こんにちは、インタレストです。
本日は、壺草苑の来季2016年春夏新作展示会のレポートと、そして恒例の特注パーソナルオーダー受付のご案内をお届けいたします!
来季春夏シーズンの最大の目玉は、なんといっても「『新しい染め方』が魅力的すぎる♪」という点です!柄染め×単色染めの「藍返し」をはじめ、工房の十八番である板締めやグラデーション染めでも、これまで見たことのない染め方が、たっぷり豊富に提案されています!(しかも秋冬に比べて生地が薄めなので、全体的に価格もおやさしく・・・秘)
既に開業して25年以上になる壺草苑の、最近4年間を知っているだけの私たちインタレストですが、その4年間だけ見ても職人たちの技術は飛躍的に高まっています!既に壺草苑のファンでいて下さっているお客様皆様でも、きっと存分にお楽しみ頂ける内容であると感じております!
もちろん、新しい形や新しい生地もいくつもリリースされています!あるいは、定番アイテムのブラッシュアップ(=パターンの修正など)もあったり。たとえば、これまでサイズ的にご提案が難しかったレディースTシャツも、来季はぜひご提案したいですね!
これより下では、パーソナルオーダーの仕組み、来季春夏のポイント、特にオススメしたいお洋服の形や生地などにつきまして、なるべく分かりやすくなるようご説明させて頂きます。ですので、少しだけ(←??)長いですが、お付き合い頂けましたら嬉しいです・・・!
それでは以下、順を追って説明いたしますね!(着用画像のモデルは、特に断りがない限り、身長160cmの当店スタッフYです。)
なお、便宜上、「単色染めの濃さ」を5段階で「1番(淡淡藍)→2番(淡藍)→3番(中藍)→4番(濃藍)→5番(濃濃藍)」と表現しています。(染めない「白残し」の部分「0番」と表現します。)途中何度も出てきますので、ご確認頂けましたらと思います。(聞いたところによると、もはや工房の職人の間でも、この番号で通じるようになっているそうです。笑)
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★特注パーソナルオーダーを承ります!★
壺草苑のパーソナルオーダーは、いわゆる「ご予約」ではなく、文字通りの「特注」です!
- たとえば、「メンズウェアで新しく提案されている肉厚な麻生地で、レディースの新作シャツジャケットをつくり、その裾丈はオリジナルより2cm短く仕立てて、それを板締め×グラデーションの藍返しで染める!」というようなオーダーも承れてしまいます!
- 店頭では、おつかい頂ける主な春夏向け生地の種類毎に、6種類の濃さ&柄で染め分けた生地スワッチ(サンプル)をご用意しております。パーソナルオーダーが多いインタレスト向けに、工房が特別につくってくれたものです。生地による発色の違いや、何よりそれぞれの質感を直接お確かめ頂くことができます。ぜひご活用下さいませ!
- 以前から、「実際どんなことができるの?」、「オーダーしている方はどんな洋服をつくっているの?」という質問を本当に多く頂いていたので、つい先日、今季秋冬シーズンでお仕立てした特注のお洋服たち5着を詳細にご紹介した日記をアップいたしました。ぜひその記事をご参考にして頂けましたらと思います!>こちらからご覧下さいませ!
- オーダーの締め切りは、12月20日(日)とさせて頂きます。価格、生地感やサイズ感、色味、あるいは「可能なことor不可能なこと」・・・などなど、店頭やお電話・問い合わせフォームよりお気軽にお寄せ下さいませ!(締め切り直前のお問い合わせですと間に合わない可能性がありますので、ぜひ早めにお寄せ下さいませ。)
- 今回ご紹介するのは、「来季2016年春夏シーズン」の新作です。入荷・納品は来年2016年の3月下旬~4月上旬を予定しております。
(こちらが、春夏生地の濃さ・柄別サンプルです。特に人気のある生地はすべてご用意がございます。)
そもそもこのサンプル制作の仕事が丁寧すぎてビックリしてしまうという。笑
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<壺草苑の来季2016年春夏のポイント:多様な染め方をご堪能下さいませ!!>
従来であれば5段階の濃さによる単色染めや、グラデーション染め、まだら染め、板締めなどの「大枠」からお選び頂いていました。これだけでも十分幅広いのですが(汗)、実はここ数シーズンで(私たちからの圧力お願いもあり 笑)、それぞれの「大枠」から枝葉のように、より細かな種類が生まれています。来季春夏では、それらに「藍返し」が加わって、ますます染め分けが楽しくなります!
今ならできそうな染め方、あくまで一部にすぎませんが、たとえば以下のようなイメージです!
1,「藍返し」によって、できる染め柄の種類は倍増!(・・・どころではないかも?!)
