こんにちは、インタレストです。
本日は壺草苑19AWより、生地&染め違いのシャツジャケット2点･ノーカラーシャツ2点･イージーパンツ2点の全6点をご紹介いたします。今季壺草苑は｢着やすさ｣｢着勝手の良さ｣にかなりこだわってオーダーしていて、本日ご紹介するのもすべて素晴らしい便利アイテムたちです。
そして、今季19AWも壺草苑は全点インタレスト別注アイテムの1点物です。生地に染めに形にディテールに頭をひねってオーダーし、そして工房は変わらぬストイックな仕事で完璧かそれ以上のアイテムを届けてくれています。本日入荷した6点もオリジナルの形とはすべて微妙に異なりますので、ぜひ以下でご確認下さいませ。
壺草苑(こそうえん)
国内でも(＝世界でも)屈指の実力を誇る、灰汁発酵建(あくはっこうだて)による天然藍染めの工房です。
当店では毎シーズン、1点1点｢特注｣でオーダーした、オリジナルの藍染めアイテムを展開しています。
ブランドの｢顔｣である｢板締め柄｣や流麗なグラデーション染めなど、他の追随を許さない匠の技術力はもちろんのこと、
原材料とその品質管理、染める生地のクオリティ、水洗い&天日干しを含めた工程･･･すべてが一流でストイック。
世代を超える普遍的な美しさと丈夫さ、扱いの容易さ、経年変化の楽しさ･･･などを存分にご堪能下さい。
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- 壺草苑によって藍染めされた生地の(物理的な)丈夫さについて ＞こちらから
- 壺草苑の｢淡藍染めのクオリティ｣に見る、工房の真摯で誠実な仕事ぶり ＞こちらから
以下、ディテールなども含めてたっぷりジックリご確認下さいませ。
1, 壺草苑 [別注]ミリタリーサテン･立ち襟シャツジャケット
価格 (税抜き)： 39,000円
染め： 濃まだら染め
サイズ： フリー
素材： コットン100%
オンラインストア(詳細情報･通信販売)： 壺草苑のページへ
この形は、リリース当初から｢ロングシャツ｣としての提案なのですが、春の販売会のときにブランドデザインで入荷した厚手の強い生地でつくられたバージョンの｢シャツジャケット感｣｢ライトアウター感｣が、特に薄手の羽織り物として抜群のスタイリッシュさ&つかいやすさで、それを見た瞬間にこの19AWでオーダーすることを決めたものです。
(画像5枚目&6枚目で、春の販売会で入荷したバージョンを着ています。今回入荷した2パターンも同様の着方をして頂ける厚手の生地感です。)
オリジナルのパターンに2つ小さな修正を加えていて、1つはベルト&ベルトループの位置を上にあげてスタイリッシュな見え方にしたこと、もう1つはベルトの長さを長くしてそれ自体をデザインアクセントにしていることです。実物を前にして、双方大成功しているという印象です。
今回インタレストでは2パターン、すなわちここでご案内している｢ミリタリーサテン｣という太番手のコットン糸がギッチリ織り込まれた肉厚のサテン地を濃まだら染めで染めてもらったバージョンと、それから次にご紹介する｢バニランストレッチ｣という表情のあるコットンバニラン地を濃濃藍単色で染めてもらったバージョンをご用意しております。
いずれもあえて強度重視のゴワッとした生地を採用し、そして合わせやすさを重視した万能の柄で染めてもらって、かつシンプルなブラックシェルボタンをつかい、ライトアウターとしての使用感･利便性を高めています。
藍染めされていることもあり、特に新品時は固さとゴワつきを感じるかもしれませんが、着て&洗ってを繰り返していくとどんどんなじんでやわらかく育っていきますし、また生地の切り替え部分や折りジワで藍がかすれていくような強い生地特有のカッコ良いエイジングを見せてくれます。そのことも含めてお楽しみ頂きたいという想いでデザインしております。
