっています。お客様のご質問にも、森田さん自身が丁寧にご回答しています。

下で改めてお話ししますが、今回の「ラストカスタマイズ」の方法がきわめて容易で洗練されているため、このオンラインミーティングで十二分に納得のいくオーダーをして頂けます。ぜひ積極的にお申しつけ下さいませ。

 

 

 

★6月26日(土)・27日(日):森田さん在店予定なので、ぜひ事前のご予約へのご協力をお願いいたします

 

  • 両日とも靴作家・森田圭一さんが終日在店予定であるため、多くのお客様にご来店頂ける見通しです。
  • そのため、この両日につきましては事前のご予約をより積極的にご利用頂けますよう、ご協力をお願いいたします。
  • 基本的には時間は1時間区切りを想定していますが、前後のご予約状況により、当日は柔軟に対応いたします。

 

この両日にご来店予定のお客様におかれましては、お電話か問い合わせフォーム、あるいはメールにて、積極的にご予約を賜りますようお願いいたします。(できましたら、日にちや時間帯の複数の候補を頂けましたら幸いです。)

すべての時間がご予約で埋まってしまった場合は、フリーでご来店下さったお客様はご入店頂けません

本来は皆様でわちゃわちゃ楽しむというのがココチ流なのですが、今はどうしてもそれがかないません。私たちも忸怩たる想いですが、どうかご理解を頂けましたら幸いでございます。

 

 

*森田さんとのコミュニケーションにつきまして

 

ココチブランドの靴を森田さんと一緒に構想するプロセスは、それを制作する作家自身によるパーソナルカウンセリングそのものです。

10年以上当たり前にあったその時間と空間がいかに「ぜいたく」なものであったかと、スタッフはこの2年の間、ずっと噛みしめています。今回、まだ「確定」ではありませんが、なんとか彼の来京がかなうなら、2年ぶりのそれをお客様皆様とご一緒に大いに楽しみたいと考えおります。

多くのお客様のご予約のお申し込みを、心よりお待ちしております!

(こちら画像のような「平時」が、きっと来年こそは訪れていようと願ってやみません。)

 

 

 

 


 

 

 

ココチブランド(=kokochi sun3、kokochi sqir)

靴作家・デザイナー:森田圭一

靴作家&靴デザイナー・森田圭一さんが1足1足ゼロから制作する、ハンドメイド革靴のブランドです。
kokochi sun3(ココチ・サンサンサン)がカジュアルライン、kokochi sqir(ココチ・スクイル)がドレスラインです。
お好みのモデルを、お好みの革&色で、足型を取って木型と合わせるジャストサイズでオーダー頂けます。
森田さんは常に「履く人の側」に立って物事を考える、クリエイターとしては希有な人柄です。
そんな森田さんにしか生み出せない、私たちの心をくすぐるユニークなデザインと、
彼によるハンドメイドだからこその「一人ひとりにとっての履き心地の良さ」を、一生涯味わって頂けます。

  • どこよりも情報満載のココチブランドのポータルサイト(当店ウェブサイト内) >こちらから
  • これまでお客様にオーダー頂いた靴の詳細についてのコラム「お客様のココチ」 >こちらから

 

 

 

 

 


 

 

 

それでは改めまして、本イベントの重要なトピックにつきまして、たくさんの画像たちとともに本記事にて一挙にご紹介いたします。

なお、本記事の引用部分の出所はすべてココチブランドのオフィシャルページです。

 

 

 

 

★TOPIC 1:新サービス「ラストカスタマイズ」で、ご自身の足に合った木型をおつくりいたします!

 

森田さんからずいぶん前から「一から勉強してるんですよ」と話を聞いていた、この画期的な新サービスがついにリリースされます。

間違いなくココチブランドの大きな節目となるであろう「ラストカスタマイズ」、インタレストでも今回のイベントから承ります!

 

「百聞は一見にしかず」ということで、「ラストカスタマイズとはなんぞや」について、プロローグとして森田さん自身がつくっている以下の動画をご覧下さいませ。

 

ラスト・カスタマイズ| My木型の作り方

 

 

 

新サービス「ラストカスタマイズ」~自分自身の足に合う木型をつくってしまおう!

