こんにちは、インタレストです。
2026年1月24日(土)・25日(日)の2日間、インタレスト発の新リアルイベント「ON THE LADDER」の第2回を開催いたします。
会期:1月24日(土)、1月25日(日)
時間:12:00-18:00
会場:@HALO Gallery EBISU スペース01 (渋谷区恵比寿1-23-21)
本イベントそのものについての詳細は追ってお知らせするとして、本記事ではそのメイントピックの一つである、靴作家の森田圭一さんによる新作靴であり、当店インタレストの限定モデルである「Dawn Flow」(税込み49,500円)についてご紹介いたします。
元になったオリジナルのDawnと同様、ご自身のジャストサイズで、またお好みの革の種類や色でオーダー頂けます。納期は3ヶ月程度で、1足ずつ靴作家の森田圭一さんが制作します。イベント会場には、全サイズの着用サンプルが揃いますので、ぜひご試着頂けましたらと思います。
(これまで既にInstagramで複数回にわたり詳細にご案内していますが、本記事でそれをまとめてご案内いたします。)
■ 本記事の目次
- Dawn The Original
- Dawn Flow
- Dawn Flowの履き心地とスタイリングの考え方
- 3種類の革でつくった、3足のDawn Flow。その詳細について
1, Dawn The Original
前提としまして、2023年にリリースされ、本当に多くのお客様のオーダーを賜っているオリジナルの「Dawn」の存在があります。
Dawnの元々のコンセプトは、装飾的なディテールの一切を削ぎ落とし、カジュアルスタイルから”きれいめ”スタイルまで、ありとあらゆるオトナの装いと合わせることのできる、洗練されたレザースニーカーです。
「Dawn」では「凜としたニュートラル」という印象が、その最大のデザイン的魅力であると感じています。それ自体は目立たず、履く人自身とそのスタイリングをそっと引き上げるような靴です。
このDawnについては、以下のリンク先にて詳細にご紹介しています。下でご紹介する新作靴「Dawn Flow」は、このDawnのときに設定した揺るがぬコンセプトがあってこそ、それと好対照をなすデザインとして誕生することができました。ぜひ今一度、目を通して頂けましたら幸いです。
- インタレストオリジナルスニーカー「Dawn」のご紹介 >こちらから
- 6種類のデザイン(サイズ・革の種類・色など)の「Dawn」それぞれの詳細なご紹介 >こちらから
- 6種類のデザインの「Dawn」それぞれを履いた多彩なスタイリングのご紹介 >こちらから
- エッセイ:本気のスニーカー選びは難しい >こちらから


2, Dawn Flow
きっかけは、森田さんがつくるイージーシューズライン「BUILD」の「n2. side goa」にVibram社のローリングソールが採用されたモデルを、2025年1月に”実際に履いたこと”でした。
そのソールの名の通り、ぐるんぐるん進む足が止まらないような不思議な感覚があり、もちろん軽くてやわらかく、そのボリュームならではの強いクッション性もあり、今まで味わったことのないスニーカーの履き心地にたいへん驚かされたのです。
よく見ると見た目の存在感も魅力的です。非常にボリューム感があり、現代的でモードな感性もあります。「このソールでDawnがつくれたらおもしろいかもしれない・・・」と、のちに森田さんに相談することになりました。
そうして生まれたのが、こちらの新作靴「Dawn Flow」です。

上記の通り、オリジナルのDawnの持つ雰囲気は、あくまでクラシカルでニュートラル。履き心地についても、地に足を付けて、一歩一歩丁寧に踏みしめて歩みを進めるような感覚がある靴です。
一方、「Dawn Flow」ではボリューム感のあるソールを採用することで、そのオリジナルのコンセプトは一切揺るがないまま、モダンでフレッシュ、爽快でポジティブといった印象が、純粋に付加されていると感じています。
履き心地についても、片側の足が歩き終わる前にもう片側の足が歩き始めるというくらい、まるで”浮遊感”があるような軽快な感覚です。(この感覚から、「Dawn Flow」という名前になりました。)
両者は、その見た目だけでなく、履き心地についても非常に好対照で、シリーズの2モデル目としては最高の1点になったと感じています。こちらの画像2枚では、上部にオリジナルのDawn、下部に新作Dawn Flowを配置して見比べて頂けます。