以下では様々な着方をご提案しておりますので、ぜひご覧下さいませ。まずは大きな襟を寝かせてベルトを締めた着方です。インナーにタートルネックなどを合わせて、冬の頭くらいまではこの着方で過ごすことができるはずです。
ミリタリーサテン。｢サテン｣とあるのでテロッとした質感をイメージされるかもしれませんが、まさにそれとは真逆のゴワッとした厚手の生地です。とはいえサテンなので、実はやさしい光沢も携えます。上でも書きましたが、エイジングは相当カッコ良いと思います。画像2枚目、ボタンはすべてシンプルなブラックシェルボタンです。
画像1枚目、下でご覧頂けますがこの襟がとても大きくて、重要なデザインディテールの一つになっています。強い生地なので、寝かせても立たせても絵になります。画像2枚目、上でも書きましたがベルトループの位置を上げて、ウエスト上付近で絞れるようにパターンをアレンジしています。この位置には強いこだわりがあります。
オリジナルと比べるとベルトはかなり長くしたので、リボン結びをしてもステキですし(画像1枚目)、一折りしてそのままサラッと流してもカッコ良く決まります(画像2枚目)。
画像2枚目、両サイドにポケットありです。強い生地なので、スマートフォンを入れたりしても型崩れしません。画像3枚目、とにかく気軽につかえる羽織り物にということで、もちろん裏地はなしです。
襟を立ててみると･･･
特に新品時はこのように大きな襟がバチッと立ち上がりますが、着込んでいくと自然にやわらかくしなっていきます。普通のジャケットだと首元の皮脂汚れが心配ですが、壺草苑は水洗いができるので安心です。
羽織り物なので、ベルトを締めない着方がむしろメインになるという方も多そうです。
アームホールと身幅はたっぷりです。完全なフリーサイズとご認識下さいませ。
個人的にはこの前を全開にした着方もオススメです。このままベルトで絞ってみてもオシャレでカッコ良いかもしれません。襟を立ててみたり･･･
襟を寝かせてみたり、袖をロールアップしてみたり。とにかく様々な着方を自由にお楽しみ頂けます。壺草苑19AWのなかでも屈指の便利アイテムだと思います。
2, 壺草苑 [別注]バニランストレッチ･立ち襟シャツジャケット
価格 (税抜き)： 39,000円
染め： 濃まだら染め
サイズ： フリー
素材： コットン97%･ポリウレタン3%
オンラインストア(詳細情報･通信販売)： 壺草苑のページへ
形は真上でご紹介した｢ミリタリーサテン×濃まだら染め｣バージョンとまったく同じです。純粋な生地×染め違いで、こちらは｢バニランストレッチ×濃濃藍染め｣バージョンです。
バニランストレッチはここ2年くらいインタレストでは何らかのアイテムで必ずオーダーしている、私たちスタッフはもちろんお客様からの評価もたいへん高い生地で、凹凸のある独特の織り柄と厚みのあるしっかりとした質感が特徴的なのと、その名の通り若干ながらストレッチも効いていて、とても着やすい生地です。
強度が高いので、こうしたジャケットはもちろん負荷の大きいボトムス類でも安心している生地でたいへんオススメです。また厚い生地ながら藍染めとの相性がとても良く、こうして単色染めしても実に美しく鮮やかに発色するのもポイントが高いです。
こちらがバニランストレッチの表面です。節のあるオーガニックな雰囲気で、実際に生地感にも凹凸があります。ただし、これは言うまでもないことですが、着たときに不快感を覚えるようなことはありません。着込んでやわらくなったバニラン地はむしろやわらかく気持ちの良い質感です。
以下で、バニランストレッチ×濃濃藍染めバージョンについてご確認下さいませ。単色なのでアウターとしてのつかい勝手は折り紙付きです。
襟を寝かせて、ベルトを締めた着方です。
襟を立てて、ベルトを締めた着方です。こちらも襟は着ていくとすぐにしんなりしてきます。
羽織り物なので、こうして前を開けて気軽に着て頂けましたらと思います。