 

「ラスト=木型」とは、靴を制作するときにつかう形の原型です。アッパーもソールもラストに沿わせてつくるため、靴の形は完全にラストに依存します。

そのため、自身の足がラストの形に合わないと、当然そのラストをつかってつくられた靴にも合いません。既製品ではよくあることなので、どなたでも一度や二度はご経験がおありなのではないでしょうか。

 

過去に数百足の靴のオーダーを承ってきた私たちインタレストの経験でも、お客様の足の形は性別を問わず十人十色で、特に「甲が高い or 低い」、「幅が広い or 狭い」、そして「外反母趾がある」、この3つの特徴のいずれかをお持ちでないお客様の方が、むしろ珍しいといえます。

森田さんと私たちは、お一人おひとりのお客様にオーダー靴ならではのパーソナルなご提案をすることで、これまでたくさんの問題を解決して、ご満足頂ける靴をたくさんお届けしてきました。このことが、ココチブランドをお選び頂くアドバンテージであると自負してもいます。

 

そして今回さらに踏み込んで、「足の形が靴に合わない」という問題を根本的に解決する新サービス「ラストカスタマイズ」を、満を持してご提案いたします。

これは一言でいうなら、「自分自身の足に合う木型をつくってしまおう!」ということです。これまでもココチブランドは常にお客様に寄り添い、多くのお声を頂いて真摯に対応してきましたが、さすがに「木型自体をつくる」という地点にたどり着くとは、私たちの想像をはるかに超えていて本当に感動しています。

今後はこの「ラストカスタマイズ」でおつくりする、お一人おひとりのお客様ご自身の”My 木型”をつかって、原則的にはココチブランドがラインナップするすべての靴をおつくりすることができるようになります。

 

 

 

 

「ラストカスタマイズ」の具体的な方法につきまして

 

今回ココチブランドより新しくご提案する「ラストカスタマイズ」は、その方法についても料金についても、いわゆる「木型からつくる靴」「ビスポーク」などのイメージからすると、120%ポジティブな意味で、まったくもって想像できない内容です。

そしてこのことについては、ココチブランドのウェブサイトにて、森田さん自身が丁寧に分かりやすく説明してくれています。どういうサービスなのか一度にお分かり頂けるので、以下のリンク先にてぜひご一読頂けましたらと思います。

 

STORY ~ “ My木型を作る” 足にあった靴を気軽に作るためのラスト・カスタマイズ

 

 

 

 

特に、既に何度かこのサービスをご提供している私たちスタッフの立場から、「これこそが魅力です!」とハッキリと申し上げることができるのが、(1)ものすごく簡単であること、(2)ものすごくお安いこと(後述)、の2点です。

(1)の「ものすごく簡単であること」については、生半可ではありません。私たちスタッフはもちろんのこと、やり方さえ知っていればお客様ご自身でも計測することが可能です。革靴に対する知識は皆無という方でも、まったく問題ありません。

 

以下の画像は、22.0cmという小さなサイズで、さらに(お客様の足の)薄い甲回りを木型に落とし込もうと、ラストカスタマイズを試みている様子です。

こちらのお客様は既にココチブランドの靴をたくさんお持ちになっていて、それらにとてもご満足下さってもいるのですが、私たちがこのラストカスタマイズをご提案すると、二つ返事で「ぜひお願いします!」とご回答下さいました。もっともっと履き心地が良くなるということを、瞬時にご理解下さった様子でした。

 

何度も繰り返して恐縮ですが、方法は本当に簡単です。

まずメジャリングシューズという、ラストカスタマイズのためにお一人おひとりのお客様のためにご用意する計測用シューズに足を入れて頂きます。

 

 

次に、メジャリングシューズに付いた5本のレザーテープをそれぞれお客様の甲に沿わせていきます。

 

 

ホワイトのテープがシューズの縁と重なる箇所に、それぞれ5本のラインを入れます。

 

 

以上で終了です。この線をもとに、オリジナルの22.0cmの木型を、こちらのお客様の足に合うよう森田さんが加工します。

「え・・・これで大丈夫なの?」と思われるかもしれません。はい、私たちスタッフももちろんそう思いました。さらに、森田さん自身も当初は強くそう感じたと振り返ります。

けれども、森田さんはあるときこの方法がいかに洗練されたものなのかを思い知ることになったのです。詳細はぜひこちらのリンク先でご確認下さいませ

 

