こんにちは、インタレスト(本日はスタッフY)です。

本日はシリーズ「お客様のココチ」(→新日記の記事旧日記の記事)、お客様によるココチブランド(=kokochi sun3+kokochi sqir)のオーダー靴をご紹介いたします。

本日ご紹介するのは、ココチブランドのドレスシューズライン「kokochi sqir(=以下スクイル)」より、冠婚葬祭などフォーマルな場でも履いて頂ける3足です。アッパーには、スクイルのために森田さんがタンナーと共同開発したオリジナルレザー「イアン」のブラックがつかわれています。

それに加えて、縫製・構造やフォルム、ライニング・底材などの素材までもがスクイル仕様となっている、カジュアルラインkokochi sun3(=以下サンサンサン)とは異なる靴たちをお楽しみ頂けましたらと思います。

 

以下、文章の読みやすさを優先してkokochi sun3を「サンサンサン」、kokochi sqirを「スクイル」と表記する場合があります。また表記価格は、本記事公開日時点の税抜価格です。


 

★お客様のlargoSQ:イアンブラック+ハンドソーンシングル・ダイナイトソール

  • オリジナル:118,000円
  • ソールカスタマイズ:ハンドソーンシングル・シングルレザーソール→ハンドソーンシングル・ダイナイトソール=0円
  • ソール裏ゴム張り:なし(不要)=0円
  • その他のオプション:コバウィールあり=5,000円
  • 合計:123,000円+税

 

largoSQについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。

2018年8月、ブランドの新ライン「kokochi sqir(ココチ・スクイル)」がローンチされました。

端的にいうなら、既存のkokochi sun3がカジュアルシューズラインであるのに対して、新ラインkokochi sqirはドレスシューズラインです。両者ではその見た目だけではなく、ボディの革・ライニングの革・ソールの革などの素材、木型やパターン・縫製などの構造、フィッティングやエイジングなど、何から何までがすべて異なります。

kokochi sqirからリリースされる「largoSQ」は、大定番靴であるサンサンサンのlargoの「何もかも」を”スクイル化”した、完全な新作靴です。(→詳細は以下のロングインタビュー小冊子をご参照下さいませ。)

アッパー・ライニングでつかえるオーバーキップのクロムなめしによる「イアン」は、ブラック・グレー・ナチュラル・ブラウン・マスタードの全5色展開です。あまたのラグジュアリーブランドをその顧客として名を連ねる、フランスの世界的タンナーであるアノネイ社が生産したボックスカーフ「ボカルー」を素材としてお選び頂くこともできます。

その一方で、というよりむしろここからが「ココチ節」なのですが、このlargoSQは、サンサンサンの素材をつかってつくることもできるし、逆にサンサンサンの靴をスクイルの素材によってつくることもできます。またスクイルの靴も、ソールカスタマイズによってラバーソールの構造にアレンジすることができます。

つまり、「フォーマルなドレスシューズの構造によるカジュアルシューズ」という他では絶対にあり得ない「まったく新しい靴」をおつくりすることもできるのです。

森田さんによる「ココチ・ブランド」にkokochi sun3とは別の新ラインが誕生するのは創業以来はじめてのことで、2018年4月にローンチされた新サービス「ソールカスタマイズ」も含めて、ブランドはいま、きわめて重要な節目のタイミングを迎えています。

今回ついに森田さんの手によるフォーマルシューズをご提案することができますが、それをどうデザインするかは結局お客様次第であるという点で、やはり「ココチはココチ」なのだと嬉しく感じています。

 

こちらがお客様からオーダーを頂いておつくりしたlargoSQです。元になったカジュアルライン・サンサンサンのlargoとはまったく別の靴と言って良いと思います。それもそのはず、こちらの小冊子後半で詳しくご案内している通り、スクイルのlargoSQとサンサンサンのlargoでは素材・縫製・パターンなど、様々な違いがあります。
  

革は、スクイルのために森田さんがタンナーと共同開発したオリジナルレザー、「イアン」のブラックです。原皮はオーバーキップで、画像の通りキメが細かいです。ドレスシューズ向けにクロムなめしでつくられていますので、たとえば、タンニンなめしの革のようなわかりやすい経年変化は生じません。

画像1枚目のつま先。サンサンサンのlargoはステッチの本数が1本ですが、largoSQは画像の通り2本です。(縫製の手間が2倍かかります。) オリジナルのlargoSQでは飾り穴がありますが、オーナー様のご希望により飾り穴「なし」で制作しています。芯材は・・・と、つま先だけでも色々語ることができてしまいます(笑)。続きはこちらの小冊子をご覧頂くか、ぜひ店頭でお話させて下さいませ!
  

