こんにちは、インタレストです。
★ただいま「壺草苑販売会・2021年秋冬シーズン」を開催中です!
*本イベントは、インタレストの店頭とオンラインストア特設ページにて同時開催中です。
- イベントの内容・詳細につきまして >こちらから
- 会期中の店頭の様子 >こちらから
- ★壺草苑販売会21W・オンラインストア特設ページ >こちらから
- 会期限定で承り:お客様の私物の藍染めにつきまして >こちらから
- 会期中アップデート: オリジナルジャカード生地をつかった特注オーダーにつきまして >こちらから
- 会期中アップデート: 濃色のウールアイテムが、近年まれに見る究極の濃さに染め上がっています >本日の記事です
★今回の販売会では、「究極の濃色染め」を過去一番の質と量でご紹介しております!
天然の藍色の「濃さ」によってまったく違う「色味」について
もう10年以上前、私たちが壺草苑のお取り扱いを始めて間もない頃、当時の工房の担当スタッフから説明を受けて一番ビックリしたのが、「天然藍染めの濃さによる色味の違い」についてでした。
まずは私たちが「中藍」とよぶ王道の色味の美しさ、これが大前提にあります。青ともネイビーとも違う「藍色」。そもそも唯一無二の「天然の藍色」は、さらに、その濃さによって色味自体を違えてくることを、皆様はご存知でしょうか。
「中藍」よりもかなり淡く染める「淡藍」のスカイブルーの抜けるような透明感は、「藍色」というよりむしろ「空色」といった方が近いです。単に「中藍を淡くした色味」ではまったくありません。
この淡藍の色味。実は壺草苑は他とは違う、ある特別な染め方で表現しています。
工房長の村田さんから直接聞いた話で、私たちは本当に感動して、以前コラムにしてご紹介しました。こちらのリンク先よりぜひご一読下さいませ。壺草苑がいかに誠実な仕事をしているか、よくご理解頂けるかと思います。
一方、本記事でフィーチャーする濃色染めについてです。
「中藍」よりもかなり濃く染める「濃藍」の赤みが差して、まるで藍色が高温で熱せられたかのような「濃濃藍」の深みは、究極的には紫色に近い色になります。この色は、昔から伝わる専門用語で「褐色(かちいろ)」と呼ばれたりもします。
もちろんこちらも、単に「中藍を濃くした色味」ではまったくありません。
「褐色(かちいろ)」は壺草苑の藍染めのなかでも”特別な色”です!
この「褐色(かちいろ)」、長く壺草苑と付き合いのある私たちもそうそう出会える色ではありません。
濃くするために何度も何度も重ねて染め返せば良いかというと、実はそういうわけではありません。何十回と染め返しても、この褐色の濃さにたどり着けるとは限りません。
上掲リンク先で書いている内容と矛盾するように思われるかもしれませんが、いわゆる「濃藍」と「褐色」とで話はまったく違ってきます。
私たちは過去に数回、壺草苑で藍染め体験をしていますが、「濃藍」まで濃くはできても、めざした「濃濃藍」、そしてその先の「褐色」に届いたことは一度もありません。
それでは何がその決定的な要因になるかというと、一言、「藍の染液の状態の良し悪し」に尽きます。
ご存知のように天然藍の染液は文字通りの「生き物」なので、時期によって、気候によって、原料の質や量によって、もっといえばまったく同じタイミングでもそれぞれの甕(かめ)によって、その状態は異なります。
もちろん工房はこれまでも染液の状態を一定レベルに揃えて保てるよう、彼らの見識と努力の限りを尽くしていて、染め方や仕上げを工夫することで、仕上がる「商品」については、相当目が肥えていないと分からないくらいの違いしかありません。
その点、今回入荷した一部の濃色染めのアイテムたちの濃さといったら、一見して「ん?!スゴイ色だぞ?!」と気づいてしまうくらいなので、まったくの常識外といえます。思わず、「今回の濃色の洋服たち素晴らしいですね!」と工房に電話をしてしまったくらいです。
シルクやウールなど動物繊維は「鮮やかな色味」で染まるため、褐色の赤みがより強く出るというのも大きいです。中には「もはや紫色だよね、これ」とスタッフYと認め合ったアイテムもあったりします。(一方の綿や麻などの植物繊維は「コク・深みのある色味で染まります。)
こちらの画像、インナーで合わせている首周りのハイネックの色味が「濃藍」で、これで十分に濃い色味です。そして身頃で着ているワンピースの濃色部分が「褐色」とよばれる色で、両者がまったく違う色味であることは一目瞭然かと思います。
貴重な「褐色」に染まったアイテム、ぜひこの機会にお求め下さいませ!