 

 

「安くて簡単であることを目指す」

 

メジャーリング・シューズという足の計測方法を知ったことで、皆さんにご提供することができるようになったのが、本サービスです。

既存の木型をもとに作ったメジャーリング・シューズは、履き手の足と木型の差異を埋めてくれる、最良の道具となりました。

「デザインは気に入っているのに、靴の甲が狭くてきつい」「甲が薄いので羽根がピッタリと閉まってしまう」などの違和感を気軽に、そして安価に解消していただけるのが、ラストカスタマイズというサービスです。

ゼロから木型を作ると、とても高価になってしまいます。ですが、ラスト・カスタマイズの手法を使えば比較的安価で足にあった木型を作ることが可能です。

「自分用の木型を作る=高価」は、その手間と技術を考えれば当然のことなのだろうと思います。でも私はこの概念を覆したい。

なぜなら、「生活する分には困らないが、“ちょっとだけ”サイズ選びに困っている」人々があまりにも多いからです。その困っている“ちょっとだけ”を改善すると、俄然快適に日常を過ごすことができます。

でも多くの皆さんはそれを知らない。なぜかというと、「自分用の木型を作ること」が高価なものなので、そのサービスを受けようと思わないからです。

かくいう私も、その中の一人でした。そこで私は誰よりも先に本サービスを使い “My 木型” を作りました。そしてその木型でザンパノを制作しました。

フィッティングは良好です。今までフィットしていたはずの場所に、こんなにも隙間があったとは!と思わず感嘆の声をあげたほどです。

 

 

本サービスのローンチ時の料金は、消費税込みで22,000円です。

いわゆる「フルオーダー」の価格の、特に高価なケースをご存知だと、「あり得ない」を超えたような料金設定であるとお感じになることと思います。

この料金には、1足1足手作りで制作するメジャリングシューズと、それから工場から買い取る木型の代金が含まれているため、私たちからすると「ペイするのかしら」と心配になってしまうレベルです。汗

 

 

 

 

“My 木型”をつくったあとは?~それをつかって別の靴もオーダー頂けます!

 

「1足のために木型をつくるのはちょっと・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしそのご心配はご無用です。なぜなら、たくさんラインナップされているココチブランドの靴たちの多くは、共通の木型でつくられているからです。

 

たとえば、最も多くつかわれているココチブランドを代表する木型Aは、一部ですがMUKU、marco、Circus、Crazy Duck、Django、kamma、THE MUSIC、hold-on hi(→以下の画像の8足はこの順です)など、多くのモデルでつかわれています。

この木型Aを一度カスタマイズすると、その後はこれらのモデルならすべて、ご自身の足に合わせてつくった”My 木型”でオーダー頂けます。

 

 

もう1種類例を挙げると、木型Bはzanpano、Brooklyn、トレッキングブーツ、kaza-anaなどでつかわれます。(以下の画像の4足です。)

たとえば、zanpanoをオーダー頂けるときにラストカスタマイズで”My 木型”をつくると、その後はBrooklynでもトレッキングブーツでもkaza-anaでも、それをつかってオーダー頂けます。

これら以外についても、木型C、木型D・・・同様のことがいえます。オーダー頂ける靴によって違いますので、詳細につきましてはぜひお気軽に私たちスタッフまでお尋ね下さいませ。

 

 

 

ラストカスタマイズはハンドメイド靴の究極的なサービスです!

 

一度おつくり頂いた”My 木型”は、5年間森田さんの工房で保管されます。5年以内に別の靴をオーダー下さった場合は、そのときからまた5年間保管いたします。

これは言ってしまえば、半永久的に、いつでもお好みのタイミングで”My 木型”をつかった”My 靴”をおつくり頂けるということです。

 

この画期的な新サービス「ラストカスタマイズ」、ハンドメイド靴のパーソナルオーダーという観点では究極的なご提案だと考えています。

普段の靴選びがたいへんだというお客様はもちろん、森田さんの話す「生活する分には困らないが、“ちょっとだけ”サイズ選びに困っている」というお客様まで、ぜひ多くの方にご利用頂きたいと強く感じております。

多くのお客様のご採用を、心よりお待ちしております!