その技術自体は新しいものではなく、壺草苑でもかつて取り組んでいたことがあったそうなのですが、インタレストのお客様のオーダーによる影響もきっとあって(笑)、来季春夏では「藍返し」とよばれる重ね染めが提案されています。ごく簡単にいえば、柄染めをした上から単色染めを施す重ね染めの1種です。
サンプルでは以下の3着が特に目を引きました。
画像1枚目は「中濃まだら染め×グラデーション染め(3番→5番)」、2枚目は「板締め×2番単色染め」、3枚目(右)&4枚目は「変わり板締め×3番単色染め」。1枚目のまだら&グラデーション染めの実力はもはや説明不要ですが、2枚目の淡藍の完璧なスカイブルーの美しさも実は壺草苑の手腕と誠実さがあってこその色味なのです。3枚目、これはカッコ良かったですね~!個人的には、「変わり板締め×グラデーション」とかも見てみたいです!
「藍返し」ではないのでが、こちら画像(1枚目)も重ね染め。この日の日記でご紹介した、3番単色染め×松煙染めです。こちらもシビれるほどカッコイイです・・・!2枚目が5番単色染めですので、互いの色味の違いをご確認頂けましたらと思います。
2,グラデーション染めの種類も多様に・・・!
上→下、下→上、ななめ・・・と、壺草苑の「宝刀」グラデーション染め(=ぼかし染め)も順々にその種類を増やしつつありましたが、先日開催しました秋冬の販売会では、私たちスタッフも見たことのない新しいグラデーション染めにチャレンジしたお洋服が数着入荷してきて、「どんどん新しいことにチャレンジしているんだなあ」と感じ入ってしまいました。
まさにインタレストの販売会のために特別に制作してくれたお洋服とのことで、まずは私たち自身度肝を抜かれましたし、お客様皆様の評判もすこぶる良かったです(すべてお嫁に行きました)。
たとえばこちら。上から3番→5番→3番と変化していくグラデーション染めです。この日の日記でご覧になり、このワンピースをめがけてご来店下さるお客様も少なくなかったです。着たときに一番美しく見えるという、実に粋なお洋服でした。
右にかかっているロングシャツ、前身頃が3番で腕と後ろ身頃が5番という、これはもう驚きのグラデーション染めでしたね・・・。一見して奇抜なお洋服に見えるのですが、これがまた着るととてもステキで、二重に驚いてしまいました。
また、来季の展示会では「ぼかし」だけではなく、しっかり境界で色分けされた染め方も披露されていました。
画像1枚目の左上は2番→4番の「ぼかし」グラデですが、1枚目の右下や2枚目の左上は「境界くっきり」のグラデですね!3枚目左のスカートでは、一部分だけ帯状に3番の色が入っています。
3,これも「板締め」??お洋服への応用はチャレンジです!笑
板締めといえば、画像1枚目のパラレルなボーダー柄か、2枚目のあえてイレギュラーに柄を入れる「変わり板締め」かというところでしたが・・・
工房からもらった画像で、このブロック柄も桜柄も板締めによる柄出しなのだそうです・・・(驚)。「シャツをこのブロック柄で染めて下さいってお願いしたらできるんですか?」、「・・・で、き、ます。。。」、「本当に?!笑」、「いや、物理的にはできるはずなんですが、洋服ではやったことがないので、本音を言えばやってみないと・・・」、「分からない?笑」、「はい(笑)。でもできますよ!」。工房長、オーダーを頂けたらお願いします!笑
あとは、このストールによって人気に火が付いた「ドット柄板締め」。輪郭がボヤッとするところがなんとも味があって、かわいらしくて、上品で・・・。春夏のお洋服で見てみたい気がしますね・・・!
4,いつの間にか、まだら染めも3種類に・・・!
まだら染めも、当初は通称「むらくも」とよばれる、この濃いめのまだら染めだけだったのですが・・・
今年の春夏シーズンに、「春夏なのでちょっと濃淡のメリハリを強めに出す、花柄のようなまだら染めってできませんか?」と無理強いお願いをして染めてもらったら、これが見事なでき!この「藍の華柄」を私たちは「中濃まだら染め」と名付けて、勝手にラインナップしております。笑
さらにこの秋冬シーズンに、「秋冬にこそ明るめのお洋服を着たいし、いっそ白が残れば雪の華のようなイメージになると思うんですよね・・・」と強制お願いして染めてもらったら、これがあまりにイメージ通りすぎて感嘆してしまいました!命名、「白残しまだら染め」です!・・・と、こんな感じで増えて?増やして?いっております。笑
もう一度申し上げますが、以上は「できることの一部」です。また、私たちのアイデアだけでなく、お客様から頂くアイデアが定番の染め柄になったりすることもしばしばです!皆様も、「さすがにこれはどうかしら・・・」と諦めてしまわれずに、ぜひ私たちに一度ご相談下さいね!工房に問い合わせいたしますので!(彼らが「それは難しいです」というときは、たいてい物理的に無理なときだけです。)
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<カテゴリ別のご紹介:特にオススメのお洋服・生地はこちらです!>
以下では、私たちが特に皆様にオススメしたいお洋服や生地について、カテゴリ毎にご紹介してまいります!
