1970年代のイタリア映画で、「サスペリア」という傑作ホラー映画があります。私は大学在学中に「映画と音楽の関係」というテーマで研究していたため、担当教官に「この映画はぜひ観るといいよ」とすすめられて、まずはビデオで観て「カラフルでちょっとうるさい(←失礼)感じだな~」くらいの感想だったのですが、その後すいぶん経って、どこかの小さな映画館でリバイバル上映されることを知ったので足を運んで観ると、これがまあ怖いこと怖いこと。笑

ビデオで観たときの記憶がほぼなかった(=要するにそのときはつまらなかったため多分全部観ていない)ので、この映画の強烈な音楽でもって21世紀の音響装置でゴリゴリ来られると、ギラギラと鈍く輝く原色たちと相まって、凄まじい恐怖を演出するのだなあと、とても勉強になったことを覚えています

 

・・・と、その「サスペリア」がこのほどリメイクされることになり、その音楽をRadioheadのフロントマンであるThom Yorkeが手がけることが、私たち音楽好きの中では結構な話題になっています。たぶんそのメインテーマにあたる曲が、本日ご紹介している曲です。(エンドクレジットで流れるのかな・・・?)

この曲がまた・・・なんといいますか、最近のRadioheadの楽曲のような凝った展開やユニークなアレンジはほとんどなく、ただただ美しい旋律と美しい演奏のままつつがなく流れ、そしてナチュラルにスッと消えていく曲なのが・・・なんとも不気味なんですよね・・・汗。

ときどき聞こえるピアノの不協和音だったり、途中から聞こえるフルートだったりが妙に気持ち悪かったりして、何度か聴いているとなんとも不思議な気持ちにさせられます。いや~でも「サスペリア」を知らなければ、普通に良い曲なのかも。笑

・・・それで、以下がその2018年版「サスペリア」のトレイラーです。きっと本編ではガッツリあるであろう「ホラー的な演出(と抽象的に表現 笑)」はないので、その手のものが苦手な方でも大丈夫だと思いますが、たった1分ほどで強い緊張感を強いられるので、ホラー映画が嫌いな方は観ない方が良いかもしれません。どうなんでしょうね・・・オリジナルと比べると耽美的な雰囲気(?)で、ずっと「精神にくる」感じの映画に仕上がっていそうです。

 

また、YouTubeにこのリメイクのサウンドトラックを手がけることについて、Thom Yorke自身が語っているインタビュー映像が落ちていました。「原作が傑作だし、伝説的なサウンドトラックだし、僕は映画音楽なんてつくったことがないし、なんでこんな話が来るんだろうと思った」と率直に話しています。ただ、そのプロセスはとても刺激的だったようで、「初めての体験で、探検しているようだった」とも話しています。

トレイラーを観る限り、なかなかどうしておっかない雰囲気と臨場感があるように思いますが、さて本編やいかに。