こんにちは、インタレストです。
革靴のレザーソールの側面は、地面にこすれたり壁に当たったりするので、普通に履いていてもすぐに色が剥げてきます。そのことは革靴としての機能を損なうものではまったくありませんので、ご自身で気にならなければ、放っておいても問題ありません。
ただし、「ソールに濃い色が入ってこそ完成するデザイン」という靴もあろうかと思いますし、何よりも実際にお客様からのご相談が多い案件ですので、本日はそのことへの対処法をご紹介したいと思います。ちなみに、方法はごく簡単で、かつとてもきれいに仕上がります。ぜひご家庭で実践してみて下さいませ!
「レザーソールの側面」とは、この画像で見たときは、ソールのつま先部分です。
ここですね。履く頻度や歩きグセなどにもよりますが、遅かれ早かれここは必ず剥げてきます。この靴は当店スタッフYの私物で、もとは「ロウ・ブラウンソール」の仕上げですから、光沢のある美しいブラウンソールでした。履き始めて2ヶ月間ですが、今はブラウンが落ちてベージュになっています。
★今回は冒頭で「BEFORE/AFTER」のイメージをご覧下さいませ!
今回モデルになったのはYが自分用に欲しいとオーダーしたkokochi sun3 「Rosa」なのですが、この靴を見られたり履かれたりして、実際にオーダーを下さるお客様がグンと増えました。「超」人気靴であるブギウギ5EYE、そしてストラップが付いて同じくオーダー急増中のブギウギパンプスと並んで、kokochi sun3の「ヒール靴御三家」の1足として、そのプレゼンスがどんどん高まっていく予感です・・・!
新品地の状態: まずこの画像が、新品時の状態です。馬革キャメルのボディを、それよりも濃いめのロウ・ブラウンソールが引き締めるデザインです。
補色ケアの前: ソールの側面のブラウンが、ぐるり一周剥げ落ちています。
補色ケアのあと: 下の方で改めてご覧頂きますが、ソールの側面については、新品時に近い色つやが復活しています。
*ビジネスシューズやフォーマルシューズでは必須のメンテナンスです!
今回のソール側面の補色ケアは、ビジネスシューズやフォーマルシューズでは必須のメンテナンスです。本日ご案内するカジュアルシューズの場合よりも、断然その優先度が高いです。「オン」で履く革靴の側面が剥げているのは格好がつきません。ぜひ定期的な補色ケアをなさって下さいね!
それでは以下、今回の例は、kokochi sun3で頂くオーダーの3足に1足はこれという「ロウ・ブラウンソール」の補色ケアの方法を簡単にご紹介いたします!そしてそのあとに「BEFORE / AFTER」の多くの画像を載せておりますので、合わせてご確認下さいませ!
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1,「ロウ・ブラウンソール」にはモウブレイ「シュークリームジャー」の「ミディアムブラウン」で補色!
ソール側面の「補色(→着色)」ですから、そこに「着色効果のあるクリームを塗り込む」というケアになります。難しいのは2点だけで、1点は「どのクリームをつかうか」、そしてもう1点は「そのクリームの何色をつかうか」です。
そしてその問題に端的にお答えしてしまうと、いろいろ試した結果、kokochi sun3の「ロウ・ブラウンソール」については、インタレストでもお取り扱いのあるモウブレイ「シュークリームジャー」の「ミディアムブラウン」(税抜き800円)をつかうのが良いと考えています。「シュークリームジャー」は有機溶剤とロウが主成分ですから、着色効果が強い上、光沢・つやがしっかり上がるので、今回のケースではまさに最適なクリームといえます。
「ロウ・ブラウンソール」を敷いたkokochi sun3の靴をお持ちのオーナー様は、ご自宅でこのクリームをご用意頂くと安心だと思います!(ちなみにダークブラウンだと濃すぎて、ライトブラウンだと薄すぎる印象で、ミディアムブラウンがドンピシャの相性だと感じています。)
クリームの種類・色のセレクトさえ間違わなければ、あとは簡単です。こんな風に指先にクリームを少量乗せて・・・
患部であるソールの側面に直接塗り込んでいきます。量や塗り方は適当で大丈夫です。あまりナーバスにならず、「ちゃんと色が入っているな」と確認できるくらい、しっかりと塗り込んでいって下さい。
