こんにちは、インタレストです。

本日は、23SS新作の入荷が始まっているRobes&Confectionsのコレクションにつきまして、その概要をご案内いたします。

 

Robes&Confectionsの新作は、今後、4月にかけて入荷が続きます。(オンラインストアには順次アップいたします。)

すべて1点ずつの入荷ですので、お気に入りのアイテムがございましたら、ぜひお早めにお求め下さいませ。

 

 

以下は、昨年10月に当店のお客様にご案内した、「Robes&Confections 23SS展示会レポート」の冒頭の要約です。

展示会レポートは一般公開しておりませんが、これから入荷するアイテムをご覧頂く際の一助になればと思いまして、その冒頭のみをご紹介いたします。

「要点」なので抽象的な内容となっていますが、コレクションの全体像や当店の見方をご確認頂きまして、より一層洋服たちをお楽しみ頂けましたらうれしいです。

 

*レポートではこの後、各アイテムの詳細な説明や多数の画像をご紹介しています。入荷したアイテムにつきましては、当店オンラインストアにてその説明をご覧頂けます。

*今後、各ブランドの展示会レポートをリリース時にご所望の方は、当店オンラインストアより会員登録をお願いいたします。(会員登録後のマイページにて、ご住所のご登録もお願いいたします。)

 

 


 

★ Robes&Confections 23SSコレクションの要点

 

  • ヨウジヤマモトで研鑽を積んだ生粋の職人パタンナーたちが、「女性向けに上質なテーラードウェアを」という想いのもと、2003年春夏シーズンに立ち上げたRobes&Confectionsは、23SSシーズンにデビュー20周年を迎えます。
  • デザイナーの土屋さんはこのアニバーサリーコレクションについて、「決して『原点回帰』ではありません」と言い切ります。以下、土屋さんが話してくれた内容の一部です。

 

「テーラードウェアは『蓄積』です。毎シーズン少しずつ改善と調整を繰り返して、今のパターンやシルエットになっています。今の自分たちの経験と技術は、多くのお客様とバイヤーさんたちのおかげで、20年前とは比べものになりません。『原点回帰』はピンときません。」

「テーラードについては、もともと『女性がスーツを着るの??』というところから始めて、トレンドやお客様のニーズに反応する形で、これまでたくさんのシルエットを提案してきました。このカテゴリでご飯を食べられていることは、自分たちにとっての最大の誇りです。」

「また、『テーラードは着ないけどローブスの雰囲気は好き』という方に着て頂ける服をつくりたいと、試行錯誤してきた20年間でもありました。そして今では、テーラードのディテールやカッティングを取り入れたニットやカットソーを展開して、ローブスのシルエットで着て頂けるようになりました。」

「この結果としての20周年なので、コレクションでも”いつものローブス”を、ありのままに見て頂くのが結局一番いいのだろうと考えています。」

 

 

  • 実際、アイテムのラインナップをはじめ、素材選びや「色」や「柄」の採用などについては、基本的に22AWまでの流れを引き継いでいます。そして、今回もとても興味深い「進化」「変化」を遂げています。
  • まずは、半年前に書いた22AWの展示会レポートの一部をここで引用させて下さい。

 

 

  • Robes&Confections22AWコレクション、その前のシーズン22SSを上回るビビッドなカラーづかいで、展示会の会場に足を踏み入れた瞬間に度肝を抜かれてしまいました。さらに、そのことに関連する土屋さんの話がとてもおもしろかったのです。
  • 「22AWは基本的には22SSへのアプローチと同じです。ただ決定的に違う点があって、それは22SSのときは「色」に向かう自分の心境やその変化に、自分自身で戸惑ったのですが、今回22AWではもう”心の準備”ができていたという点です」(土屋さん)。
  • 目下の状況に対峙して「洋服くらいハッピーで楽しくあろうよ」という気持ちで臨んでも、どうしようもなくイライラする気持ちやストレスフルな心境があってしまう。そんなとき今回は、「解釈はお客様におまかせして、自分は前向きな気持ちもそうでないモノもそのまま表現しよう」と最初から思えたそうです。
  • その土屋さんの「迷いのなさ」がそのまま反映されて、22AWは清々しいまでに振り切った内容で、これまでブランドの”ありよう”からはあり得なかった「勢い」すら感じられます。具体的には、以下のように土屋さん自身が説明してくれました。本当に興味深かったので、なるべく忠実に書き起こします。
  • 「自分たちはパタンナーなので、本来カッティングやフォルムで見せたい。そうすると『色』ってノイズ(≒邪魔)なんです。極端な話、ブラック1色でいいんです。ただ”前向きにいこう”とか考え出すと、気持ちは『色』に向かう。ところが『色』は『感情』なので、それと向き合ってみると、”前向きにいこう”だけじゃない、もっと複雑な気持ちにも気づかされることになります。」(土屋さん)
  • 「22SSは『色』に向かう自分自身にビックリした部分があったんですが、22AWは最初からそれと向き合う覚悟があるので、何色かで悩んだら、迷わず一番強い色を採用しました。また、表地が単色のものはつまらなく感じたので、裏地に蛍光色や柄生地をつかったりもしています。きっかけとなる感情は様々ですが、『とにかく今はチャレンジして先に進みたい』という意志は一貫しています。」(同)

