こんにちは、インタレストです。
本日はシリーズ「お客様のkokochi」(→新日記の記事、旧日記の記事)、お客様によるkokochi sun3のオーダー靴をご紹介いたします!(お客様にお許し頂いた場合のみ、ご紹介しています。)
本日は「kokochi sun3ってこんなことまでできるの?!」という2足の靴をご紹介いたします!
モデルはともに1年中オーダーが絶えない定番靴であるサーカス(レディース64,000円+税、メンズ66,000円+税)とMUKU・レザーソール(レディース57,000円+税、メンズ59,000円+税)なので、もちろんこれら自体はこの「お客様のkokochi」のコラムでも何度も登場しているわけですが・・・でもっ!本日2足のデザインをご覧頂けましたら、それでも「おおっ!」と驚かれることと思います・・・!
両者ともに、作り手である森田さん自身が「ひえ~」と引き気味になるくらいのこだわりで(笑)、オーナー様の発想そのものに感嘆せずにはいられません・・・!皆様のオーダーのご参考にして頂けましたら幸いでございます!
以下、たくさんの画像とともにジックリご覧下さいませ!
1,サーカス(鹿革ブラウン・鹿革ネイビー+ロウ・ブラウンソール)
本日ご紹介する1足目はこちらのサーカスです!一見すると普通・・・ではないですよね、既に。笑
ボディでつかわれているのは、こちらの鹿革ブラウンと・・・
そしてこちらの鹿革ネイビーです。
鹿革は新品時からやわらかく柔軟性にも富み、それゆえにその触感からは想像できないほどに丈夫な革でもあります。ただしその一方で、水シミや油シミができやすい、いわゆる「デリケートレザー」の1種であるということで、シミや汚れをお気になさる方からすると扱いに注意が必要です。(もっとも、シミはあくまで人が見たときに気になるもので、それによって直接的に革の状態が悪化するというわけではありません。)
さてさてこの靴、上から見るとこのような・・・!サーカスのボディで革の色を切り替えるツートーンのデザイン、インタレストではもちろん初めて頂いたオーダーで、相談したときの森田さんの驚きようからして(←笑)、おそらくブランドでも滅多にないオーダーであったはずです。この靴が生まれる現場に立ち会えて感激です・・・!
店頭でオーナー様からご要望を伺っているときにこのツートーンデザインの可能性について話題になり、「(もともとこの部分で革が切り替わるわけで)物理的にはできそうだな・・・」と感じて、森田さんに直接確認して実現したという格好です。そう、最初は皆様「思いつき」なんですよね!
左足を外側側面から見ています。鹿革ブラウンのボディ+ネイビーのゴムの組み合わせですね。
インタレストではいつも壺草苑で明らかになっています通り、ネイビーは完璧な万能色なので、こうしてブラウンともカッコ良く合います。
左足を内側側面から見ています。ボディの革は鹿革ブラウン+鹿革ネイビーのツートーンです。この革の切り替えについては左足も右足もまったく同じなので、前から見たり横から見たりする限り、「ブラウンの靴に見える」というのが、この靴のデザインで目指した方向性です。「派手にしすぎない」という意味でも、この方針がキモだったと感じます。
内側側面でつかわれているゴムはブラウン。つまりゴムについては、両足ともに、外側はネイビー、内側はブラウンになっています。
ボディの革の切り替えは左右同じなのですが、この「すね」部分のタブ&ハンドステッチと・・・
そして「かかと」のタブ&ハンドステッチはアシンメトリーで、かつ「すね」×「かかと」で対角線上に同じデザインになっています。(たとえば、左足「すね」と右足「かかと」で同じブラウンタブ&ネイビーステッチ)
ソールは最もトラッドでオーソドックスな「ロウ・ブラウンソール」です。ボディの色に合わせています。
すべり止め+ソール裏保護のためのゴム張りは「あり」で。(1,800円+税のオプションです。)
オーナー様がお迎えにいらっしゃいました~!「デザインについては不安がなかったので、仕上がりについてはただただワクワクしていました!」と、オーナー様。実物をご覧になりイメージ通りだったようで、とってもお喜び下さいました♪
この後ろ姿がとってもカワイイのが特に印象的でした。オーナー様、ステキな靴のオーダー、本当にありがとうございました!!
