こんにちは、インタレストです。

今日と明日の日記では、来週末5月14日(土)に初日を迎える壺草苑販売会「天然藍が染めるふく 2016年春夏」(5月14日~22日)につきましてご案内いたします!毎度たいへんに盛り上がる壺草苑販売会、今回もぜひ皆様とご一緒の楽しめましたら嬉しいです!ぜひぜひご参加下さいませ!(今回は、なんとなんと壺草苑の工房長である村田さんが1日インタレストに在店しますよ~!)

 

さて、昨年11月に開催しました前季秋冬の壺草苑販売会にて、「お客様の私物をお預かりして藍染めする」という企画をご提案し、それについてたいへんご好評を頂きました。そこで今回も、会期中に限りまして同様のオーダーを承れることになりました!

もちろん、総お見積もり額が税抜き10,000円を超えた場合に、オーナー様のお好きな柄で藍染めするオリジナルハンカチ(40cm×40cm)をプレゼントするというスペシャルすぎるサービスも、工房の厚意により継続決定です♪

★本企画の詳細につきまして

本企画の趣旨・基本的な流れ、そしておおよそのお見積もり額につきましては、前季秋冬の販売会の際に書きました以下の日記の通りです。ご興味を持ち下さったお客様、ぜひ改めて本記事をご一読頂けますようお願いいたします!多くのお客様からの藍染めのご依頼を、心よりお待ちしております!

> 2015年11月9日付日記: 壺草苑販売会の会期中に承る、お客様の私物の藍染め企画につきまして、詳細にご説明いたします!

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そしてそして、本日の日記では、まさにその前季秋冬の販売会の際に承ったお客様の私物の藍染め(の一部)につきまして、その「BEFORE / AFTER」の画像とともにご紹介させて頂きます!お一人も例外なく、ご依頼下さったすべてのお客様がとってもご満足下さいました!

(それらは皆、オーダーを頂いた私たちがオーナー様から感謝されてしまうくらいの仕上がりで、それなので私たちも工房にたくさん感謝の気持ちを伝えました!)

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さらに、単にきれいに染め上がったわけではなく、私たちスタッフもひっくり返ってしまうくらい驚いた藍染めの「効果」が新たに分かったりもしました。ぜひ以下をジックリご覧頂けましたらと思います!

 

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  • 以下のすべてのお洋服につきまして、画像1枚目が「BEFORE」、画像2枚目が「AFTER」です。
  • 以下の記事でつかわれている「記号」のようなもので、「単色染めの濃さ」を表す便宜上の数字があり、5段階で「淡淡藍(1番)→淡藍(2番)→中藍(3番)→濃藍(4番)→濃濃藍(5番)」となります。途中何度も出てきますので、ご確認下さいませ。

 

1,カシミヤ100%のセーター(編みで模様柄入り)を5番単色で染めた場合

このセーターをご依頼下さったお客様のご要望は、「セーター全体を濃色単色で染め上げて前身頃のデザインを消してしまうこと(=5番単色染め)」です。数十年前の総カシミヤのセーターで、クオリティは現在のものより良いくらいなのですが、このデザインが難しくて着られずにいるとのご相談でした。

これがうまくいったんですよね~!途中工房から、「5番単色で染めると柄が完全に消えてしまうのですが良いのでしょうか?」と心配の電話が入ってきたのですが、「それですそれ!そうして欲しいんです!」というようなやり取りがありました。笑

ウール系の動物繊維は濃色で染めると、「天然藍染めの究極の色」ともいわれる見事な「褐色(=かちいろ、赤みが差した濃藍色)」に染め上がることがあるのですが、このカシミヤセーターも実に美しい褐色になりました!(以下、このセーター以外のお洋服はすべて植物繊維のお洋服です。それらと見比べて頂くと、このセーターがいかに「赤いか」がお分かり頂けるかと思います。)

藍染めによって生地も強化されていますので、これから先末永く楽しんで頂けましたら嬉しいです!