 

 

 

 

 


 

 

TOPIC 2:チャッカブーツ風サンダル?~シリーズ初の靴、新作「GYATOR006」をお披露目いたします!

 

今回、ブランドのカジュアルライン”kokochi sun3″のサンダルライン「GYATOR(ギャートル)」シリーズより、ナンバリング”006″が新作としてリリースされています。

この新作につきましても、森田さん自身が雄弁に語ってくれています。ぜひ以下のリンク先をご一読下さいませ。

 

STORY ~ kokochi sun3「GYATOR 006」:古き良きアメリカと原始時代。全く異なる2つの時代がつながって、1足の靴が出来上がりました

 

 

 

 

「古き良きアメリカの佇まい」

 

本作のアッパーのデザイン・モチーフはアメカジ。少しタイトに合わせた”リーバイス501″をロールアップし、靴下を見せながら履くとハマりそうなチャッカブーツ。

ブーツといっても丈は程よく短めにすっきりとさせ、履口は広くフィッティングは良好。また側面から見えるシャープさと、上から見える少し間の抜けた顔立ちとのギャップは、古き良きアメリカへのオマージュと、ブランドの遊び心がフィットしている部分かもしれません。

さらに何といっても極め付けは、“あのミッドソール”。原始的なギャートル・ソールと、アメカジベースのデザインとのミクスチャーが本作の醍醐味となっています。

 

2006年にリリースされたギャートル・シリーズは、足なりになったカップ状のソールに安定感があり好評です。

過去に発表した5作品はサンダルで、靴になるのは今回が初めての試み。しかもアッパーのコンセプトはアメカジと決まっていたので、違ったそれらをどうミックスするかに相当な時間を要しました。

寝ても覚めても頭の中はアメカジと原始時代のことばかり。「あめかじとげんしじだい、あめかじとげんしじだい・・・」

まるで念仏のように唱えながら創作に耽る自分を思い返しながら、その滑稽さを笑えるのは、今できうる全てを作品に投影できたからに他なりません。

 

 

kokochi sun3 “GYATOR 006”

価格 (税込み): 40,700
サイズ: 1, 2, 3, 4, 5, 6 (22.0cm~27.5cm相当)
*これら以外のサイズも+3,000円のオプションで承ることができます。
素材: 様々な革からお選び頂けます
納期: オーダー時から約2ヶ月

 

 

 

 

 

「お客様の声」と「試行錯誤」で進化するGYATORたち

 

kokochi sun3のサンダルライン「GYATORシリーズ」は、貴重な「お客様の声」とそれに応える森田さんの「試行錯誤」で、常に進化し続けています。

サンダルというきわめてカジュアルな足元ならではの「こうだったら良かったのに」がたくさんあって、森田さんがそれに応えたデザインをリリースし続けてきたことでナンバリングを重ねてきたという印象があります。

 

特に前作”005″が顕著で、このことについては昨年6月に開催した前々回受注会をご案内するブログ記事でも書いていますので、ご一読頂けましたら嬉しいです。

この005もたいへん好評を頂いておりまして、もちろん今回の受注会でも引き続きオーダー頂けます。

 

kokochi sun3 “GYATOR 005”

価格 (税抜き): 35,000円
サイズ: 1, 2, 3, 4, 5, 6 (22.0cm~27.5cm相当)
*これら以外のサイズも+3,000円のオプションで承ることができます。
素材: 様々な革からお選び頂けます
*ALASKAをつかう場合は+5,000円
納期: オーダー時から約2ヶ月

 

 

 

 

「アッパーの付いたサンダル」である新作「GYATOR006」

 

森田さんが語るコンセプトやデザインプロセスのユニークさもさりながら、私たちインタレストからすると「進化し続けるシリーズ」という見方で、このGYATORにアッパーが付いて、ついに「靴」になってしまったことについても、かなりしっくりきてしまいます。

サンダルの最大の長所は気軽に履けて気持ちが良いことだと考えますが、それは多かれ少なかれ肌を露出するからで、「怪我をしやすい」「履きズレが起きやすい」などの弱点と裏表だともいえます。

今回の新作006は、サンダルの気軽さと靴の安全性を兼ね備えていて、「なるほどな~」となんだか絶妙に納得してしまいました。

 

 

 