ここまででご紹介した「色味のスゴさ」はもとより、それが1点2点ではなくズラリと並んでいるのは圧巻で、”ウールの濃色染め”という意味では、「質」「料」ともに過去一番のラインナップを揃えることができたと自負しております。
特に、壺草苑の「顔」である工房長謹製の「板締め」は柄の有無や濃淡のメリハリが命で、必ず建てた(=つくった)ばかりの元気な一番藍で染められるため、特に濃い色味で染め上がっていることが多いです。また何度も重ねて染め返す「むらくも」(濃まだら染め)も、今回は特に深い色味で染め上がっています。
以下では、私たちが本当に驚いた濃色染めのウールアイテムたちを並べております。各アイテムでご案内しているリンク先は各アイテムのオンラインストア特設ページで、ここにたくさんの画像を掲載しておりますので、合わせてご覧頂けましたら嬉しいです。
私たちスタッフ自身、記憶にないくらい充実した「褐色」の数々ですので、ぜひこの機会にお求め下さいませ!
壺草苑 メリノウールフラノ・ハイネックシャツジャケット
染め: 変わり板締め
素材: ウール90%・コットン10%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 ウール天竺・ストレートワンピース
染め: 変わり板締め
素材: ウール100%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 メリノウールフラノ・合わせスカート
染め: 変わり板締め
素材: ウール90%・ナイロン10%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 メリノウールフラノ・セミワイドパンツ
染め: 濃まだら染め
素材: ウール90%・ナイロン10%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 メリノウールフラノ・セミワイドパンツ
染め: 板締め
素材: ウール90%・ナイロン10%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 メリノウールフラノ・フレアスカート
染め: 変わり板締め
素材: ウール90%・ナイロン10%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
そして、以下の3アイテムはコットン100%(=植物繊維100%)の生地なのですが、こちらですら凄まじく深くカッコ良い褐色に染め上がっています。
鮮やかで華やかなウールの褐色、コクと深みのあるコットンの褐色。いずれも捨てがたく、とても貴重です。
壺草苑 コットンスラブボーダー・かぶりシャツ
染め: 変わり板締め
素材: コットン100%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 オーガニックコットンニット・クルーネック
染め: 襟板締め
素材: コットン100%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
壺草苑 コットンミリタリーサテン・タックパンツ
染め: 変わり板締め
素材: コットン100%
サイズ: フリー
オンラインストア特設ページ: こちらから
本日は以上です!
引き続き、壺草苑販売会21AWへの多くのお客様のご来店、そしてオンラインストア特設ページのご利用を、心よりお待ちしております!
★インタレストの現在の営業体制につきまして
2021年9月末に緊急事態宣言が解除されて以降、インタレストの営業体制はほぼ平時の通常営業となっております。ぜひこれまで以上に、お気軽に足をお運び頂けましたらたら幸いでございます。
もちろん、多くのお客様に安心してご来店頂けますよう、基本的な感染予防は引き続き徹底してまいります。重要なご連絡事項は以下の通りです。詳細につきましては、この日のブログ記事をご参照下さいませ。
- 引き続き、店内では必ずマスクをご着用頂きますようお願いいたします。スタッフもマスクをしてお相手させて頂きます。こちらも引き続き、入店時、店頭で設置しているアルコールで手指の消毒をお願いいたします。
- 営業時間は12:00~18:00を継続いたします。恒久化するかどうかは未定ですが、スタッフの働き心地の良さもあり、今後もベースの閉店時間は18:00とさせて頂き、18:00~19:00につきましては事前にご来店予約をして下さったお客様をお待ちする時間とさせて頂きます。火曜定休は変更ございません。
- 宣言下でお願いしておりました、(18:00~19:00の時間帯以外の)事前のご来店予約のシステム、ご来店人数の制限などは停止しております。ぜひいつでもご都合の良いタイミングで、ぜひお気軽にご来店下さいませ。
<お問い合わせ>
- 各商品の詳しいご説明や多くの画像は、インタレストのオフィシャルオンラインストアにて掲載しております。各アイテムのページの「商品についてお問い合わせ」や、もしくはこちらの「問い合わせフォーム」よりぜひお気軽にご連絡下さいませ。折り返しご回答いたします。
- 定休日や臨時休業日以外で当店からのお返事が届かない場合は、(1)ご入力頂きましたメールアドレスにお間違いがないか、(2)そのメールアドレスがPCからの受信を許可する設定にして頂いているか、をもう一度ご確認頂いた上、お手数ですが再度フォームよりお問い合わせ下さいませ。
- なお、休業日以外であれば、お電話( 03-6457-5360 )でのお問い合わせが早くて確実です。在庫確認・確保やその他につきまして、その場でご対応可能です。ぜひお気軽にお電話下さいませ。