画像をご覧頂きながら、「この洋服が欲しいけれど、私には丈が長そうだから少し短くして、それで上であった藍返しで染めて・・・」と、イメージして頂けますと楽しいと思います!
ここからは、いつも通り画像にナンバリングいたしますので、お問い合わせの際にご活用下さいませ!
- ライトアウター(コート、ジャケット)類: 新作ではお手頃価格のモデルも?!
- ワンピース・チュニック類: 特にワンピースが大豊作です♪
- シャツジャケット・シャツ類: ここ数シーズンはシャツジャケットの人気がジワジワ上昇中!
- スカート類: 裾丈を調整すれば、ミニにもロングにもなります!
- プルオーバー・カットソー類: 来季春夏はTシャツがオススメです♪
- メンズアイテム類: 形・生地ともに、男性も女性もぜひご注目下さい!
- ストール類: 春夏らしい明るめの色味でいかがでしょう??
1,ライトアウター(コート、ジャケットなど)類
リネンコットンダブルフェイス生地・ショールカラーコート
(1) 左のショールカラーのコート(サンプルは濃まだら染め)は、3年前にリリースされて、そのまま大定番になって今でも毎シーズン必ず展示会にあるアイテムです。表地が丈夫で風合いがある麻生地、裏地が肌触り抜群のコットン生地というダブルフェイス生地でできていて、使い勝手・着心地・物持ちすべて抜群という万能アイテムです。これほど「つかい倒せるライトアウター」は、そうはないかもしれません!
(2) 画像1枚目、グラデーション染め(3番→5番)です。(3) 2枚目、5番単色です。ボタンはいずれも藍染めした鹿角ボタンです。
(4) 濃まだら染めのYによる着用画像です。こんな風にラフに、半袖の上からサラッとまとえてしまい、かつ汗などで汚れたら洗濯機で洗えるというスグレモノです。このコートの場合、よほど強いご希望がない限り、このダブルフェイス生地をおつかいになることをオススメしたいです(形と生地の相性が抜群です)。
パキスタン格子柄生地・ノーカラージャケット(新作)
(5) 新作の形で、「ジャケット」というよりは、セミロング丈のガウンのような雰囲気ですね。気軽にサラッと羽織れて重宝するかもしれません。ご覧の通りシンプルな仕立てで、「これって壺草苑のアイテムだよね?!」と確認したくなるほど、価格的にもお手頃感があります。サンプルは、左が2番単色、右が4番単色です。
この新作生地は「パキスタン格子柄生地」と書いてあるので、パキスタンで手織機で織られた生地のシリーズだと思います。軽くてやわらかくて気持ちの良い生地で、このジャケットに限らず、その他のシャツジャケットや、いっそシャツでつかっても味が出て良いかもしれません。
(6) Yが4番単色を着ています。「軽くて着ている感じがしない」とのことでした。
麻シャンブレー生地・薄手コート(新作)
(7) まだライトアウターのコーナーですので、ここでは右のシャンブレー生地でつくられたシンプルな羽織り物をご覧下さい。グレーに見えますが、藍染めされた糸が織り込まれた麻のシャンブレー生地でつくられています。袖先と裾先に3番のぼかし染めが入っていますね。このコートもかなりお手頃です。
(8) Yが着ています。このコートを別の生地&別の染め方で・・・というオーダーも、お見積もりを取った上で承ります。
2,ワンピース・チュニック類
イタリアンリネン・オープンカラーシャツワンピース
(9) ワンピ&チュニックのコーナーに入りましたので、ここでは右下のシャツワンピース(藍返し=中濃まだら×3番→5番のグラデ)をご覧下さい。このオープンカラーシャツワンピースは、次にご紹介するバルーンワンピースとともに、目下人気急上昇中の形です!初リリースとなった今秋冬シーズンでは、フランネルやコーデュロイといった温かい生地でつくられていましたが、ここでは「イタリアンリネン」という春夏向けの超優等生生地でつくられています。
形といい、生地といい、染め方といい、今回の展示会の主役ともいうべきサンプルではないかと思います。首回りの中濃まだら柄から裾に向けて濃濃藍の単色に染まっていくさまは圧巻で、展示会場で見惚れてしまいました・・・。このワンピを見られただけでも、会場に足を運んで良かったと感じたレベルです!