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2,コットン100%のシャツ(ロング丈)をグラデーション染め(3番→5番)した場合

オーナー様がとっても気に入っておられるコットンフランネルシャツなのですが、いわゆる「白シャツ」なので、たくさん着られたことにより目に見える傷みや黄ばみが生じています。「でもまだまだ着たい!」ということで、藍染めによって生まれ変わらせるという、本企画そのものの見本のようなご依頼です!

染め柄は壺草苑の「伝家の宝刀」たるグラデーション染め。このシャツについては、化学繊維がつかわれることの多い縫製糸(=縫い糸)が「偶然」コットン糸だったようで、縫い糸までしっかり藍色に染まっています。オーナー様は「これでまだまだこのシャツが着られます!」と、とっても喜んで下さいました!

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3,コットン100%のシャツを3番単色で染めた場合

このシャツのオーナー様は基本的にジャケット&パンツスタイルの方なので、日頃のスタイリングで「白シャツ」は欠かせないアイテムです。ただ、上でもお話ししました通り、「白シャツ」だけはどうしても目に見える形で傷みや黄ばみが生じるので、こうしてお気に入りのうちの1着をお預け下さいました。

染め柄は3番単色。縫製糸や後ろ身頃のテープなどは白く残る(かもしれない)ことは想定内で、「デザインだと思っていますので、気にせずお願いします」とご依頼を頂戴しました。3番くらいだと爽やかさやすがすがしさもあるので、まさに今頃着て頂きやすいですよね♪

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4,コットン100%の藍染めシャツを濃まだら染めで染め返した場合

こちらのメンズシャツはもともと当店インタレストにて企画した藍染めシャツで、今から3年くらい前にお買い上げ下さったものなのですが、それから本当にたくさん着て下さって「ちょっと色褪せやシミなどが気になりまして」とご相談を頂きました。店頭に工房の職人がいるときに、ご一緒に「どんな風に染め返そうか(=重ね染めしようか)」と話し合ってお決めになったと記憶しています。

「これまで単色染めだったので、せっかくだから柄染めにしようかな」と、最終的には濃まだら染めをご指定に。藍染めの重ね染めなので濃さが極まって、しっかりと赤みが差していますよね!美しい褐色に染め上がりました♪

こんな風に、既に藍染めされているお洋服でも、「元の色よりも濃いめに仕上げる」という前提で、別の色・柄に変えることもできます!藍染めのお洋服をお持ちのお客様も、ぜひぜひご検討下さいませ!

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5,コットン100%のTシャツを淡まだら染めした場合

真上のシャツは、「藍染めされたシャツ→濃まだら染め」というプロセスでしたが、こちらは「白いTシャツ→淡まだら染め」というプロセスです(こちらもメンズTシャツです)。同じまだら染めでも、最近はこんな風におおよその濃さをご指定頂くこともできてしまいます・・・!(←インタレストの無茶ぶりの積み重ねにより・・・笑)

「もとが白い無地Tなので、ガラッと雰囲気を変えて、藍色の柄Tに変えてしまおう!」と、オーナー様。つるっとした質感のきれいめな天竺生地でしたので、とても鮮やかな藍色に染め上がりました。淡まだら染めということで、爽やかさも一際ですよね♪

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6,綿麻素材のワイドパンツをグラデーション染め(5番→3番)した場合

「パンツのグラデーション染め」は、実は私たちインタレストもいつかはやってみたいと考えていたのですが、こちらのオーナー様により「それはやっぱり成功するアイデアだったんだ!」と確信させて頂けました。ウェスト→裾に向かって薄くなるグラデーションというのも相当効いているように感じます・・・!

