こんにちは、インタレストです。

インタレストは洋服屋(=洋服を売るショップ)ですが、いつもお話ししている通り、クオリティの高い洋服は「買ったときがスタート」であり、その後のケアやリペアも含めて末永くお楽しみ頂きたいと考えています。

私・店長Dは前職時代から衣類の洗濯や革のケアが大好きで、それゆえに自己流でやって勝手に成功と失敗を繰り返していましたが(笑)、インタレストを始めてからはより具体的かつ実践的な経験を積むことができるようになりました。

率直なところ、インタレストを始める前と後とで考え方や方法論が変わったメンテナンスも多々あります。その意味で、本ブログのシリーズ「お手入れのこと」については、なるべく年月が若い記事をご参考にして頂くことをオススメさせて下さいませ。

 


 

★ウール系ニットの水洗いでは「おしゃれ着洗い用」の合成洗剤がオススメ

そのことに関連して、実は先日、あるお客様からウールニットの縮みについてのご相談を承り、そのときに具体的にどのようなケアをなさっていたのか詳細にお聞かせ下さり、私自身とても勉強になりました。ちなみに私は洗濯は「水洗い派」なので、レーヨン100%の生地など「絶対に水洗いしてはいけないもの」を除き、水洗いすることがほとんどです。ウール系(≒動物繊維の)ニットもすべて水洗いします。

本日のメイントピックは、「ウール系ニットを洗うときにつかう洗剤としてふさわしいのは」・・・という話、その「2018年最新版」なのですが、これはやはり花王「エマール」やライオン「アクロン」などいわゆる「おしゃれ着洗い用」の合成洗剤をおつかい頂くことを一番にオススメしたいと思います。

エマールやアクロンの何がスゴイかといえば、「ニットを水洗いできる」と公に宣言していることです。これは世界中の洗剤でもきわめて「まれ」なことで、日本の洗剤メーカーの数十年におよぶ豊富な研究と経験に裏打ちされた技術力の高さを象徴していると感じます。(ダメだったらクレームの嵐→リコールだらけのはずですからね・・・)

ではなぜそう宣言できるかというと・・・多くの方が「pHが中性だから」というところまでしかご存じないのですが、本質的には「ニットの縮みを抑える成分が配合されているから」という点の方がはるかに重要です。

実は本当に正確にいえば、エマールやアクロンをつかっても縮むことは縮むのですが、その割合(=いわゆる「縮率」)について、他の洗剤とは比較にならないくらい小さいため、実際に「縮んだ」とはまったく感じないレベルでとどまっているのです。

オーガニック系の洗剤は上手につかいわける

過去にスタッフYが、ウールニットの洗濯のときにオーガニック系の洗剤をつかっているという自身の経験を記事にしていて、それはそれでもちろん「あり」なのですが、特に新品からしばらくの間、少なくとも縮みなどがなくなり生地が安定するまでは、エマールやアクロンをつかった方が「安全」だと思います。植物由来の成分100%の洗剤の場合、合成洗剤だからこそ持ちうる高度な「縮み防止効果」は期待しにくいと考えられるからです。

別の側面からいうと、オーガニック系の洗剤の主たる機能である「生地に必要な油分を与える」という効果は、しばらく合成洗剤によって洗われてからの方が生かされるのではないかと想像されます。(ちょうど、油分たっぷりの新品の革靴がクリームによるケアを必要としていないように。)

また、これは本日の主題からは少しズレてしまうのですが、同じウール系の生地でもニット(=編み物)ではない布帛地(=織物)・・・たとえばツイード地やフランネル地などであれば縮みのリスクがほぼないので、これについては安心してオーガニック系の洗剤をおつかい頂けるかと思います。

 


 

★ウール系ニットの洗濯は必ずしも手洗いである必要はない

また、ウール系ニットの洗濯の仕方について、必ずしも手洗いである必要はないという点もお伝えしたいです。もちろん洗濯機の種類や機能にもよるのですが、洗濯機をつかった「ドライモード」「手洗いモード」などで十分である・・・というより、これもまた日本の白物家電の実力のスゴさもあり、かえって洗濯機で洗った方が安全&安心ということも結構多いのではないかと感じています。

私自身は一切手洗いはしないので、私が「水洗いをする」とお話ししている場合はすべて「洗濯機洗い」ということになります。ニット類もすべてネットに入れて、エマールorアクロンをつかった「洗濯機洗い」で洗っており、それで問題になったことは今まで一度もありません。(もっとも、自身の過失で洗剤を間違えてしまったり、洗濯モードを間違えてしまったりしてトラブルになったことは何度かありますが・・・笑)

 


 

★縮んでしまったニットを直すことができる場合もある

さらにもう1点、仮に洗剤や洗濯モードを間違えて縮んでしまったとしても、その瞬間に諦める必要はありません。ぜひ「ニット 縮み」などで検索してみて下さいませ。時間と手間を掛ければ、元通り・・・とまではいかなくても、相当程度元の状態に近づけることができる場合があります。

当然、生地や状態によってできない場合もありますが、幸い今回のお客様のご相談に対しては私たちの経験に基づく、スチームを当ててゆっくり丁寧に伸ばしていく方法でまた着て頂けるレベルまでお直しすることができました。仮に自分自身でどうにもならなくても、本件でいえば実力のあるクリーニング屋さんに相談すればどうにかしてくれるかもしれません。

最近のメンテナンスガイドで何度かお話ししていますが、たとえば革靴の修理でも洋服のリペアでも、その道のプロフェッショナルであれば私たちでは思いも寄らない方法で、いとも簡単に解決してしまうということもあります。何かあったときは、ぜひ諦めずに、そして躊躇せずにプロフェッショナルに相談なさってみて下さい。

 

 


本日は以上です。

インタレストは店頭(火曜定休)オンラインストア(24時間)にて営業しております。多くのお客様のご来店とオンラインストアのご利用を、心よりお待ちしております。

 

★(ご参考)インタレストオンラインストア 

こちらオンラインストアの各ブランドのページでは、個別アイテムについて、多くのスタイリング画像・物撮り画像に加えて詳細な説明や寸法などの各種データ、関連するブログ記事へのリンクなどがギッシリ掲載されておりまして、その充実度には強い自負を持っております。ぜひご参考になさって下さいませ。

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