表面からは見えないライニング材は、サンサンサンのライニング材よりもやわらかいもの、底材はサンサンサンの底材(国産のベンズ)よりも固めの底材(イタリア産のベンズ)が選定されています。たくさんのリサーチを経て、履き心地を良くするための工夫がされています。
  

かかとのデザインも、largoとはまったく異なり、スマートなフォルムです。本当にうれしかったのは、オーナー様がこの靴をご覧になったとき、サンプルよりもさらに自分にとって理想的なフォルムに仕上がっていると仰ったときでした。
  

スクイルのlargoSQベックには、木製のシューツリーが付属します。「kokochi sqir」のネーム入りです。
  

ソールは「ダイナイトソール」のブラックです。ドレスシューズ向けのラバーソールの代表格で、ラバーソールでありながら、ドレスシューズの見た目をカジュアル化させずに済むという優れた機能を有しています。先ほどまでの画像で、ソールがラバーソールだとはほとんど気づかれなかったのではないかと思います。レザーソールが苦手な方にお勧めです。
  

 


 

★お客様のブギウギパンプス:イアンブラック+ロウ・ブラックソール

  • オリジナル:44,000円
  • ソールカスタマイズ:なし=0円
  • ソール裏ゴム張り:あり=0円(定価に含まれる)
  • その他のオプション:なし=0円
  • 合計:44,000円+税

 

ブギウギパンプスについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。

ブギウギパンプスは、つま先の丸いフォルムがかわいらしいパンプスです。太めの55mmヒールは安定感があります。

取り外し&長さ調節が可能なストラップが付いて、フィット感が増しています。「ヒール靴は苦手だけどパンプスは1足持っておきたい…。」という方に、ぜひお試し頂きたいです!

 

上述の通り「かわいらしいパンプス」と私自身も認識しておりましたが、イアンブラックでつくるとこんなにきれいな靴になります。オーナー様は、フォーマルシーンでつかうための靴をということでオーダーを下さいましたので、それにぴったりの仕上がりだと思います。
  

イアンブラックのきめ細かさと光沢をご覧下さいませ。その後のお手入れにつきましてもお手伝いいたしますので、いつでもご相談下さいませ。
  

ベルトは長さを変えることで、フィット感を調整できます。取り外しも可能です。このパンプスは甲の部分が当たってしまって断念される方も多いのですが、オーナー様はこのパンプスの木型に合ったお足でいらしたので、私たちも安心してご紹介できました。オーダーをご検討中の方は、まずはぜひサンプルに足を入れて頂きたいので、受注会の会期中にご来店頂くか、お問い合わせ下さいませ!
  

ソールはロウ・ブラックソールです。美しいツヤがあり、ドレスシューズに最適です。この5.5cmの高さのヒールは安定感があり、ブギウギ5EYERosaなどでも採用されていて本当に多くのお客様からご好評を頂いております。(お客様から『走れるヒールです!』と言って頂いたこともあるほどです。)
  

すべり止めのつま先のゴムは「あり」です。(定価に含まれます。)様々なシーンでおつかい頂けましたらうれしいです。
  

 


 

 

★インタレストのRille:イアンブラック+ロウ・ブラックソール

  • オリジナル:63,000円
  • ソールカスタマイズ:なし=0円
  • ソール裏ゴム張り:なし=0円
  • その他のオプション:なし=0円
  • 合計63,000円+税

 

Rilleについて、当店オンラインストアでは以下のようにご案内しております。

Rilleは、ドレスシューズライン「kokochi sqir」より2019年1月にリリースされた、ココチブランド初・待望のドレスヒールです。
たとえばインタレストでいえば、LOKITHOのドレスと合わせるエレガントなスタイルで履ける初めてのココチブランドの靴ですし、一方でSancaのデニムパンツと合わせるカジュアルなスタイルでも素晴らしいアクセントになってくれます。

7cmのヒールは、ピンヒール仕様とコーンヒール仕様、お客様のお好みでどちらにするかを選んで頂けます。ヒールに張られている革の種類や色も自由に選べますので、色によるアクセントを入れることも可能です。各パーツで革の種類や色を変えられること、私たちスタッフがお測りするお客様個々人の足型に合わせたサイズでおつくりできることは、いつものココチブランド通りです。

作り手の森田さんによると、量産される既製品の革靴とハンドメイドで一足一足制作される革靴とでは、木型そのものはもちろん、それがつくられる思想も全然違うのだそうです。前者が多くの人の「最大公約数」を探るようなアプローチが取られる一方で、後者は作り手1人と履き手1人のコミュニケーションによってつくるようなアプローチが取られます。

たとえば普段「かかと」をすりむきながら、あるいは「くるぶし」をつぶしながら、爪を巻きながら、「見た目重視」で無理に履いている「最大公約数」のハイヒールと比べたとき、フィッティングによってそれらの問題が大きく改善する可能性は決して低くありません。

スタイリング撮影を通じて、「7cmヒールって全然違う、圧倒的に映える」と強く感じました。レディーススタイルには欠かせないドレスヒール、履くなら「なるべく足にかかる負担の小さい靴を」と、切に感じます。