ところで、この靴はもちろんとってもユニークなデザインではあるのですが、こうして全身スタイリングでご覧頂くと、極端に浮いたりはしないとお分かり頂けるかと思います。「このデザインは派手すぎるかな・・・」とお悩みになるお客様が少なからずいらっしゃるのですが(そしてそのお気持ちには大いに共感するのですが)、そのことを深くお気になさるよりは、ご自身の直感やお好みに従われる方が楽しいと思います!もちろん、これまで多くの靴をお嫁にやってきた私たちスタッフがしっかりとサポートいたしますので、どうぞご安心下さいませ!
2,MUKU・レザーソール(ハンコックワイン+染めツヤブルー&染めツヤグリーンソール)
本日2足目はこちらのMUKU・レザーソールをご覧下さいませ!ハンコックワイン(←現時点ではお取り扱い終了)のボディに、左右それぞれ別の色のソールを敷いているというポップでかわいいアシンメトリーデザインです・・・!
MUKUはクレープソールでもレザーソールでもおつくり頂けますが、これまでメイン&エクストラ合わせて10回以上開催しているkokochi sun3の受注会でオーダーを頂かなかったことが一度もないという、ただ1種類のモデルです。私たちはよく「近くのコンビニからオシャレな街歩きまで」とお話ししていますが、その用途の広さとすぐれた利便性が、MUKUの最大の魅力だと思います。
さて、このMUKUのソールですが、このように右足(=向かって左側)がブルー、左足(=向かって右側)がグリーンです。
ハンドステッチはソールの組み合わせとは真逆で、右足(=向かって左側)がグリーン、左足(=向かって左側)がブルーという、ひねりの利いたデザインです。(「かかと」のステッチも同様です。)
ブルーとグリーンは、オーナー様が好んで着られるお洋服たちでつかわれていることが多い2色であり、かつ「ソールで敷くくらいなら悪目立ちはしなさそう」とのご判断から、このデザインになっています。ボディのメインレザーをアシンメトリーにすると強烈なインパクトが出ることは間違いないわけで(←「良し悪し」ではなく)、上のサーカスもこちらのMUKUも、「そこはいじらずに」というオーナー様のバランス感覚が素晴らしいと思います。
さらにさらに、「かかと」のメインソールの下、つまり積み上がっているヒールの部分でボディと同じレッドのソールを差し込んでいます。こうして改めて見ると、細部のデザインまで相当に考え抜かれていることが分かります。本当にスゴイ感覚です・・・。
ところで、このグリーンのソールはもともと「染めツヤグリーン」という名前でおつかい頂けるのですが・・・
このブルー(~ネイビー)のソールは、実は普段は承れないスペシャルなカラーなのです(←!)。オーダーを頂いたときのオーナー様たってのご希望と、それからこれは偶然というべきか必然というべきか、たまたまそのとき工房にネイビーの染料があって「今なら染められる」というチャンスが重なって実現したのです。「こういうこともあるのだなあ」と私たちも本当にビックリしました。
オーナー様がお迎えにいらっしゃいました~!ボディでつかわれているハンコックワインについては現時点で絶版になっていて今後はおつかい頂けない革ですし、上でお話ししましたようにブルーのソールも普段は承ることのできないものなので、スペシャルもスペシャル、ほぼこちらのオーナー様別注と申し上げて良い仕様になっています・・・!オーナー様、まさにその瞬間だからこそ生まれたこの靴をオーダー下さり、本当にありがとうございました!!
kokochi sun3の靴はいつでもオーダーできるので、ついつい安心してしまいがちですが、ご自身のデザインイメージが確固としている場合、すぐにでもオーダー頂いた方が良いと思います!というのも、いつもお話ししています通り「革は生もの」なので、いつドロップ(=生産中止)になるか分かりませんし、常に新しいことに取り組む森田さんの姿勢からして、いつまでも同じことができるとも限らないからです。ぜひご検討下さいね!
上のサーカスのときもお話ししましたが、本日ご紹介した2足とも、靴単体で見るとかなり個性的で「強め」のデザインが入っているわけですが、全身のスタイリングの中では、このようにオーナー様の雰囲気に自然に溶け込みなじんでいます。それなので、まずは直感的に「欲しい!」と思われたデザインでのオーダーのご検討を強くオススメいたします!ともあれ、まずは皆様のご希望を、私たちスタッフまでぜひお気軽にご相談下さいませ!
本日は以上です!
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