俯瞰の比較画像もご用意しました。端正で洗練された表情をしているDawnに対して、縦にも横にもボリューム感があるDawn Flowはとてもカジュアルな表情をしています。

Vibram社の「ローリングソール」は、オーダー時にホワイト、ブラックのいずれかをお選び頂けます。その名の通り、歩みとともに地面を回転するかのような推進力をはじめ、驚くべき軽さ、すべりにくさ、クッション性など、高い機能性を誇ります。
サイズは、オーダー時に「1」(22.0~22.5cm相当)から「7」(28.0~28.5cm)相当までの7サイズから、ご自身のジャストフィッティングをお選び頂けます。
Dawn Flowの価格は49,500円(税込み)です。(一部のスペシャルレザーをつかうときに、オプション料金が発生する場合もあります。)
納期は3ヶ月、1月24日(土)・25日(日)に東京・恵比寿で開催するリアルイベント「ON THE LADDER Part.2」にて、ご試着・オーダー頂けます。

3, Dawn Flowの履き心地とスタイリングの考え方
DawnとDawn Flow。デザインも履き心地も、「どちらが良いorどちらが悪い」ではなく、それぞれチャームポイントが違うため、ぜひ両方を履き比べて頂きたいです。
たとえば、「Dawn」は文字通りの「万能靴」で、本当にどんなスタイリングとも合わせることができますが、「Dawn Flow」はカジュアルな装いと合わせるとき、スタイリング全体を引き上げるような強いアクセントを加えることができます。
実は、インタレストスタッフの店長DとスタッフYは既にDawn Flowを履き始めていて、双方をその日の気分や装いに合わせて履き分けています。
スタッフYは、サイズ「3」(24.0~24.5cm相当)を履いています。
丸一日の立ち仕事を週に3回ほどこなしても「大げさでなく、本当にノーストレスでした!」とのことでした。一日中歩き回っていると、この靴の”浮遊感”と圧倒的軽さが相当効いてくるのだと思います。

この日のスタッフYはルーズフィットのセーターに細身のデニムパンツというスタイルですが、スリムシルエットのボトムスを、ボリュームのあるシルエットのセーターとDawn Flowで挟み込むことで、それらのギャップを楽しむ、とても存在感のあるカジュアルスタイルになっていると思います。
スニーカー自体を強いアクセントとして楽しめるのが、このDawn Flowの大きな魅力だと思います。
ちなみに、ここで履いている青い革は、いずれ深遠なダークネイビーへの経時変化を見せます。この点については、下に続く「3種類の革でつくった、3足のDawn Flow。その詳細について」をご参照下さいませ。

店長Dはサイズ「7」(28.0~28.5cm)を履いています。
実は、自分の足の形が変わったのか分かりませんが、Dawnのサイズ「6」(27.0~27.5cm)を履いていると(サイズが)小さくて指が痛くなってしまうようになったため、今回はワンサイズアップしました。(こういう経験おありの方いらっしゃると思います。理由は謎なのですが、ときどきあるんですよね・・・汗。)
自身の足の実測値と比べるとかなり大きいサイズを履いていて、実際に大きく感じるのですが、一方の履き心地は驚くほど快適です。たぶん中敷きで調整するともっと履きやすくなると思うのですが、私がフィッティングの精度をあまり気にしないこと、またスニーカーだということもあり、そのまま履いています。
私も、いくつかのイベントで終日履くということを何度もしていますが、確かにまったく気になったことはありません。

この日の店長Dは、チェックのネルシャツにカーゴパンツという、カジュアルに振り切ったスタイルで履いているので、上のスタッフYのケースのように靴が強いインパクトを放つわけではありませんが、このときは個人的にかなりの「おさまりの良さ」を感じていました。
Dは体格がまあまあ大きいため、こういうシルエットを無視したカジュアルスタイルのときに、ボリューム感のあるスニーカーを合わせる心地良さは格別です。オリジナルのDawnを履くときは、もう少し全体のシルエットを落ち着かせようという意識が働いていると思います。
ちなみに、ここで履いているホワイトの新革は、おそらくこれまでご紹介してきたあらゆる革のなかで最も高い機能性を誇ります。新品時のホワイトの色をほぼ維持し続ける上、革自体が内的な撥水性能を持つというスグレモノです。これも、すぐ下の章でご案内いたします。