塗り終わった直後はクリームの量が多すぎてマットな質感なので、縫った部分をしっかりブラッシングしてあげます。そうすると、みるみる光沢が上がって美しい表情に仕上がります。(これでも十分ですが、このあとやわらかい布で拭いてあげると、さらに強い光沢が上がります。)これで終了です!簡単すぎる♪
*革靴のボディへの色うつりにつきまして
今回つかったRosaの馬革キャメルもそうなのですが、革靴のボディがクリームのミディアムブラウンの色味より薄いと、それを塗るときやブラッシングのときに「色がうつってしまわないか」と不安になるかもしれません。それがどうしてもイヤということであれば、ソールに接するボディの部分をマスキングテープなどで守ってあげたあと、クリームを塗ると良いと思います。
ただし、私・店長Dとしては、「ある程度気をつける」くらいの気持ちでザックリやってあげても良いかなとも思います。靴は履いているだけでも汚れるものですし、逆にそのときに少しクリームがボディに乗っても、履いていればすぐになじんで見えなくなってしまうはずです。実際、このときのRosaのケアでもクリームがボディに付きまくっているのですが(笑)、下に続く「ケア後」の画像で見てもそれがシミになっているようなことはなさそうです。
「適当にやる」くらいの方が、気づいたときに気軽にできて(=かまえずにできて)良いかなと感じます。これは私見ですので、ご参考まででございます。
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2,「BEFORE / AFTER」の画像をたっぷりご覧下さいませ♪
補色ケアの前: つま先が剥げてベージュになっていたものが・・・
補色ケアのあと: しっかりブラウンに戻っています!光沢も上がって大満足です♪
補色ケアの前: 靴全体で見るととても分かりやすいです。こちらが「BEFORE」で・・・
補色ケアのあと: そしてこちらが「AFTER」です。ソールに濃い色&光沢が入ることで、靴全体の表情が引き締まって、かつ若々しく見えますよね!
補色ケアの前: この画像で見えるより、もっと傷だらけだったかかとの部分も・・・
補色ケアのあと: この画像で見えるより、ずっとムラなくきれいに仕上がりました!
補色ケアの前: 寄って見ると、「AFTER」の表面がクリームによってコーティングされている様子がよくお分かりになると思います。
補色ケアのあと
補色ケアの前
補色ケアのあと
外で撮影した「AFTER」の画像です!
以下はすべて「AFTER」の画像です。やっぱり外で見た方がずっときれいですね~!ソールのブラウンの色と光沢が復活しているさまをご確認下さいませ!
補色ケアのあと
補色ケアのあと
補色ケアのあと
補色ケアのあと
「新品時の状態」VS「AFTER」の比較もご覧下さいませ!
3カットだけですが、「新品時の状態」と「AFTER」の比較画像をつくってみました。kokochi sun3の「ロウ・ブラウンソール」の補色ケアには、モウブレイ「シュークリームジャー」の「ミディアムブラウン」が合うとご説明する意味がお分かり頂けるかと思います!
新品時の状態: この新品時の画像は、今からちょうど2ヶ月前のものです。
補色ケアのあと: そしてこちらが、今回ソールの補色ケアをしたあとの状態です。こうして見比べる限り、ソールの雰囲気にはまったく違和感がありませんよね。
新品時の状態
補色ケアのあと: 繰り返しになりますが、色だけでなく、光沢が復活していることにもご注目下さい!
新品時の状態
補色ケアのあと
*ビジネスシューズでも一般的な「ロウ・ブラック」ソールでは、「シュークリームジャー」の「ブラック」をおつかい下さいませ!
「黒いビジネスシューズではほとんどこれ」という「ロウ・ブラックソール」ですが、その補色ケアではそのままモウブレイ「シュークリームジャー」の「ブラック」をおつかい頂くと良いと思います。ブラックの場合、ブラウンのような「色味の違い」を気にしなくて良いので、より気楽ですよね。ボディがブラックなら、色うつりの心配もいりませんし。
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本日は以上です!
これまでご案内してきた革靴のメンテナンスについての記事は、インタレストウェブサイトのkokochi sun3のページにて一覧しております。そこそこ充実してきておりますので、ぜひご参考にして頂けましたらと思います!
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