こんにちは、インタレストです。

昨日の夕方、Eatable of Many Orders(エタブル)のデザイナーである新居幸治さんが、インタレストの店頭まで足を運んでくれました。彼らのアトリエは熱海(静岡県)にあるのですが、他に東京で用事があったということで、その足で来てくれたそうです。

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実はこれまで2回訪れた新作展示会では、幸治さんとはニアミスで会うことができずにいました。(「この人の話を聞かないとブランド紹介の記事が書けない!」ということで、一度電話で打ち合わせをさせてもらったことはありました。)

展示会では、もう一人のデザイナーで奥様の新居洋子さんが、シーズンテーマについて、そしてコレクションについて丁寧に説明してくれていました。そしてその洋子さんからは幸治さんのこともいろいろ聞いていて、「会いたさつのる」という感じでした。笑

以下、少しだけ、幸治さんから聞いた話などをご紹介しますね!(本当に少しです。全部書いてたら小冊子になります。笑)

 

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いや~おもしろかったですね~!あまりにおもしろくって、延々立ち話で2時間近く(笑)。終わってから、「うわあ、お茶も出さずにすみません!」、「あ、いえいえ、大丈夫です。笑」、「ああっ!いすも出さずに!汗」、「ははは。笑」というような感じで。

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エタブルというブランドの洋服づくりについては、私たちの解釈も含めて、この日の日記で詳しくご紹介しました。そこでご案内しました通り・・・

エタブルは、お洋服の、とくにレディースのブランドではとても珍しい「トップダウンのアプローチ」で、各シーズンのコレクションを生み出します。

「トップダウンのアプローチ」の対義語であろう「ボトムアップのアプローチ」では、たとえば「こんな素材ができたから、これをつかって・・・そうだ、あのワンピースの形でつくろう!」というようなやり方がありますよね。あるいは、「今シーズンは良いパンツがたくさんできたぞ。よし、じゃあパンツ類を中心にして、トップスのラインナップを組み立てよう!」というやり方など。「ボトムアップのアプローチ」、下流から積み上げて積み上げて・・・、それが結果的にコレクションになるいうやり方です。

一方のエタブルでは、幸治さんが様々な要素、たとえばそれが素材であったり、歴史であったり、文化であったりをリサーチしていくなかで、「今回はこのテーマでいこう」という大きな方針を決め、そのテーマに寄り添うお洋服たちがどんどん生まれていき、それが結果的にコレクションになります。「トップダウンのアプローチ」、まずは形のない抽象的なテーマ設定が上流にあって、そのテーマが下流に流れ流れて・・・、それが結果的にコレクションになるというやり方です。

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幸治さんによるテーマ設定のもと、生地の制作&選定からフィニッシュまでの具体的な洋服づくりをマネージしているのが、洋子さんと、彼女を支えるエタブルのスタッフさんたちです。このようなユニークなチームワークは、少なくともこの業界では初めて見たので、とにかくとても新鮮でした。幸治さんが具体的な制作プロセスも話してくれたのですが、いちいち「へえ~!」と声に出して驚いてしまうことばかりで。

ところで、誤解があってはいけないのできちんと申し上げますが、「ボトムアップのアプローチ」、「トップダウンのアプローチ」、そのどちらかが正しかったり、どちらかが優れていたり、そのようなことを私たちが感じたということでは決してありません。ごく単純に、「エタブルの『トップダウンのアプローチ』に対して、私たちが強い関心(=interest)を持った」ということです。

 

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「LIVESTOCK; PASTORAL」 → 「ARGALI JACKET」

たとえば、そう、来季秋冬の展示回レポートでも一番にご紹介したこちらのジャケット、私たちのお客様の心にも響いて複数着のパーソナルオーダーを頂きましたが、このジャケットはそうした「トップダウンのアプローチ」によって生まれた、まさに来季のコレクションを象徴するアイテムといえます。
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このジャケットの生地や形、ディテールにはすべて「理由がある」のです。「なぜボディが肉厚なトリプルコットンツイルなのか」、「なぜポケットの中がアルパカファーなのか」、「なぜ裏地でシルクライニングが選べるようになっているのか」、それらにすべて「トップダウンで(=シーズンテーマの観点から)答えることができる」。「LIVESTOCK; PASTORAL」というテーマだったからこそ生まれたジャケットなのです。
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パーソナルオーダー下さったお客様は皆様、このジャケットの持つ「ストーリー」に強く共感なさっていて、だからこその「絶対にシルクライニングで!」というオーダーなのですよね!
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*ちなみに、このジャケットのアイテムである「Argali Jacket」の”Argali”というのは、羊の5種の「ご先祖さま」のうちの1種の名前なのだそうです・・・!驚

 

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・・・と、いけない。このペースで書いていると、きっと日が変わってしまいますね・・・笑

ご縁がご縁をよび、インタレストにまた1つ、思い切り「お洋服を楽しめる」ブランドが加わりました!

もちろん、お取り扱いしているすべてのブランドで「お洋服を楽しめる」わけですが、その楽しみ方がブランド毎に全然違うという事実が、ここへきてますます痛快に思えてきました!私たちスタッフが感じているこの興奮を、お客様皆様と共有できますよう、これからもしっかりご案内させて頂こうと思います!

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幸治さん、わざわざ店頭に足を運んで下さって、ありがとうございました!

 

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本日は以上です!

インタレストは明日ももちろん通常営業です!多くのお客様のご来店とお問い合わせを、心よりお待ち申し上げております!

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