(10) Yが着ています。イタリアンリネンは、およそ麻生地とは思えないほどに藍を鮮やかに発色させる生地で、たとえばこのワンピでも裾先5番で染め上がっている部分では、しっかりと「褐色(=かちいろ)」の赤みが差しています。涼しくやわらかく、主にシャツやシャツワンピ類のオーダーをお考えになるとき、ぜひにとオススメしたい生地の一つです。(もっとも、ここで着ているシャツワンピの形については、つかうと楽しそうな生地が他にも様々思い浮かびますが・・・。)
(11) 画像1枚目、同じ形で、上でもご覧頂いたコットンフランネル生地(3番→5番→3番)です。着たときの美しくもかわいらしいシルエットが際立ちます。(12)こちらはコットンコーデュロイ生地(変わり板締め)で、前身頃を全開にしてライトアウターのように着ています。そう、この着方ができるんですよね!
(13) こちらも同じ形、コットンコーデュロイ生地(濃まだら染め)です。ちなみに、このオープンカラーシャツワンピースの形は、私たちとしてもとってもオススメなのですが、身長が160cm(=Y)以下の方ですと、幾分裾丈を短くした方が着やすいかもしれません。もちろんお好みもおありかと思いますので、ぜひお気軽にご相談下さいませ!
イタリアンリネン・バルーンワンピース
(14) 真上のオープンカラーシャツワンピースに続きまして、この画像の左側、バルーンワンピースも目下たいへんな人気で、ぜひご注目頂きたいです!lこちらも今秋冬シーズンの新作の形なのですが、早速ヒットしているところが素晴らしいですね♪ サンプルはイタリアンリネン(藍返し=板締め×2番単色)です。
(15) Yが着ています。画像ですと色味や質感が伝わらないのが残念なのですが、実物は、イタリアンリネンらしい実に鮮やかな発色で、かつ軽快で清涼感たっぷりの雰囲気です。ウェスト周りから膝あたりにかけてふんわり膨らみ、すねに向かって細くなっていくユニークなシルエットがとびきりかわいいです!
(16) こちらは秋冬バージョン、先日開催しました秋冬の販売会で入荷しましたメリノウールフラノ(濃まだら染め)をYが着ています。こちらはウール生地らしく、しっとり温かな印象ですね。こちらも素晴らしい方のもとへお嫁に行きました。このバルーンワンピースの形も、身長160cm(=Y)以下の方は、少し裾上げの調整をしても良いかもしれません。
イタリアンリネン・切り替えワンピース
(17) 画像左、定番中の定番中の・・・定番である「切り替えワンピース」という形、もちろん来季も継続です。これまで「インタレストにとって壺草苑のワンピースといえばこの形」というアイテムで、いつもポケットとベルト&ベルトループ付きの特注モデルで入荷しています。このワンピの形は、身頃とアームホールはかなりたっぷり取られているのですが、着るととても美しいシルエットが出るのも、その大きな魅力です。
(18) 画像1枚目、Yが着ているのはパキスタン手織りコットンというやわらかく薄い生地でつくられたグラデーション染め(3番→5番)です。(19) 2枚目、こちらは同じ形&同じ生地ですが、変わり板締めによる柄物に染め上げたもの。この「褐色(かちいろ)」がしっかり&たっぷり残った変わり板締めは、いつ見てもウットリする美しさですね。
(20) 同じ形&同じ生地で、4番→2番の下に向かって薄くなっていくグラデーションです。春夏らしく、こうして少し淡めの色味をつかっても良いかもしれません。
(21) (22) 画像1枚目&2枚目、ともに素晴らしい色味に染め上がった今秋冬シーズンの新作です。詳しくはこちらの日記をご覧下さいませ。色味はぜひご参考になさって下さいませ。
イタリアンリネン・ノースリーブロングワンピース
(23) 展示会ではなかった(と思う)のですが、こちらのノースリーブワンピースも、昨年春夏シーズンにとても人気でした。1枚でノースリーブで着ても、あるいはこのようにTシャツと合わせて着ても良いと思います。
コットンボイル・ロングオーバーチュニック
(24) ワンピースの次は、チュニックの大定番2モデルをご紹介です。まずはこの画像の右下、ロングオーバーチュニックという形、もともと秋冬シーズンのお洋服としてリリースされたと記憶しているのですが、実は春夏シーズンにも薄手のやわらかい生地でオーダーを頂きます。このサンプルは、シャリ感のある薄手のボイル生地で、生地染めで板締め柄を入れたものです。
(25) 秋冬バージョン(コットンフランネル)ですが、形や大きさ・シルエットなどはこちらをご参考になさって下さい。ただ、春夏のやわらかい生地で仕立てると、このような横のボリューム感は出ません。
(26) この日の日記でご紹介した、お客様による特注アイテムです。考えてみると、このパキスタン手紡ぎ&手織りコットン生地(白綿)でつくると、春夏シーズンも普通に着て頂けますね。かえすがえす、本当に素晴らしいアイデアだったと感じます・・・!