 

kokochi sun3で「スリッポンのように履けてしまうレースシューズ」として人気のDjangoという靴がありますが、これはステッチダウン製法でつくられた「靴」なので、価格ももちろんハンドメイド靴の設定。履き感もケアの仕方も、紛れもなく「靴」です。

一方のGYATOR006は、サンダルの製法のまま靴になったので価格もハンドメイドサンダルの設定。森田さんによると、基本的にはシューレースを結んだりほどいたりすることを想定しているそうですが、結びっぱなしで履く方もいるとのことです。

デザインも王道のチャッカブーツがベースになっているので、カジュアルなスタイリングとであれば何とでも合います。こうして「機能」を挙げてみても便利で優秀なことばかりなので、その意味でもとてもオススメです。

ぜひ店頭でサンプルをご試着になってみて下さいませ!

 

 

 

 

 


 

 

続きまして、次のTopic3は、今年1月に開催した前回受注会のメイントピックなのですが、それを「完全予約制」で開催したことで実物をお試し頂けるお客様がとても限られていたため、今回改めてトピックとしてご紹介させて頂きます。

前回受注会でご来店下さったお客様からはたいへんご好評を頂いており、実際にものすごくカッコ良いので、より多くのお客様にご覧頂かないともったいないと、私たちインタレストは強く感じております。ぜひご注目下さいませ。

 

以下の文章は前回受注会のご案内記事のままですが、ぜひ再度ご一読頂けましたら嬉しいです。

 

 

 

 

★TOPIC 3: オトナなココチが魅せる一生物。zanpanoが「これぞ」という新革で復刻

 

そのブーツに足を入れ、靴紐を結び、家の扉を開ける。
凛と過ごす1日の始まりは、心地よい高揚感とともに靴音を鳴らす。
慎ましくありながらも、存在感のあるそのブーツに、私は絶対的な信頼を抱いています。

名前はzanpano(ザンパノ)。
イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニの作品である映画「道」にインスパイアされ、
2010年にリリースされた、ハンドソーン・ウェルテッド製法の堅牢な革靴。

あれから10年の歳月を経て、再リリースすることとなったザンパノ。
そのきっかけとなったのが、お客様が持ち込まれたリペアが必要なそれでした。
「もう俺の足みたいなもんやねん」とお客様。

週に2回、10年間履き続けたそれを見た時、
その美しいエイジングに思わず感嘆の声をあげたのと同時に、
今の知識と技術で、もっと良い靴に生まれ変わらせることができないだろうかと、
思いを巡らすようになり、考察が始まりました。

 

 

もし「ココチブランドを代表する靴を一足挙げて」と尋ねられたら、私たちインタレスト迷わずこの靴”zanpano”と答えます。

一見すると一般的なレザーワークブーツに見えるのですが、その実、たとえば内羽根式のワークブーツという要素一つとってもきわめて珍しいです。機能性がすべてといって良い「ワークブーツ」というカテゴリで、その「美しく端正な造形」と引き換えに「足入れの悪さ」という代償を払うのはまったくなじまないからです。

その他、細身の木型で履くときれいめに見える、かかとが低く後ろから見るとミドルカットブーツに見えるなど、およそワークブーツらしからぬ、ココチブランドならではの遊び心と美学によって、逆説的に「美しくスマートに履けるワークブーツ」という類い希な存在感を得るに至り、今もなお不動の人気を誇る大定番靴です。

 

 

kokochi sun3 “zanpano”

価格 (税抜き): 91,000円~

サイズ: 22.5~27.5cm
素材: すべての革
納期: オーダー時から約4ヶ月

*22.5~27.5cm以外のサイズも+3,000円のオプションで承ることができます。
*ソールカスタマイズ等の有料オプションの組み合わせにより最終的な価格が決定いたします。

 

 

 

 

 

1, zanpanoと「サスペンダオイル」

 

このzanpano、私たちがインタレストをオープンした10年前は「サスペンダオイル」という、現在は廃番になってしまっているレザーでつくるのが定番でした。

独特の光沢としなやかさに加え、その赤みのあるブラウンの色味も実に美しく、さらには強烈な「履かれた感」が出るエイジングにも味があり、当時大人気の革でした。

この「サスペンダオイル」というレザーは、いくつかの理由があって、5年以上前に廃番になりました。ものすごくビックリして、残念で残念で仕方がなかったという当時の心境をハッキリと覚えています。