 

  • 以上、2022年4月当時に公開していた、前回展示会レポートより引用

 

 

  • 23SSコレクションは、少なくとも22AWコレクションに比べると「色・柄の存在感」は明らかに控えめです。それで土屋さんに、「色への衝動は少し落ち着きましたか?」と聞いてみると、「いえ、実はまったく変わっていないんです」と意外な回答。早速ワクワクして続きを聞きました。
  • 「前回(=22AW)はネオンカラーで前々回(=22SS)は原色だったので、ザッと会場を見渡してもらったとき、今回(=23SS)は落ち着いて見えると思います。なぜなら今回はこのラベンダーとかスカイブルーとか、過去の2シーズンと比べると薄くて淡い色なので。」
  • ハッとさせられました。確かにRobes&Confectionsの、しかもテーラードラインで、ラベンダーやスカイブルーなどは本来はあり得ない色展開です。「そうか、この色たちって真っ赤とかネオンイエローとかとまったく同じなんですね」と、慌てて聞き返しました。
  • 「そう、その通り、まったく同じです。『原点回帰』ではないということにもつながります。20年前どころか、5年前だってつかっていません。今だからこそのこの色合いは、一言でくくってしまうと”パステルカラー”になるのかもしれないんですが・・・でも、つかいたくないんですよね、その単語。」
  • 「”パステルカラー”って、爽やかで清潔感がある響きですよね。ずっとお話ししていると思うんですが、僕は黒ではない色や柄に、どこか『毒っぽさ』を見ています。『色』や『柄』は『感情』なので、きれいごとだけじゃないって部分を見ている。そしてそれと相反するようなんですが、それらには『品』も求めています。『品』があって『毒っぽい』、伝わるかどうか分からないんですが・・・」
  • 私たちインタレストは土屋さんと毎回とても長く話をしますが、この人はとにかく圧倒的に一貫性のあるデザイナーです。たとえば今回話した内容は、そのまま半年後の次回展示会に必ずつながります。同様に、3シーズン前やら5シーズン前のことも、矛盾せずに今につながっています。いつのシーズンでも、「あのとき〇〇でしたよね。それで今回は△△なんですね」というのが成り立ちます。
  • ファッションの話をしているので、どうしても抽象的な内容になるのですが、それは表面上の話で、土屋さんの話の本質はきわめて具体的です。実際、前回の展示会で聞いた話を、そのまま今回引用できるというのは、実はこの業界ではとてもスゴイことなのです。
  • 「品」については、名前は伏せますが海外の某有名デザイナーを例に挙げて説明してくれました。数十年前にそのデザイナーのデビューコレクションを見たとき、強烈な原色づかいと柄合わせで打ちのめされた経験があるそうです。当時ヨウジヤマモトにいた土屋さんには、さぞ衝撃的だったことと思います。
  • 「一言でいうなら、あのコレクションには『下品という品』がありました。自分の目指す姿とはまったく違うはずなのに、美しくて涙が出てくるんです。本当にビックリしました。色に向き合うときは、常にその『品』を意識しています。ラベンダーは、僕にとって『毒っぽくて品がある』という色なんです。」
  • 以上のように、23SSコレクションでの色や柄へのアプローチは、22AWまでの延長線上にあります。決して「原点回帰」ではない20周年コレクション、その本質的な意味は、引き続き前を向いてチャレンジする姿勢だと感じます。

 

 

