<イベント>壺草苑”店頭”販売会 「天然藍が染めるふく 2020春夏」(6月27日~7月5日)開催のお知らせです!

こんにちは、インタレストです。

 

国内有数の「灰汁発酵建(あく・はっこうだて)」による天然藍染め工房「壺草苑」、その最新作100点以上が勢揃いする大きな販売会「天然藍が染めるふく 2020春夏」(6月27日~7月5日」を、今回は店頭&オンラインストア双方にてご案内いたします。

会期最終日である7月5日(日)に、本会期の目玉中の目玉アイテムである「青梅嶋シャツ」を実現させた工房の若きリーダーである村田さんを、インタレストでは初めてお招きします。

 

  • 店頭に並ぶ予定のアイテムは必ずしもオンライン販売会と同じではありません。また、今回もオンラインストア特設ページをご用意して、一部アイテムにつきましては通信販売でもお求め頂けるようご用意する予定です。
  • 会期中、あるいはそれ以外でも、インタレスト店頭では常時コロナウィルスの感染拡大防止対策は徹底しております。詳細につきましては、こちらのリンク先にてご確認下さいませ
  • 会期中につきましては通常の対策に加えまして、お客様とスタッフの「密接」を避けるために、基本的には洋服のご試着もご自身でお願いさせて頂きたく存じます。(もちろん、必要に応じてサポートいたしますのでご安心下さいませ。)
  • なおご参考までに、平時のイベント会期中でも、店内が「密」になることはほとんどございません。皆様それぞれの対策をして頂きました上で、ぜひふるってご参加頂けましたら嬉しいです。
  • その他、最新のアップデートにつきましては本ブログの最新記事やInstagramなどにてご確認下さいませ。

 

 

 

 

 

 

今回は店頭販売会なので、恒例の「私物の染めオーダー」(詳細は下記)も承ります。ぜひご利用下さいませ。

       

 

 


 

 

壺草苑(こそうえん)

国内でも(=世界でも)屈指の実力を誇る、灰汁発酵建(あくはっこうだて)による天然藍染めの工房です。
当店では毎シーズン、1点1点「特注」でオーダーした、オリジナルの藍染めアイテムを展開しています。
ブランドの「顔」である「板締め柄」や流麗なグラデーション染めなど、他の追随を許さない匠の技術力はもちろんのこと、
原材料とその品質管理、染める生地のクオリティ、水洗い&天日干しを含めた工程・・・すべてが一流でストイック。
世代を超える普遍的な美しさと丈夫さ、扱いの容易さ、経年変化の楽しさ・・・などを存分にご堪能下さい。

現在販売中のアイテム一覧(オンライストア) > こちらから

 

<ご参考:壺草苑についてより深く知って頂くために>
  • 壺草苑によって藍染めされた生地の(物理的な)丈夫さについて >こちらから
  • 壺草苑の「淡藍染めのクオリティ」に見る、工房の真摯で誠実な仕事ぶり >こちらから
  • 壺草苑の洋服の水洗いについて(店長D編・「真っ藍」のメンズウェア3点) >こちらから
  • 壺草苑の洋服の水洗いについて(スタッフY編・カシミヤ100%のセーター) >こちらから

 

 

 


 

 

本イベントにつきましては、基本的には5月のオンライン販売会のトピックを丸ごと引き継ぎます。

従いまして、以下は基本的には過去のブログ記事を再構成して再掲したものです。分かりやすくまとめておりますので、ぜひ今一度ご確認下さいませ。

 

 

★メイントピック~「青梅嶋」と「青梅嶋シャツ」につきまして

 

もともと本会期の目玉企画として工房と一緒に走らせていたのが、壺草苑の倉庫で20年以上大切に保管されていた「青梅嶋(おうめじま)」の反物の実物・・・もちろんそのすべてが20年物デッドストックという貴重な生地をつかったアイテムのお披露目です。

その「青梅嶋」と「青梅嶋シャツ」につきましては、過去のブログ記事ですが、こちら2つのリンク先にてぜひご確認下さいませ。

歴史的・文化的な価値のある、とびきりレアで貴重な代物です。オンライン販売会の会期中に「青梅嶋シャツの実物が見たい!」というご要望をたいへん多く頂きましたが、本会期中にお試し頂けます。

 

 

 

「青梅嶋」と壺草苑の歴史

現在の東京都青梅市をその発祥の地とする「青梅嶋」は、経糸に綿糸と絹糸を、緯糸に綿糸を合わせた縞柄・格子柄の綿織物(正確には綿絹織物)で、江戸時代、主に庶民層の日常着として大流行しました。

当時の庶民層は、高価な絹糸をつかった着物の着用を禁じられていたのですが、青梅嶋では経糸に密かに絹糸を忍ばせて織られているので、木綿の着物に比べて風合いのニュアンスが豊かで、江戸町民の「粋」の感性に響いたといいます。

江戸時代ですから、当然ながら化学染料は存在しません。青梅嶋の縞柄・格子柄は、藍色をベースに黄色や緑・赤などで表現されているのですが、それらすべてで草木染めの技術がつかわれています。

テレビや映画で見られる江戸時代の町人たちを描いた時代劇で、町娘などが着ている「藍色をした縞柄の着物」は、青梅嶋がそのモチーフになっているとする説も有力です。

 

 

 