4, 3種類の革でつくった、3足のDawn Flow。その詳細について
今回、新作靴「Dawn Flow」をお披露目するにあたり、森田さんに3種類の革をつかって、3足制作してもらいました。もちろん、理由があってこの3種類にしていますので、以下で1足ずつ詳細にご紹介いたします。
★ Dawn Flow – Margot Girasole, size[1]

アッパーの革については、インタレスト別注レザーであるMargot(マルゴー)のGirasole(ジラソーレ)という色を採用しています。
Margotは世界的な革の産地として知られるイタリア・トスカーナ地方でつくられた、ベジタブルタンニンなめしの革です。イタリアレザーならではの鮮やかな発色と、独自のスクラッチ加工による表面の立体的な表情など、この革ならではのユニークな特徴が魅力的です。
色名のGirasoleはイタリア語で「ひまわり」の意味で、実物の色味は美しい山吹色です。この色はタンニンなめしの革特有の経時変化ときわめて相性が良く、履き込むことで色は深みを増して飴色に近づいていき、また表面には美しい光沢が生まれていきます。
日本国内の大手革問屋の検品を通過し、かつ購入時に私たち自身が個体差を確認しピックアップしているため、革のクオリティも間違いありません。
しっかりした質感で強度もあり、オイルたっぷりの加工なので元々雨にも強く、スクラッチ加工により汚れも目立たないため、いろいろ気にせず”雑に”履くことのできる点もとても嬉しいです。

なお、この革については、以下のリンク先(過去のブログ記事)で詳細にご紹介しています。このマルゴーのジラソーレは作れてあと1足、一緒にご紹介しているヴァスカボックスのヴェルデ(=グリーン)は、あと2足くらいの在庫だと思います。
近年の革の価格高騰もありますし、本ロットについては間違いなく最後のチャンスですので、ぜひこの機会に採用下さいませ。
■ 2024年5月31日付ブログ記事:インタレスト別注レザー2種類の詳細なご案内 >こちらから

★ Dawn Flow – ALASKA Blue, size[3]

アッパーの革については、ALASKAという革のブルーを採用しています。
ALASKAは世界的な革の産地として知られるイタリア・トスカーナ地方で、伝統的なバケッタ製法によるベジタブルタンニンなめしという、手間暇のかかる原初的な製法でつくられています。
オイルがたっぷり浸透するバケッタ製法と、天然のシボ出しシュリンク加工で、特になじんだときにはとてもやわらかく感じる革ですが、新品時は、仕上げの裏加工処理によるプレスと、表面に施されるロウ引き加工とで、しっかりコシのある質感です。
ロウ引き加工によって新品時は白みがかった表面ですが、なじんでいく過程でロウが革に浸透していき、次第に美しい色と美しいツヤが上がってきます。
また強度もトップクラスで、新品時は水道の蛇口から勢い良く出した水流をはじき返すくらい水に強いため、雨靴向け採用もたいへんオススメです。革に表情があり、汚れやキズも目立ちにくいです。
Margotとは別のタンナーによる、そして互いに雰囲気もまったく異なるイタリアレザーですが、「日常的な扱いやすさ」という点で両者は共通しています。

ALASKAは極めて強い経年変化を見せる革です。
どの色もそれぞれ色味が大きく変化していきますが、このBlueがブラックに近い深遠なネイビーに育っていくさまが、最近特に人気です。シンプルなブラックよりも奥行きがあり、他では見られない、ものすごく渋くカッコ良い色味に育ちます。
画像1枚目では、同じALASKA Blueでつくられた、1年しっかり履かれた靴(zanpano cap)の姿をご覧頂けます。画像2枚目が、この靴が履き始められた頃の色味です。
靴をよく見ると、新品時の革の色味(=ブルー)に合わせて縫われた青色のステッチが、1年後には完全に浮き上がってアクセントになっています。
こうなってくると、変化後のダークネイビーに合わせた色味のステッチをつかって新品をオーダーするのもアリですよね。その場合は、新品時にはダークネイビーのステッチがアクセントになりますが、革の経時変化に合わせて、その色味になじんでいく様子をお楽しみ頂けると思います。