コットンローン・オーバーチュニック
(27) (28) 真上のロングオーバーチュニックから「ロング」を取ると、こちらのオーバーチュニックになります。その名前の通り、こちらは腰あたりまでのセミロング丈のチュニックです。1枚目左上が3番×松煙の重ね染め、2枚目左上がグラデーション染め(2番→4番)です。まったく同じ形&生地なのですが、互いの雰囲気がまるで違いますよね。これが壺草苑のおもしろいところです。
(29) Yがオーバーチュニック、上の(27)の3番×松煙の重ね染めを着ています。藍色とグレーの混ざり方が本当に美しく、たいへんな逸品だったと記憶しています。このコットンローン生地も鮮やかな藍色を発色する高級な生地で、春夏シーズンにはこのチュニックの形や、あるいはシャツなどでぜひにとオススメしたいです!
3,シャツジャケット&シャツ類
イタリアンリネン・シャツジャケット(新作)
(30) 新作の形です。真下の(31)と同様、シャツジャケットなのですが、こちらの新作はその(31)に比べて裾丈が短く、外付けポケットになっています。時間がなくて着られなかったのですが、これはきっとかわいいだろうなと感じました。サンプルはともにイタリアンリネン(左が5番単色、右が濃まだら染め)での仕立てですが、もう少し厚手の生地をつかってつくっても良さそうな気もします。あ、(5)の新作格子柄生地なんていかがでしょうか??
(31) 画像1枚目の右下(藍返し=板締め×2番)、(32) 2枚目の左上(中濃まだら染め)、こちらも実は別のシャツジャケットの形です。ただ、春夏らしくいずれも透け感のある薄手のコットンボイル生地での仕立てなので、「ジャケット」というよりはサラリとした羽織り物の雰囲気です。この形は裾丈は長めです。ここのところシャツジャケットの形の人気がジワジワ上昇中です。アウターを羽織るほどではなくても、風があったりしてちょっと肌寒いなというときなどに役に立ちますよね!
(33) こちらで工房の丹羽さん(身長157cm)が着ているのがまったく同じ形なのですが、秋冬向けのしっかりしたコットンコーデュロイ生地で仕立てなので、まさに「シャツジャケット」という雰囲気です。本来のパターンは、このように裾に向かってフレアになるシルエットを出す形ですが、薄手の生地でつくると下にストンと落ちる細長のシルエットになります。
(34) この形ですと、この日の日記でご紹介した、こちらのお客様の特注品をご紹介せずにはいられません。こちらはメリノウールフラノ生地でのお仕立てですので、もちろん「シャツジャケット」ですし、より「ジャケット」寄りの雰囲気&使用感となります。
コットンローン生地・ガゼット付きシャツ
(35) 画像1枚目の左上(板締め)、(36) 2枚目の右下(中濃まだら染め)、この形がおそらく点数としては、インタレストからお嫁に行った壺草苑のお洋服の最多記録を持っているであろう、「ガゼット付きシャツ」です。3年前にこの形が登場して、壺草苑のファンになって下さるお客様がどっと増えました。いつもお話ししています通り、たっぷり&ゆったりの身頃にもかかわらず、着るときれいなシルエットが出るのが大きな魅力です。サンプルは最も薄手の美しいローン生地での仕立てで、実に爽やかで涼しげな雰囲気です。
(37) 春夏のシャツ生地については、インタレストが特にオススメしたい生地が2種類ありまして、その一つがこちらのコットンラミーシャンブレーです。この画像は5番単色で染め上げていますが、私たちが今まで見てきて、植物繊維の生地でここまで見事な「褐色(かちいろ)」の赤みが差すものは他には知りません。工房に問い合わせたところ、この生地は現有在庫のみで終了予定とのことですので、ぜひこの春夏シーズンでのセレクトをオススメいたします!汗
(38) そして特にオススメしたい春夏のシャツ生地のもう一つは、こちらのイタリアンリネンです。それまでの麻生地と比べて格段にやわらかく、そして格段に発色が良いので、濃色染めをするとやはりこのように美しい「褐色(かちいろ)」を放ちます。「麻生地はゴワついたりパリパリしたりするので苦手」という方は、このイタリアンリネンを目の前にするときっとビックリされることと思います!