  • 「素材の話もします。最近円安もあって、とにかく天然繊維の価格高騰が止まりません。僕たちは他のブランドさんと比べて、とてもたくさんの素材を見て回っていると自負しているのですが、天然繊維の価格高騰に比例して、化学繊維の品質向上もやはり目を見張るものがあります。」
  • 「ところが、素材屋さんも熱が入りすぎているのか、どうにも変なんですよ。ときには『もはやシルクを超えたポリエステル!』とか平気で書いてあって。いやいや、それってポリエステルだよね?!って(笑)。ちょっと業界のそういうテンションにウンザリしていたら、ふと、これ以上ないくらいシンプルな『普通の天然素材』がつかいたくなって。」
  • 「Robes&Confectionsコレクションには機能素材は欠かせないので、23SSでももちろんつかっています。つかっている素材は、僕らですら驚いてしまったくらい本当にスゴイです。その一方で、どこでも見かけるような天然素材もつかっています。結果的に、コレクション内の両者のギャップも興味深いものになっていると思います。」
  • こうして聞いていると、素材面でも「20周年コレクションだから」という特別な気負いは一切感じられません。今のRobes&Confectionsの洋服を表現するための素材が、”いつも通り”選び抜かれている印象です。

 

 

  • ブランド創設20周年のアニバーサリーコレクションとなるRobes&Confectionsの23SSコレクション、私たちインタレストがお客様皆様にお伝えしたいのは、いつもと変わらず、素材・着心地・シルエット・機能性・・・といった、洋服の本質的な価値の圧倒的な高さです。
  • 長年の経験と努力に裏打ちされた職人技のパターニングと、彼らの肥えた目によって選び抜かれた素材をベースに生み出される新作たちは、そのスタイリッシュで洗練された美しいシルエットとは対照的に、魔法のように動きやすく、同時に外面的な主張がないため着合わせも抜群にしやすいです。
  • 20年前、デザイナーたちは自らの技術への自負と、そして洋服(を着たときのシルエット)を美しく見せることにこだわり、無色(ブラック)のテーラードウェアをリリースしましたが、その後ニットやカットソーという強力な別のカテゴリを確立し、さらに最近では「色」と「柄」をも味方にして、いっそう立体的なラインナップになりました。
  • 20年間真摯に洋服づくりを続けてきたRobes&Confectionsの今現在を、1から100まで見て頂けるのが23SSコレクションです。

 

 

 

 


 

 

★インタレストの現在の営業体制につきまして(2022年7月更新)

 

 

当店インタレストでは、コロナ禍のなかで効果的とされている基本的な対策を油断することなく継続していますし、またそもそも過去にいわゆる「密」の状態になったことはありません。

最も有効な対策の一つとされる「常時換気」も可能な立地で、その点でもご安心頂けます。

 

もちろん、多くのお客様に安心してご来店頂けますよう、基本的な感染予防は引き続き徹底しております。重要なご案内事項は以下の通りです。

 

  • 引き続き、店内では必ずマスクをご着用頂きますようお願いいたします。スタッフもマスクをしてお相手させて頂きます。こちらも引き続き、入店時、店頭で設置しているアルコールで手指の消毒をお願いいたします。
  • 営業時間は12:00~18:00を継続いたします。18:00~19:00につきましては事前にご来店予約をして下さったお客様をお待ちする時間とさせて頂きます。火曜及び第1・第3・第5水曜定休に変更ございません。
  • 基本的に、一度にご入店頂けるのは2組4名様までとさせて頂いております
  • なにぶん狭い店内なので、今後もご入店のタイミングをお待ち頂くなど、「密」を避けるためのお願いは随時させて頂きたく存じます。ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、ご理解を賜りますようお願いいたします。

 

 

 

<お問い合わせ>

  • 各商品の詳しいご説明や多くの画像は、インタレストのオフィシャルオンラインストアにて掲載しております。各アイテムのページの「商品についてお問い合わせ」や、もしくはこちらの「問い合わせフォーム」よりぜひお気軽にご連絡下さいませ。折り返しご回答いたします。
  • 定休日や臨時休業日以外で当店からのお返事が届かない場合は、(1)ご入力頂きましたメールアドレスにお間違いがないか、(2)そのメールアドレスがPCからの受信を許可する設定にして頂いているか、をもう一度ご確認頂いた上、お手数ですが再度フォームよりお問い合わせ下さいませ。
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