そして、森田さんが今回出会った10年物zanpanoは、まぎれもなくその「サスペンダオイル」でつくられた1足です。こちらの画像が、その靴の実物です。

 

 

 

2, 「La Strada(ラ・ストラーダ)」~「サスペンダオイル」をブランドオリジナルで復刻

 

この靴との再会に衝撃を受けたという森田さんは、当時サスペンダオイルをつくっていた姫路市のタンナー(=革の生産工場)である「山陽レザー」を訪ね、今度はブランドのオリジナルレザーとしてこのサスペンダオイルの復刻に挑むことになります。

山陽レザーというと、「ピットタンニング」という原初的なベジタブルタンニンなめしで有名です。それは現在では全国でも数カ所しかないという、原皮をタンニンにつけるピット槽をつかって、たいへんな手間暇と時間をかけてなめす(=「皮」を「革」にする)工程です。

「東の栃木レザー・西の山陽レザー」と全国にその名がとどろく有名タンナーである山陽レザーに単身乗り込んだココチ(心地)を聞くと、「いや、フラ~ッと、こんちは~って。笑」と、森田さん。

かくして、「日本が誇る山陽レザーがつくるココチブランドのオリジナルレザー」である「La Strada(ラ・ストラーダ)」が誕生したのです。特にこちらの画像の左から2番目のブラウンをご覧になり、かつてのサスペンダオイルを思い出されるお客様も少なからずいらっしゃると思います。

 

 

率直にいって今回誕生したラ・ストラーダ、これは既に革サンプルを手にしているのですが、私たちの知る限り、ココチブランドのオリジナルレザーの中でも屈指のクオリティではないかと思います。

ハリとコシがしっかりとありながらも、やわらかくしなやかで、程よくオイリーで。色艶も良く、繊維も均一で美しく。長年の高強度の使用(←革靴として)にもきっと耐えるであろう頑丈さも、間違いなく備えています。

さらにこの革、実にzanpanoと合うのですよね。もうこれは、往年のサスペンダオイルによるzanpanoを知る者としては、ジーンとくるものがあります。(もちろんzanpano以外のモデルでも採用頂けます。)

当時のココチブランドをご存知のお客様にも、そして新しくお求め頂ける新規のお客様にも、胸を張り自信を持ってオススメできる逸品レザーです。ブラウン・ブラック・グレー・グリーンの4色展開です。

 

 

 

3, 「zanpanoの復刻」の真意とは??

 

今回、実はこれまで一度もドロップしたことがない(・・・というよりずっと人気がある)zanpanoに対して、森田さんがあえて「復刻」という単語をつかったこと。

当初私たちはこのことに違和感を覚えていたのですが、それ向けに開発された新革ラ・ストラーダをはじめ、ライニングやミッドソールの素材の見直しなど、いわゆる「仕様の変更」を伴っているということで合点がいきました。それらについては、ぜひこちらココチブランドのオフィシャルページにてご確認下さいませ

 

ところで打ち合わせのとき、「・・・ということは、今回の新革「La Strada」の誕生とzanpanoにスポットライトが当たったことは、すべてその10年物zanpanoとの再会がきっかけということですか?」と聞くと、「そうです。まさにその通りです。」と即答してくれました。

ココチブランドのハンドメイド革靴は、やはりそれをご愛用下さるオーナー様あってこそなのだなと、改めて強く感じ入りました。今回のラ・ストラーダとzanpanoも「一生履ける靴」としてのご提案です。

私たちも全力でサポートいたしますので、ぜひ末永くお楽しみ頂けましたら嬉しいです。

 

 

 

 

 


 

 

その他、おそらく今回限りでつかえる革など素材の話もあったのですが、書き始めてみるとかなり大きな記事になってしまったので(汗)、また後日改めてご紹介いたします。

 

これ以降では、ココチブランド受注会「路地裏の靴作家」とはどのようなイベントかにつきまして、毎回ご案内している内容をアップデートしてお伝えいたします。

特に今回が初めてのご参加となるお客様におかれましては、ぜひご一読下さいませ。イベントをいっそうお楽しみ頂けるかと思います!

 

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