店頭でお客様からよく聞かれることで、「その日に着る洋服は何から決めますか?」「何を重視して着る洋服を選んでいますか?」といった類いのご質問があります。ご質問というか、世間話のようなものですが。


私・店長Dの場合、ほとんどのケースで最初に靴を決めます。「その日」というよりは、前日の夜、翌日の天気予報を見ながら決めてしまいます。どの靴にするかは、単純に「最近履いてないかな~」という感覚を最優先。私は1年を通して基本的に革靴しか履かないので、その場合、履きすぎがよくないのはもちろんですが、履かなさすぎもよくないからです。

次はめがねですね。履く靴の色がブラウンであればブラウンフレームのめがねにしますし、さらにその靴が大きなフォルムの靴であれば大きなフレームのめがねを、スッキリしたフォルムの靴なら小さなフレームのめがねを選びます。繰り返しになりますが、このあたりは前日の夜、寝る前には決まっています。


ちなみに、私の場合は靴とめがねが決まっていると、ベルトやバッグ、帽子や時計などの小物も自然に決まっていきます。たとえば、ブラックの大きなフォルムの革靴を履くならめがねは大きめなブラックフレームになりますし、ベルトは革靴と同色ブラックのやや幅のあるものに、バッグや時計などは同色にするか、そのいずれかを差し色にするか・・・といった感じです。

そうなってくると、それらと合うであろう洋服もふんわりと見えてきます。なので、全部とはいいませんが、前日の夜には翌日のスタイリングの8割くらいは決まっているというのが私のスタイルです。実は前職時代のスーツスタイルのときもほとんど変わりません。最初に決めるのは靴、そのあとめがね・ベルトが決まって、そのあとスーツとシャツを決めて、最後にネクタイでバランスを整えるという感じ。


その意味で、たぶん私自身が普段のスタイリングで最も重視しているのは、スーツスタイル・カジュアルスタイル問わず、「全身スタイリングにおける小物類の統一感」だと思います。着る洋服については、スタイリングのバランスを考えながら自分の好きなものを選んでいるだけですから。

ちなみにそのことは、特に男性のスーツスタイルでは「鉄則」といってもいい約束事です。ベージュの革靴を履いてブラックの革ベルトを締めていたり、革靴や革ベルトを含めて全身ブラック系のスタイルなのに革バッグだけライトブラウンとか、このあたりを修正するだけでも、スーツスタイルは劇的な改善を見せます。そう考えると、ご自身の私物の中でどんな小物類が不足しているのかが見えてきますよね。

・・・と意識していても、それでも1年に何度か全身ブラック系のスタイルなのにブラウンフレームのめがねをかけて出かけたりする失敗があって、出先でそのことに気づいたときには本当に落ち込みます(笑)。「誰も見てないよ~」という天の声が聞こえてきますが、そういう問題ではないのですよね。お客様をお迎えするのも恥ずかしい・・・と、心の中では泣いています。気づかれたら突っ込んでやって下さい。笑


ここまでで書いてきたことは、あくまで私自身のスタイリングの考え方ということでご理解頂きまして、そしてスタイルやシチュエーションに合わせて部分部分をご参考にして頂けましたらとても嬉しいです。

そして、小物類を色鮮やかに散らすオシャレももちろんアリで、むしろ女性のカジュアルスタイルでは大アリだとも思います。むしろ、私が「スタイリング強化月間」などでつくるスタイリングは、そういう方向性のものが多いとも自覚しています。ただそれらについても、漠然と&適当につくっているわけではなく、やはり感覚や経験をもとにした「自分なりのルール」に基づいているような気がしています。

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