あまりに待望過ぎるSubmotion Orchestraのニューアルバム”Kites”が、圧倒的なまでに傑作すぎて・・・。まだ4月ですが、もう今年2018年にこのアルバムを超える作品に出会えるとはとても思えないです。愛するThe 1975がセカンドを越えるアルバムを聴かせてくれたりするしか、もう・・・汗。

ファーストの”Finest Hour”、セカンドの”Fragments”がそもそも凄まじすぎる完成度だったこともあり、その意味ではそれらに続く2作品は実験的な要素もたっぷりという雰囲気で、それはそれでリリース年のベスト3には絶対に入る仕上がりだったわけですが、今回の5thアルバムでは一皮どころか七十回くらい脱皮を繰り返したのではないかというような、すべての要素が10まわりくらい熟れた、まさに唯一無二の壮大なサウンドを聴かせてくれます。相変わらずすべての楽器の演奏とそのバランス(←これが特にスゴイ)が出色ですが、いつもに増してピアノの鍵盤の音が耳に残るのも実に印象的です。

ストイックに研ぎ澄まされた、触れた瞬間に血が出るのではないかというくらいの切れ味の「美しさ」。それはまさに、恐怖を感じるレベルの美しさなのですよね。とにかく隙がありません。もう彼らの音楽へのアティチュードを前には、ただただ畏怖の念を覚えるほかありません。

もうアルバム1曲目の”Prism”という曲を聴くことができるというだけでも、アルバムを買う意味があるというものです。この曲こそが、まさにファースト・セカンドの正統的な進化形ではないでしょうか。幻惑的なボーカルから始まる最初の1秒から、音という音が、楽器という楽器が、曲後半に向けて波状的に押し寄せてそのモメンタムを押し上げ、そして一転してストリングだけで静かに扉を閉める最後の瞬間まで、聴き手を決して油断させない、一瞬たりとも気を抜けない展開で、一度聴いただけで虜にさせられる、悩殺させられる心地です。(ミュージックビデオでどのように演奏されているかがよく分かります。以前にもお話しましたが、彼らの音楽は生音なのです。)

これまで2年に一度というペースでコンスタントに、しかもこれだけのクオリティのニューアルバムを届けてくれていることにも感動しています。「いまの音楽の先頭グループ」に彼らSubmotion Orchestraがいてくれるという安心感は、音楽好きの私にとってはとてつもなく大きな安心材料になっています。

 

Submotion Orchestra – Prism

 

Submotion Orchestra – Kites

 

Submotion Orchestra – Variations