前身頃を開けたままベルトを締めた着方です。
このシャツジャケットの同生地染め違いを着たスタイリング
こちらは、春の販売会のときに入荷したバニランストレッチ×中藍染めバージョンを着たスタイリング画像です。このときに｢この形は強い生地でつくるものなんだ｣と強く直感しました。当然のごとくすぐに完売いたしましたが、お買い上げ下さったお客様もほぼ即決でお決め下さいました。
秋冬シーズン向けというより、真夏と真冬以外の3シーズンアイテムです。大活躍間違いなしですので、ぜひお早めにお試し下さいませ。
3, 壺草苑 [別注]超長綿ローン･襟なしシャツ
価格 (税抜き)： 36,000円
染め： 白残しまだらグラデーション染め
サイズ： フリー
素材： コットン100%
オンラインストア(詳細情報･通信販売)： 壺草苑のページへ
とてもシンプルなノーカラーシャツの形を、シンプルで上質なシャツ生地である｢超長綿ローン｣で、こちらの白残しまだらグラデーション染めバージョンと、次にご紹介する先板締めバージョンの2パターン(染め違い)でご用意しております。
あらゆるデコレーションやディテールを外した一切クセのない｢The シャツ｣としての形であると同時に、いずれも壺草苑だからこその華やかな柄で染めてもらっています。1枚でも絵になりつつ、形としては着合わせの良さが抜群(←たとえばジャケットの下に着て一切かさばらないなど)と、やはり｢着勝手の良さ｣をしっかり実現しています。
つかっている｢超長綿ローン｣という生地は、その名の通り上質なコットン糸の絶対条件である細くて長い繊維が紡がれたいわゆる超長綿糸によるもので、軽くてやわらくてしなやかでやさしい肌あたりである上に、自然で鮮やかな光沢が上がります。細い糸による生地は往々にして藍染めとの相性も良いため、染め上がりも鮮やかです。
もちろん水洗いできますし、柄物ですから特別な機会でもなければアイロンも不要です。壺草苑による非の打ち所のない｢The シャツ｣をぜひお試し下さいませ。
｢白残しまだらグラデーション染め｣。これは文字通り、白い部分を残すまだら染めを淡い部分から濃い部分にグラデーションをかけて染める柄です。ここ数シーズンでリリースされた染め柄で、これがウットリするほどきれいで華やかで、同時に強烈なクラフト感があるため、たいへんご好評を頂いております。超長綿ローンとの相性の良さもあって、素晴らしい色味で染め上がっています。
正面の胸ポケットもなく、この上なくシンプルなつくりです。タックインのスタイルもタックアウトのスタイルもバッチリこなしてくれます。
画像1枚目、身頃はたっぷりです。画像2枚目、なんと両サイドにポケットありです。シャツ生地でのつくりなので、ハンカチ程度にして頂けると良いと思います。
実物はもっともっときれいです。ぜひご覧頂きたいです。
こうして前身頃を開けて羽織りとしてご活用になるお客様も多いです。ぜひご自由にご活用下さいませ。
4, 壺草苑 [別注]超長綿ローン･襟なしシャツ
価格 (税抜き)： 39,600円
染め： 先板締め
サイズ： フリー
素材： コットン100%
オンラインストア(詳細情報･通信販売)： 壺草苑のページへ
同じ生地×同じ形を、壺草苑工房長村田さん謹製の板締めによって染めてもらったバージョンです。
板締めには大きく、生地の状態でパラレルに美しく染めてから縫製する｢先板締め｣と、縫製後にドラマチックに染め上がる｢変わり板締め｣の2パターンに分かれるのですが、こちらは前者の先板締めによるものです。しかも白地の面積が大きくなる板をつかってもらえるよう指定していて、爽やかなシャツ感がいっそう際立ちます。
白い部分には一切のにじみもなく、柄が美しくパラレルに見える丁寧な縫製で、相変わらず完璧な仕上がりでとても嬉しいです。これは壺草苑だと当然のようですが、実際には決して｢当然のこと｣ではありません。ぜひ｢上質な洋服｣をお召しになって頂けましたらと思います。
