本日は久しぶりのコラム記事でございます。いつもより短いので(笑)、どうぞお付き合い下さいませ。


先日表参道を歩いていて、さすが街ゆく人が想い想いにオシャレを楽しんでいてとても刺激的だったのですが、そのときにウォッチしていた中で最もよく覚えているのは、ブラックメルトンの端正なステンカラーコート・ブラックのクロップドスラックス・ブラックのヒールブーツ・ブラックのレザーバッグと、オールブラックのごくごくシンプルなスタイリングで歩いていた女性の後ろ姿なんです。

いつもはインタレストでご提案しているような、華やかな柄や色を上手に合わせている女性のスタイルに目がいくので、これは自分としてもかなり新鮮な体験でした。


エスカレーターの後ろからたったの数十秒、しかもそこそこ距離がある位置から後ろ姿を見ただけなのに、なんでこんなに強く目に焼き付いているんだろうと考えていたのですが、たぶんそれは「隙がなかったから」だと思うんです。

「隙がない」というのは少し抽象的ですが、とにかく強く印象に残っているのはその女性の姿勢の良さです。ピンと背中を張ってまっすぐ立っていて、エスカレーターを降りたあともとてもきれいな歩き方で颯爽と私の視界から消えてしまいました。特別背が高いとかは感じなかったはずです。体型の良さではなく、凜とした姿勢の良さに見惚れてしまったのです。

それから遠目でも分かるメルトンコートの上質さと手入れの行き届いた表情も、実に感動的でしたね。上から下にかけてスーッとツヤが抜けていて、これはスゴイなと思いました。さすがに遠目では分からなかったですが、きっとレザーのバッグとシューズもきれいに管理されているのではないでしょうか。


それ以来というもの、自分自身、昔の悪い癖である猫背歩きになっていないか、かなり気にするようになりました。洋服の手入れについてはそこそこ(←?)していると思うのですが、「自分がどんな姿勢で歩いているのか」「人の目で見てだらしなくないか」「仮に姿勢は悪くなくても態度は悪くないか」などを考えると、結構ゾッとするものがあります。

今回の表参道での体験はかなり衝撃的でした。常々「オシャレというのは心の内から」というのは認識しているつもりでしたが、そのことをまざまざと見せつけられた・・・といっても、その女性はあくまで自然体でそのことこそがステキだったのですが、とにかくそういう心地です。

あ、猫背歩きになるのを恐れて背筋を伸ばす習慣がつくと、そこそこ腹筋・背筋に負荷がかかって軽い筋トレになるという副産物がありそうで、これはなかなかに魅力的かと(笑)。前向きになると良いことが重なるようです。身から心から、着る洋服に「この人に着られて嬉しいな」と思ってもらえるような自分であるために、小さな小さな努力を少しずつ少しずつ積み重ねていけたらいいなと思ったことでした。

 

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