ご依頼下さったすべてのオーナー様に「縫製糸が白く残る可能性」について店頭でお話ししたわけですが、このパンツのオーナー様は「むしろ白く残って欲しいんです。デザインになるかと思って」と仰っていました。そしてその件についても、以下でご覧頂ける通り、見事にあらわれていますよね!特に濃色の部分の白い糸のアクセントが実に良く効いています♪

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7,綿麻素材のストールを3番単色で染めた場合

このストールと、そして次にご紹介するロングチュニックは、その仕上がりの美しさに本当に驚きました。いずれもオーナー様ご自身がお認めになるくらい、かなりの着用感があったのですが、仕上ってきたのはまさに新品のような風合いでたまげました。(もちろんスチームの効果もあると思いますが、それだけでは決して済まされない「復活」ぶりで・・・驚)。

このストールは経糸がコットンで緯糸が麻という生地で、着用やお洗濯により麻特有のシワが入るわけですが、藍染めしてみて初めて実は織りに美しい柄が入っていたということも分かりました。「頼むときは結構迷ったんだけど本当にお願いして良かった!」と、オーナー様もとてもお喜び下さいました。まったく新しいストールとして、これからも末永くおつかい頂けましたら嬉しいです!

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8,綿麻素材の藍染めニットチュニックをグラデーション染め(3番→5番)で染め返した場合

こちら、普段から壺草苑をご覧になっているお客様であればおなじみの定番チュニックなのですが、オーナー様ご自身が「あまりに気に入りすぎて明らかに着すぎています」と仰るくらい、強い着用感がありました。全体的に毛羽立ち、色は褪せ気味で、何よりもスゴイのはオーナー様が表裏両方で着られてその両方ともで強い着用感が見られたことです。

ここまで着て下さったことについては純粋に嬉しくてたまらず、眺めていてこみ上げるものすらありました。「処分してもいいくらいの感じだと思うのですが、一度こうしてご相談してみたくて」と、オーナー様。

オーナー様としては、「(定番なので)新しい1着をつくって買ってもいいんだけど、もしかしたら染め直したらまだ着られるのかしら」と、本当にその両者の可能性を50/50で考えておられました。もちろん工房にも相談に乗ってもらいつつ、当然ながら「絶対に美しく生き返る」とは断言できなかったものの、「染め直してみる価値はあるかも」という私たちの考えをオーナー様にお伝えしたところ、「それならやってみて下さい」と正式にご依頼を頂きました。

それで仕上ってきたのは、色味も質感も見違えるように美しく、まさに「生き返って」帰ってきたニットチュニックでした。これ、全然大げさな表現じゃないんです・・・!私たちもそうですが、オーナー様も「これって新品じゃないですよね?!」と本当に驚いておられました。藍染めが生地を強くしたり、美しくしたりする効果があることは、私たちもこれまでの経験上しっかりと把握しているわけですが、ここまでの「効果」があるとはさすがに思いませんでした・・・。藍染め=先人の知恵とはどこまで奥深いのでしょうか。

もちろん、「どんなお洋服でも生き返ります」と保証することはできませんので、あくまで一つの例としてご理解頂けましたらと思います♪

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9,シルク100%の柄織り巾着を3番単色で染めた場合

こちら、うっかりBEFOREの画像を撮影するのを忘れてしまったのですが(汗)、もとは織り柄の入った真っ白の巾着でした。これを藍染めしたところ、シルクらしい光沢をたたえつつ、織り柄はホワイトのときよりしっかりと主張する、まったく新しいデザインの巾着に生まれ変わりました♪

このようにもとの生地に織り柄が入っている場合は、染め方は単色染めか、あるいはそれに近いグラデーション染めかがオススメです!(柄染めですと、柄on柄で少しうるさくなってしまうかもです。)

(なお、誠に恐れ入りますが、巾着やソックスなどの小物単体でのご依頼は承りかねます。ストール以上の大きさのアイテムと一緒にお預かりできましたら幸いでございます。)

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本日は以上です!

発酵建の藍染めによる様々な「効果」、それは藍色に染め上げることにとどまりません!ご自身のお気に入りをお預け頂く価値は大いにあると、私たちは強く感じております。

インタレストにて皆様の私物の藍染めを承るのは、5月14日(土)~22日(日)の壺草苑販売会の会期中のみです。壺草苑のお洋服そのものをお買い上げ頂くよりお気軽にホンモノの天然藍染めをお楽しみ頂ける機会ですので、ぜひご利用頂けましたらと思います!

 

インタレストは明日ももちろん通常営業です!多くのお客様のご来店とお問い合わせを、心よりお待ちしております!

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<お問い合わせ>

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