★ Dawn Flow – DRITTON G8 White, size[7]

アッパーの革については、DRITTON G8という革のホワイトを採用しています。
DRITTON G8は、今回初採用となる新革です。森田さんに「(経年変化しにくい)クロムなめしのホワイトレザー」をリクエストし見つけてもらったのですが、これがなかなかスゴイ革です。
この革には”DiTan製法”という、水資源などへの環境負荷を大幅に減らしつつ従来より高品質の革をつくることのできる、近年開発されたサステイナブルな新技術が採用されています。
途中の化学的な工程で、たとえば革の裏面から内部へと撥水加工を浸透させていたり、そのため”ありがち”な表面だけの撥水加工が不要で革本来の透湿性が確保されていたりと、聞いたことがないほど機能的な革です。
(この革自体ではありませんが、この革を採用した某靴が、あのGORE-TEX社の試験をパスし(!)市場に流通しているとのことで、いかに”本革離れした撥水性・透湿性”なのかが想像できます。)
もともとの森田さんへのリクエストの通り、大きな経年変化はなく、基本的には新品時の色味が維持されると思います。インタレストとしてはエイジングで生成っていくホワイトが大好物なのですが、「ずっと白いスニーカーであって欲しい」という方にはピッタリだと思います。
また、クロムなめしの革らしく表情にブレがなく、全体的に薄くて軽いですが、強度は高いです。タンニンなめしの革と何もかもが対照的で、本当に興味深いです。
一方、革本来の質感を優先するため、これも”ありがち”な表面の色止め加工はなされていないため、あくまでイメージですが、安価で一般的なクロムなめしの革と、ベジタブルタンニンなめしの革の、ちょうど間に位置するようなまったく新しい革だといえるかもしれません。(巷で良く見るレザースニーカーの革と比べると、段違いに品質が高いです。)
この靴については、既に店長Dが普段ガンガン履いているのですが、最近まったく雨が降らずに、革がうたっている強烈な機能性はまだ確かめられていません。雨の日に、もちろん防水スプレーなしで履く予定ですので、後日のアップデートにご期待下さいませ。

以上、本日は新作スニーカー「Dawn Flow」について、様々な観点から詳細にご紹介いたしました。
この靴については、2026年1月24日(土)・25日(日)に開催するリアルイベント「ON THE LADDER Part.2」にて、皆様のオーダーを承ります。どうぞ今からご予定頂き、まずはとにかくご試着頂けましたらとても嬉しいです。
そして、森田さん関連でもう1点、本イベントのもう一つの重大トピック・・・あの漆塗りの純国産レザー「黒桟革(くろざんがわ)」について、今後Instagramや本ブログにて本格的にご紹介してまいります。
黒桟革については、インタレストでは2018年に一度取り扱ったことがあるのですが、森田さんに何度も革をリピートしてもらうくらい、革素材でいうと屈指の大好評企画でした。そして、あのときのグレードは「手もみ」、今回のグレードはついに最上位の「極 (きわみ)」です。
森田さんいわく「実は質の良し悪しはまったく感じません。ただ、とにかく両者はまったくの別物なんです」とのことで、当時「手もみ」の黒桟革でオーダー下さっているお客様も「これって黒桟なの?!」とビックリされているそうです。
目下開催中の森田さんの工房での受注会では、その高額なオプション料金(=靴の本体価格+55,000円)にもかかわらず、多くのオーダーが入りたいへん好評とのこと・・・!2018年当時「手もみ」の黒桟革でオーダー下さった方も、今回の「極」に惚れ込み多くオーダーされているそうです。
この革をつかい、ブラックのローリングソールを採用するDawn Flowもオーダー頂けます・・・!
今後の情報のアップデートに、ぜひご期待下さいませ。

