私が大大大好きなアメリカはニュージャージー出身の女性ミュージシャンSharon Van Etten、実に5年ぶりというニューアルバムがリリースされました。

前作“Are We There”は本当に大傑作で、近年あまり聴かれなくなったその強烈なまでにダークでデカダンスな重苦しい雰囲気が、どうにも私に70~80年代頃のノワールなヨーロッパ映画の数々を想起させてならず個人的にドハマリした作品だったのですが、本作も聴き応えという意味で負けていません。

暗い・重い・退廃というネガティブファクターの3拍子揃ったそのゾクゾクさせられる独特の節回しとアレンジは健在でありつつ、メロディラインはずいぶんと垢抜けていて、その両者の対比がまた否応なく「美しさ」を増幅させます。

個人的には3曲目の”Memorial Day”や5曲目の”Jupiter 4″のような救いのなさげな重々しさにやはり強く惹かれてしまいますが、2曲目の”No One’s Easy to Love”や6曲目の”Seventeen”といった(部分的に)メジャーコードがつかわれた曲たちも新鮮に感じられてまた良しです。

あえて先行でシングルカットされた曲たちは聴かずにアルバムのリリースを待っていたのですが、1曲目”I Told You Everything”のピアノのイントロが聞こえた瞬間に自分の選択が正しかったことを確信しました。これはしばらく聴き続けることになりそうです。そうですね、ジットリとした蒸し暑い雨の日の夜に聴いて、さらにガッツリ暗黒モードに浸るのも楽しそうです。笑

正直、今のところ2019年はあまり良作に巡り会えておらず、折り返し時点であるこのタイミングで本作に出会えたことに感謝したいです。(ちょっと昨年2018年が豊作すぎましたね・・・汗。)

 

 

以下、現時点でシングルカットされて動画になっている曲たちです。ただ、この人の音楽はぜひともアルバムで聴いて頂くことを強くオススメしたいです

Sharon Van Etten – No One’s Easy To Love
Sharon Van Etten – No One's Easy To Love

 

 

Sharon Van Etten – Jupiter 4
Sharon Van Etten – Jupiter 4 (Official Video)

 

 

Sharon Van Etten – Seventeen
Sharon Van Etten – Seventeen