(39) 透け感のあるコットンボイル生地を板締めで染めた柄物シャツです。インナーに同じく壺草苑の藍染めTシャツを合わせていますが、この着方ですとインナーの藍色がシャツの上から透けて見えてとてもエレガントな雰囲気です。ボイル生地やローン生地での仕立てですと、シャツ自体は透けますので(→着ていてものすごく涼しいです)、何らかインナーと合わせて着て頂くことになります。純粋な「シャツ」というよりは、オシャレな羽織り物という趣ですね。
(40) コットンコーデュロイ生地の3番単色、(41) コットンフランネル裏地仕立ての藍返し(板締め×2番単色)。こちらは秋冬生地ですので、色味や染め方のご参考です。
4,プルオーバー&カットソー類
コットンボイル生地・クルーネック、コットンローン生地・ドレープネック
(42) (43) (44) 伸縮性のない布帛プルオーバーのご紹介です。ちょっとややこしいのですが、以下の通りです。画像1枚目の左上(3色染め=5番/0番/2番)と2枚目の右上(4番→2番)が同じ形(後ろボタンクルーネック)&同じ生地(コットンボイル)、1枚目の右下(板締め)と3枚目の右下(2色染め=3番/1番)が同じ形(ドレープネック)&同じ生地(コットンローン)です。
ガス焼度詰め天竺・半袖Tシャツ
(45) そして半袖カットソー、上でも書きましたがこれまではサイズ感の問題(=小さかった)でなかなかオススメしにくかったのですが、これは本当に毎年必ずパターンを修正してくれて(=サイズ感が徐々に大きくなり)、ついに来季春夏については私たちインタレストが展開しやすい大きさになりました!生地もリニューアルされて強度のある度詰め天竺になったので、真夏のガンガンの着用も問題ありません。グラデーションや板締めでも1万円台半ばの価格帯というお手頃感も大きいですね!サンプルは左上(5番→3番・Lサイズ)、右下(変わり板締め・Mサイズ)です。
(46) こちらは昨年、インタレストの特注モデルとして制作し、たいへんご好評を頂きました、「襟板」と呼ぶ襟元だけ板締めした柄のTシャツです。ボディ部分で美しい「褐色(かちいろ)」が出ていますね。ちなみに、これが昨年までのLサイズで、来季春夏のLサイズはこれよりも一回り大きくなります。
5,スカート類
麻シャンブレー・ギャザースカート
(47) スカート類では、インタレストで特に人気のある2モデルをフィーチャーいたします。1つはこの画像の左上のギャザースカートです。最もシンプルな縫製で、価格帯も比較的抑えめでおつくりできます。サンプルは糸染め麻シャンブレー生地の仕立てで、後染めで帯状のぼかし(3番)を入れた仕様ですね。
(48) 画像1枚目がコットンラミーシャンブレーの中濃まだら染め、(49) 2枚目がコットンラミーシャンブレーのグラデーション染め(4番→2番)です。上で「オススメしたいシャツ生地」としてご紹介したコットンラミーシャンブレーですが、このようにスカートで仕立てても素晴らしい相性なんです。この生地ならではの鮮やかな藍の発色と美しい光沢、そして清涼感抜群の生地感が魅力です!
(50) (51) 上の(48)と(49)それぞれの着用画像です。
(52) コットンコーデュロイの白残しまだら染め、(53) 厚手コットンフランネルのグラデーション染め(3番→5番)。生地は秋冬仕様ですので、色味をご参考になさって下さい。特に白残しまだら染めは、春夏シーズンにとってもオススメしたい柄ですね!
ちなみに上でご覧頂いたギャザースカートはすべてインタレストの特注モデルで、一番大きな違いは裾丈がオリジナルよりだいぶ短いことです。そして、あるお客様から「それをさらに短く、膝丈にしたい」というご要望を頂いて特注したスカートが、この画像の左側のスカートです。右側のスカートがインタレストモデル(=オリジナルよりは短い)です。
こちらはオーナー様ご自身による着用画像です。ぜひご参考にして頂けましたらと思います!
コットンボイル(表地)×コットンローン(ライナー)・タックスカート
(54) そしてオススメしたいスカートのもう1モデルは、こちらのタックスカートです。表地でコットンボイル、ライナーでコットンローンをつかい、その両方をしっかり藍染めするという実にぜいたくな仕様のスカートです・・・!真上のギャザースカートと並んで、スカートでは不動の大定番として常に人気があります♪ オリジナルはかなり裾丈が長いので、お好みによって調整することをオススメいたします。
(55) この日の日記でお客様の特注品としてご紹介したこちらのスカートは、実はこのタックスカートが元になっています。このスカートの仕様が実現したことで、ウェストをゴムにして仕立てることもできるようになりました。
(56) グラデーション染め(3番→5番)です。これはインタレスト仕様の裾丈で、身長160cmの方が着て膝下~すね丈くらいの長さに調整しています。
(57) こちらはぐるり1周帯状に板締め柄を入れた変わり板締め。裾丈は同じくインタレスト仕様です。
(58) 真上と同じく変わり板締めなのですが、やっぱり雰囲気がまるで違いますよね。板締めは決して同じ柄には染まりません。ちなみにこちらは工房オリジナルの裾丈なのですが、ウェストでグルグルと2~3回巻いて短くして履いています。
6,メンズアイテム類
メンズアイテム類では、継続する定番の形に加えて、新作の形と、そして何より新作の生地にご注目頂きたいです!特に厚みのある「オーガニックリネン」などは、メンズ向けにはもとより、女性のお客様のお好みによってはレディースウェアとしてもご活用頂けると思います。カットソーの天竺生地も、より肉厚のしっかりした生地になってかなり魅力的です!