価格的にも、「ハンドソーンの靴などに比べるとソール機構はかなりシンプルになるので、そのぶん木型やデザインに手間を惜しまなくても、高すぎない価格でつくれると思います」(森田さん)。上がってきた価格は、実は私たちインタレストが想定していた下限を下回る設定で、大人気のkokochi sun3の5cmヒール各種と比べても極端な違いはなく、これで「kokochi sqirのドレスヒールが履けるのなら」と、まずは私たちスタッフがときめきました。

私たちスタッフが企画段階から密にかかわり、そして間接的かつ結果的に森田さんがインタレストとインタレストのお客様のリクエストに熱く応えてくれました。デザイン的にもフィッティングでも、そして価格面でも、多くのお客様にご覧頂きたい靴に仕上がっています。

 

「当店でお取り扱いしているすべての洋服に合う靴を」というコンセプトで森田さんに制作してもらった「インタレストのRille」です。サンサンサンのカジュアルシューズで、唯一うまく合わせることができなかった洋服が、「LOKITHOのドレス」でした。そこにドレスシューズのRilleが誕生したことで、すべての洋服をココチブランドの靴と合わせてスタイリング撮影できるようになり、感慨深いです。

先ほどのパンプスと同様に、アッパーはイアンブラック、ソールはロウ・ブラックソールです。ひももブラックで統一しています。
  

イアンブラックの光沢をご覧下さいませ。また、私自身は決して足先が細くないと自覚していて、細いヒール靴は買う前に諦めたり、つま先が広がって変形してしまった経験があるのですが、このRilleはつま先が細く見えるのに問題なく履けています。この日のブログで詳しく書かれているように、木型や履き口の調整など、森田さんによる様々な工夫がありそうです。
  

サイドから見ると、ドレスシューズならではのスマートなフォルムです。それでいて履いたときには、ピンヒール靴にありがちな「ぐらつき」もなく、見た目の印象よりもずっと歩きやすいです。こちらも受注会の会期中にぜひ店頭でお試し下さいませ。
  

ソールはロウ・ブラックソールです。つま先のゴム貼りは、はじめは「あり」にしようと皆で話していたのですが、「やっぱりせっかくのレザーソールにゴムを貼るのはもったいない」ということで「なし」になりました。このあたりは私たちも迷うほどなので、お客様ご自身のお好みで選んで頂けましたらと思います。

ちなみに履きはじめはすべって体勢を崩したときがありましたが(笑)、その後気をつけて歩くようにしていることと、ソール表面が削れてすべりづらくなったこともあり、今は問題なく履けています。(あとからいつでもゴム貼りは追加できます。)
  

ヒール部分は「ピンヒール」の仕様です。より丸みと太さのある「コーンヒール」も選べます。また、ヒール部分の革もお選び頂けます。ここではアッパーに合わせてイアンブラックです。用途によって、ヒールやソールの色を変えても楽しいと思います。
  

 

Rilleを履いたスタイリングです。きれいめのスタイルからカジュアルなデニムやワイドパンツと合わせたスタイルまで、幅広いスタイルに合います。

今後、「LOKITHOのドレス」と合わせたスタイリング撮影も楽しみですし、秋冬の洋服にも合うので本当に便利で、この1足で1年を通じてものすごい働きをしてくれます。ほとんどのスタイリング撮影でこのRilleを合わていきますので、ぜひご期待下さいませ。

 

 


 

ココチブランドの情報は、以下のポータルサイトにまとめております。ぜひご覧頂きまして、お気軽にご来店&お問い合わせ下さいませ。

・kokochi sun3 / kokochi sqir ポータルサイト >こちらから!

・kokochi sun3 / kokochi sqir 店頭在庫の一覧 >こちらから!

 


 

本日は以上です。

 

インタレストは店頭(火曜定休)オンラインストア(24時間)にて営業しております。多くのお客様のご来店とオンラインストアのご利用を、心よりお待ちしております。

 

<お問い合わせ>

  • 各商品の詳しいご説明や多くの画像は、インタレストのオフィシャルオンラインストアにて掲載しております。各アイテムのページの「商品についてお問い合わせ」や、もしくはこちらの「問い合わせフォーム」よりぜひお気軽にご連絡下さいませ。折り返しご回答いたします。
  • 定休日や臨時休業日以外で当店からのお返事が届かない場合は、(1)ご入力頂きましたメールアドレスにお間違いがないか、(2)そのメールアドレスがPCからの受信を許可する設定にして頂いているか、をもう一度ご確認頂いた上、お手数ですが再度フォームよりお問い合わせ下さいませ。
  • なお、休業日以外であれば、お電話( 03-6457-5360 )でのお問い合わせが早くて確実です。在庫確認・確保やその他につきまして、その場でご対応可能です。ぜひお気軽にお電話下さいませ。