この青梅嶋は、その頃のいわゆる「オシャレ」の最先端だったのですが、明治時代に海外からインディゴをはじめとした化学染料が入ってくると次第に衰退していき、そのままその一切が途絶えてしまいます。安価で容易、大量生産に向いている化学染料が、近代化が加速する日本社会に浸透していきました。

そして時は流れて、今から25年ほど前、東京都青梅市に工房を構える壺草苑で、この青梅嶋を復刻させようというプロジェクトが立ち上がります。

研究開発も含めておよそ5年の歳月を経て、「綿糸は手紡ぎの糸を使い、染色には、綿糸は天然藍を、絹糸は、藍・梅・やまももなどを用い、それを手織りで織り上げて」(手元資料より)、江戸時代当時の青梅嶋の完全な復刻に成功したのです。

 

 

 

5年ほど前、当店インタレストでは、そうして復刻に成功した青梅嶋の経験を土台に、当時の技術・機械をつかって、青梅嶋ならではの手紡ぎ・手織りの風合いを忠実に再現しようと織られた生地(=こちらも10年物デッドストック)をご紹介し、たいへんなご好評を頂戴いたしました。

そして今回ご紹介するのは、20年前に織られた青梅嶋の反物のまさに実物です。色とりどりですが、すべて草木染めされた糸によって手織りで織られている、「同じものは二度とつくることはできない」(工房)というきわめて貴重かつ稀少な反物です。

工房と打ち合わせを繰り返した結果、それをつかった第1弾商品として、きわめてシンプルな、それゆえに生地のクオリティの高さをまっすぐにお伝えできる新型シャツをご用意いたしました。

 

 

 


 

 

その他のトピックにつきまして~100点以上の最新作販売と私物藍染め

 

1, 今季20SSコレクションの最新作を一挙に販売いたします
  • 上でご案内した青梅嶋生地をつかったシャツをはじめ、今季20SSの新作たち100点以上をインタレストの店頭にて期間限定で販売いたします。
  • コート・ワンピース・トップス・ボトムス・ストール・小物類・・・と各種カテゴリ、そしてコットン・リネン・シルク・テンセル・パルプ・・・と(藍染めが可能な)各種素材を、フルラインナップで公開&販売いたします(=全点1点物の現品販売です)。
  • 「会期中は具体的にどのような洋服たちが並ぶか」につきましては未定なのですが、それらはすべて半年前に開催された展示会で発表されたアイテムがベースとなります。そこで、それらについて一つひとつ詳細にご説明した「今季20SSの展示会レポート」の該当部分を、下掲リンク先より会期終了日(7月5日)まで再公開いたします。ぜひご参考になさって下さいませ。

 

以下の画像は、今季20SSの新作アイテムたち(サンプル)の一部です。新しい形・新しい生地・新しい染めと、見所だらけで魅力満載です。

 

 

 

 

2, 壺草苑20SSの最新作100点以上をオンラインストア特設サイトで販売いたします
  • 今回の販売会では、展示会レポートでご覧頂けるサンプルのデザインそのものではなく、生地・染め・ディテールを変えて工房が新たに制作する最新作たちです。
  • コレクションの中心となるレディースアイテムをはじめ、常に人気の大定番のアイテム、ストールなどの小物、そして最近ラインナップが一挙に拡充されつつあるメンズアイテムも含めたスペシャルな最新作100点以上を、幅広くご案内いたします。

 

こちら画像3枚は、ちょうど1年前に開催しました昨年春夏シーズンの販売会開催時の店頭です。

 

 

 

(ご参考)インタレスト別注の壺草苑20SSを着たスタイリング

ただいまインタレストではショップ内イベント「スタイリング強化月間」を展開中で、そのなかで壺草苑20SSを他のブランドのアイテムと合わせてつくったスタイリング画像を、ご参考までにいくつかご案内いたします。コレクションの一端に触れて頂けましたら幸いです。(モデルは身長160cmの当店女性スタッフYです。)

すべて当店別注仕様で制作してもらったこれらの着用アイテムにつきましては、すべて当店オンラインストアの壺草苑のページにて現在販売中です。スタイリング&物撮りの多くの画像や各アイテムの詳細な情報も、オンラインストアにてご紹介しております。

6月27日(土)~7月5日(日)の販売会会期中には、これらのアイテム以外に100点以上の最新作をご案内いたします。

 

 

 

 

3, 私物の藍染めオーダーを承ります
  • また、販売会ではすっかり恒例となり、大好評を頂いております「お客様皆様の私物の藍染めオーダー」、もちろん今回も承ります。
  • お見積もり額が計1万円を超えた場合は柄を自由にご指定頂ける藍染めハンカチをプレゼントいたします。詳細につきましては、過去承ったご依頼のBEFORE/AFTERの画像とともに下でたっぷりご紹介いたします。

 

以下、承った私物藍染めのBefore(奇数枚目)とAfter(偶数枚目)です。インタレストからお嫁に行った洋服が相当着られた末に戻って来てくれて、そして藍染めによって生まれ変わり、またオーナー様のもとへ戻っていくということも増えてきていて、本当に感無量です。

06-P1720880 07-P1780402   

 

 

 

以下、「壺草苑とはいかなる藍染め工房か」、「当店インタレストで開催する壺草苑販売会とは何か」につきまして、詳細にご案内いたします。

ぜひこのままお読み進め下さいませ。