また、生地に限らず、「お洋服は大きめに着たい」と仰る、決して少なくない女性のお客様皆様が、日常的に壺草苑のメンズウェアを好んでお召しになっています。その点でも、ぜひご注目下さいませ!
パキスタン手紡ぎ&手織りコットン・メンズカバーオール
(59) パキスタン手紡ぎ&手織りコットン(白綿)の5番単色、(60) 同じ生地の濃まだら染めです。この形、この生地の魅力については、折に触れ繰り返しお話ししてきています。「カーディガンを着ると暑い、シャツ1枚だと寒い」という微妙な気候(←この期間って実はかなり長いです)のときに本当に重宝します!お客様によっては、このアイテムを生地や染め方を変えて複数着お持ちの方もいらっしゃいまし、女性のお客様も多くお求めになります。
(61) 上の(59)を私・店長D(身長179cm)が着ています。濃色の天然藍(トップス)と濃色の化学藍(ボトムス)の相性の良さも、改めて確認頂けましたらと思います。
(62) スタッフY(身長160cm)が、同じく(59)を着ています。そう、女性がこんな風にオーバーサイジングで着てもとてもかわいいんですよね♪
コットンラミーシャンブレー・メンズシャツ
(63) インタレストイチオシの春夏生地・コットンラミーシャンブレーを3番単色で染めたメンズシャツ(店長D私物)です。(64) こちらがコットンラミーシャンブレーを5番単色で染めたもの(形はレディースのガゼット付きシャツです)。中色も濃色も、このコットンラミーシャンブレー生地は本当に美しく藍を発色させます!
(65) 私・店長Dが(63)を着ています(M・LのうちMサイズ)。来季春夏は濃色でシャツをつくろうと考えているのですが、コットンラミーシャンブレーにするかイタリアンリネンにするか、はたまた下で登場する新作生地「オーガニックリネン」にするか、モーレツに悩んでおります。笑
(66) コットンフランネル裏地仕立ての変わり板締め、(67) 厚手コットンフランネルの3番×松煙の重ね染め(詳しくはこちらの日記にて)。生地は秋冬仕様なので、柄や色をご参考になさって下さい。
あとは、ブロック板締め柄のシャツ・・・とか??笑
オーガニックリネン・メンズ開襟長袖シャツ(新作)
(68) 新作生地であるオーガーニックリネンで、新作の形である開襟長袖シャツがリリースされています。オーガニックリネンは、コットンラミーシャンブレーやイタリアンリネンのような美しい発色こそありませんが、厚みと「しっとり感」のあるリネン生地らしいリネン生地で、その名の通り、良い意味で「土っぽい」抜群のカッコ良さがあります。男性のお客様のみならず、女性のお客様もきっとお好きな方がいらっしゃるのではないでしょうか?
形は、(63)の定番のメンズシャツと比べて身頃が大きめに取られており、よりリラクシングに着られる印象です。メンズシャツは「きれいめ」で、メンズ開襟シャツは「カジュアルに」という感じでしょうか。サンプルは左が松煙染め単色(Mサイズ)、右が5番単色(Lサイズ)です。
リネンビエラ・メンズ開襟半袖シャツ(新作)
(69) 形は真上の長袖を半袖にしたものです。メンズ半袖シャツでは、もともとあったアロハタイプの形しか思い浮かばないくらいだったのですが、この新作の形によってより選択の幅が広がりましたね。リネンビエラ生地は、その名の通り綾織りの柄がとてもきれいで、真上のオーガニックリネンほどではないですが厚みもしっかりあります。サンプルは、左の5番単色(Mサイズ)と右の藍返し(変わり板締め×3番単色、Lサイズ)です。
この変わり板締め×3番単色(←2番ではなく)の藍返しが、ものすごくカッコ良かったです。
アトラス度詰め天竺・メンズ半袖Tシャツ(新作)
(70) メンズTシャツも、形・生地ともにリニューアルされました!(45)のレディースTシャツの度詰め天竺生地も強度のあるしっかりした生地ですが、こちらのメンズの生地はより肉厚で「やっつけがい(笑)」のありそうな生地です。ただでさえ頑丈な生地に藍染めが乗っているので、物持ちの良さはハンパないと断言できます!価格も1万円台後半くらいで、相対的にお手頃です。サンプルは、左が3番単色×松煙の重ね染め(Lサイズ)、右が5番単色(Mサイズ)です。
7,ストール類
春夏のストール類では、インタレストで不動の一番人気ストールである「コットンジョーゼット大判ストール」で、春夏恒例の「白残しグラデーション」や「淡めグラデーション」をオススメしたいです!スタイリングがいっそう華やかになります♪
また、秋冬の販売会会期中、この日の日記でご紹介し、本当に多くのパーソナルオーダーを頂いた「超」のつくレアもので本数限定&スペシャルクオリティのストール、既にだいぶ完売しているようですが、もしこのタイミングでご所望でしたら生地在庫を再確認いたしますので、こちらまでお問い合わせ下さいませ!