もちろん｢秋冬の服｣ではありません。1年中様々な着方で、様々なアイテムと合わせてお楽しみ下さいませ。
実は先板締めのアイテムは久しぶりにオーダーしました。(バイヤーが村田さんの変わり板締めが好きすぎて･･･笑) ただ、この白い部分が大きな先板締めの雰囲気は、最近のリラクシングで開放的な印象とピッタリだなと感じます。生地との相性もバッチリですね。
以下で、先板締めバージョンのディテールなどについてご確認下さいませ。
5, 壺草苑 [別注]スラブボーダー･たるパンツLONG
価格 (税抜き)： 39,000円
染め： 濃濃藍染め、濃まだら染め
サイズ： フリー
素材： コットン100%
オンラインストア(詳細情報･通信販売)： 壺草苑のページへ
本日最後にご紹介するのは、もうすっかり壺草苑のボトムスを代表する形になった大定番の｢たるパンツ｣です。まったく同じ｢スラブボーダー｣という新生地をつかって、濃濃藍染めと濃まだら染めの2パターンでオーダーしています。
｢たるパンツ｣は一言でいうなら｢イージーパンツ｣なのですが、ウエスト周りのギャザーがとても効いていて、裾先に向かって若干のテーパーがかかり、シルエットが想像よりずっとステキに仕上がります。またロング丈のトップスやワンピースと合わせるボトムスとしてもとても優秀です。
そしてこの｢たるパンツ｣、今回はオリジナル＋8cmとその着丈を伸ばすパターン修正を施しています。1年中履いて頂けるパンツであるということはそのままなのですが、秋冬シーズンにも履きやすい着丈にできたと感じています。身長160cmのスタッフYがそのまま履いて九分丈のイメージで、ロールアップすればオリジナルの七分丈でも履いて頂けます。
つかっているスラブボーダーという新生地は、とにもかくにもまずはその気持ちの良すぎる肌あたりです。太い糸をかなりザックリ織って凹凸が表現されているスラブ地なのですが、肌あたりはガーゼのように気持ち良いです。
これから半年は｢秋冬のイージーパンツ｣として、そして春夏シーズンには文字通りのリラックスパンツとして、やはり1年中履いて頂けましたらと思います。
こちらが新生地｢スラブボーダー｣の表面です。ゴワゴワしているように見えますが、実際の質感は真逆でまるでガーゼのような気持ち良さです。こちらは濃濃藍染め単色バージョンなのですが、生地に凹凸があるので十分豊かな表情です。
ウエスト～もも周りはゆったりで、もも周り～裾先に向かってはたぶんパターン上はほとんどかかっていないはずのテーパーが自然にかかるというシルエットです。上でも書きましたが、オリジナルの着丈は身長160cmが着て七分丈なのですが、今回はそれを8cm伸ばす特注で九分丈くらいをイメージしてオーダーしています。
両サイドにポケットありです。
何回かロールアップして履くと、オリジナルの七分丈パンツにもなります。シーズンやスタイリングに合わせて着合わせて頂けましたらと思います。
このパンツの生地･染め･丈違いを履いた参考のスタイリング
こちらはあくまでシルエットのご参考です。ここで履いているパンツがオリジナルの｢たるパンツ｣で、今回入荷したのはここから8cm着丈を伸ばしたバージョンです。このシルエットのまま、なんとなく九分丈になっていそうなイメージで見て頂けましたらと思います。
染め違いの濃まだら染め
同じ形×同じ生地で、染めを濃まだら染めで仕上げてもらったバージョンです。濃濃藍染め単色では｢それでも十分表情豊か｣と書きましたが、こちらはむしろ｢濃まだら染めでもまるで単色染めのような落ち着き｣という印象です。やはり生地の表面の凹凸がとても効いていると思います。
以下で濃まだら染めバージョンのディテールをご覧下さいませ。
本日は以上です。
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