コットンジョーゼット大判ストール
(71) コットンジョーゼット大判ストール(白残しグラデーション=0番→3番):税抜き23,000円
(72) コットンジョーゼット大判ストール(淡めグラデーション=2番→4番):税抜き23,000円
(73) コットンジョーゼット大判ストール(3番→5番):税抜き23,000円。こちらは年中無休の大定番です。
(74) このコットンジョーゼット大判ストールに、ドット柄板締めを入れるという妄想が・・・笑。
限定ストール6種
こちらの日記にて、画像たっぷりで詳しくご紹介しております。まずはぜひ、この記事をご覧下さいませ!
(75) カシミヤ大判ストール:税抜き45,000円。サンプルは5番単色。
(76) ラミーエアヘリンボーンストール:税抜き28,000円。サンプルは変わり板締め。
(77) ラミー大判ストール:税抜き28,000円。サンプルはグラデーション染め(3番→5番)
(78) リネンエア綾織りストール:28,000円。サンプルは5番単色。
(79) ラミー厚手ヘリンボーンストール:税抜き29,000円。サンプルは変わり板締め。
(80) リネンボーダー大判ストール:税抜き28,000円。サンプルは2番単色。
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本日は以上です!
本当に長い記事になってしまいました(汗)。ここまでお付き合い下さって、本当にありがとうございます!
多くのお客様からのお問い合わせとパーソナルオーダーを、心よりお待ちしております!皆様と工房と一緒に、唯一無二のまったく新しい藍染めのお洋服をつくれることを楽しみにしております♪
以下、冒頭の繰り返しになりますが、再掲いたします。
★特注パーソナルオーダーを承ります!★
壺草苑のパーソナルオーダーは、いわゆる「ご予約」ではなく、文字通りの「特注」です!
- たとえば、「メンズウェアで新しく提案されている肉厚な麻生地で、レディースの新作シャツジャケットをつくり、その裾丈はオリジナルより2cm短く仕立てて、それを板締め×グラデーションの藍返しで染める!」というようなオーダーも承れてしまいます!
- 店頭では、おつかい頂ける主な春夏向け生地の種類毎に、5段階の濃さ+まだら染めの6種類で染め分けた生地スワッチ(サンプル)をご用意しております。パーソナルオーダーが多いインタレスト向けに、工房が特別につくってくれたものです。生地による発色の違いや、何よりそれぞれの質感を直接お確かめ頂くことができます。ぜひご活用下さいませ!
- 以前から、「実際どんなことができるの?」、「オーダーしている方はどんな洋服をつくっているの?」という質問を本当に多く頂いていたので、つい先日、今季秋冬シーズンでお仕立てした特注のお洋服たち5着を詳細にご紹介した日記をアップいたしました。ぜひその記事をご参考にして頂けましたらと思います!>こちらからご覧下さいませ!
- オーダーの締め切りは、12月20日(日)とさせて頂きます。価格、生地感やサイズ感、色味、あるいは「可能なことor不可能なこと」・・・などなど、店頭やお電話・問い合わせフォームよりお気軽にお寄せ下さいませ!(締め切り直前のお問い合わせですと間に合わない可能性がありますので、ぜひ早めにお寄せ下さいませ。)
- 今回ご紹介するのは、「来季2016年春夏シーズン」の新作です。入荷・納品は来年2016年の3月下旬~4月上旬を予定しております。
<お問い合わせ>
- 商品やその他のことについてのお問い合わせは、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さいませ。定休日に限らず24時間以内に必ずお返事いたします。
- 24時間以内に当店からのお返事が届かない場合は、(1)ご入力頂きましたメールアドレスにお間違いがないか、(2)そのメールアドレスがPCからの受信を許可する設定にして頂いているか、をもう一度ご確認頂いた上、お手数ですが再度フォームよりお問い合わせ下さいませ。
- 定休日(火曜日)以外であれば、お電話(03-6457-5360)でのお問い合わせが確実です。在庫確認・確保やその他につきまして、その場でご対応可能です。ぜひお気軽にお電話下さい。