こんにちは、インタレストです。

昨日の日記では、今週末11月14日(土)に初日を迎える壺草苑販売会について、企画盛りだくさんの内容を詳細にご紹介いたしました。そして本日の日記では、そのイベントトピックの一つである「お客様の私物のお洋服の藍染め」につきまして、改めてご説明させて頂きます!

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それでは以下、しっかりご説明してまいります!

なお、以下の記事でつかわれている「記号」のようなもので、「単色染めの濃さ」を表す便宜上の数字がありまして、5段階で「淡淡藍(1番)→淡藍(2番)→中藍(3番)→濃藍(4番)→濃濃藍(5番)」となります。途中何度も出てきますので、ご確認頂けましたらと思います。

 

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以下、しばらくは昨日の日記の内容そのままです。

1,皆様の私物のお洋服をお預かりし、壺草苑の藍染め職人が発酵建の天然藍で染め上げます!

今までやっていそうでやっていなかったという、正真正銘の新企画です!皆様の私物のお洋服をお預かりし、壺草苑の藍染め職人に染めてもらうという機会をご提案させて頂きます!

普段は、当店インタレストでお買い上げ下さったお洋服に限りまして、ご購入後の藍染め(壺草苑)や草木染め(MAITO)のご依頼を承っておりますが、今回の販売会会期中(11月14日~23日)に限りまして、お客様がお手持ちの私物のお洋服につきましても、壺草苑による藍染めのご依頼を承ります!

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たとえば、コットン100%の白シャツ。これはもう白シャツの「宿命」として、どんなに丁寧に扱っていても、最終的には必ず「傷み」や「黄ばみ」が生じます。「それだから白シャツは消耗品。高価なものは購入しない」というお声もしごくもっともなのですが、私たちインタレストはそうは考えません。白シャツを着て着て着まくって傷んだり黄ばんだりしたら、藍染めor草木染めをして、それをまったく別のお洋服として生まれ変わらせれば良いと考えるからです。

「気に入ったお洋服はとことん、できれば一生着続けたい」。これが私たちインタレストの変わらない考え方であり、実際お客様から同様のご相談を頂くこともとても多いです。もちろん、白いアイテムは一度染めてしまうと白ではなくなりますが、でも、「もはや処分するしかないかな・・・」という状態のお洋服が、まったく新しいお洋服として生まれ変わるのです。とってもステキなことだと思います!

(もちろん白いアイテム以外も染められます。無地でない柄物であっても染められます。下で画像を掲載しておりますので、ご確認下さいませ!)

さらにさらに、これもこれまで何度もお話ししています通り、天然藍で染めると生地自体が丈夫になります。藍色が入りますので、黄ばみのリスクとも無縁です。もとの状態よりも藍染めしてからの方が、その寿命ははるかに長いのです。お気に入りのお洋服の藍染め、ぜひぜひこの機会にご検討下さいませ!

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ここから先が新しいお話です。

2,藍染めのご依頼を下さる前に、ご確認&ご理解頂きたいこと

今回の藍染め企画にご興味を持ちのお客様におかれましては、ぜひこの「2」の項目はくまなくお読み頂けますようお願いいたします!

<今回の私物のお洋服の藍染めに関して、事前にご確認&ご理解頂きたいこと>
  • 天然藍で染めますので、コットン・麻・シルク・・・など、天然素材の生地にしか染まりません。ご依頼を下さる前に、お洋服の品質表示タグをご確認下さいませ。(ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は染めることができません。)
  • 真上のことに関連して、通常お洋服の縫製などでは縫い糸としてナイロン糸などがつかわれることが多く、仮にボディがコットン100%であっても、縫い糸の部分だけ白く残る可能性があります。(ただし、下でご紹介いたしますように、そのことをポジティブに捉えて、デザインの一部にしてしまうというのも一興です。)
  • ホワイトや生成りの生地だけでなく、淡めの色が入った生地や柄物の生地でも染められます。(もちろん、それが天然素材であるときに限ります。)ぜひお気軽にご相談下さいませ。
  • 藍染めによって、大なり小なりお洋服に「縮み」が生じる可能性があるとご認識下さいませ。既に相当数水洗いを経た、布帛(≒織物)のお洋服を染められることをオススメいたします。(以下で画像を載せている店長D私物のシャツは、ともに数年もので、藍染めによる「縮み」はほぼありませんでした。)
  • 今回藍染めを承るアイテムは、基本的には「お洋服」をその対象とさせて頂きまして、それ以外につきましてはストール(ショールなども含む)のみとさせて頂きます。(ハンカチやソックスなどの小物につきましては、お洋服およびストールをお預け下さる場合に限りご一緒に承ります。店頭にて直接ご相談下さいませ。)
  • 藍染めのプロセスは、おおよそ以下の通りです。お洋服のお預かりと同時に「仮のお見積もり(ある程度の幅)」をお伝え→工房で取ってもらう「本お見積もり」をお伝え→オーナー様にご連絡後に藍染め開始→染め上がったお洋服のお引き渡し。
  • 「本お見積もり」=「仮のお見積もりでお伝えする幅の範囲内」だった場合には、キャンセルは承れません。基本的に、ご依頼下さるか否かにつきましては、店頭にて「仮のお見積もり」をお伝えする際にご決断頂きますようお願いいたします。
  • 納期に関しましては、数ヶ月の余裕をもってお預け下さいませ。お急ぎのご依頼は承りかねます。

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<藍染めの工賃(お見積もり)について>

藍染めの工賃につきましては、大きく以下の3点、すなわち(1)染めの濃さと柄の種類、(2)染める生地の厚さや面積、(3)染める生地の種類によって決まってきます。(1)については、単色染めでは濃くすればするほどお高くなり、単色染めよりも柄染め(グラデーション染め・板締め・まだら染めなど)の方がお高くなります。(2)と(3)については、当然ながら、染める生地が厚く、その面積も大きく、そして染めるのが困難な生地ほどお高くなります。

工賃の例を挙げますと、レディースサイズのシンプルなコットンTシャツを淡淡藍~淡藍(1~2番)単色で染めたときなどでは、染めの工賃は税抜き5,000~6,000円前後になり、この金額がすべてのお見積もりの中で最もお安い設定です。

一番お問い合わせの多いワンピースにつきましては、たとえば、一般的な大きさ&厚さのコットン布帛地のそれで、グラデーション染めにする場合であれば、染めの工賃は税抜き13,000円前後になります。

それ以外、たとえばジャケットやコートなどのアウターであればワンピースよりお高くなりますし、小さなストールであれば半袖Tシャツよりもお安くなる可能性もございます。いずれにしましても、まずは店頭にてお気軽にご相談下さいませ。ある程度のレンジをもって、「仮のお見積もり」をお伝えいたします。

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3,スタッフの私物を藍染めした洋服たちをご紹介いたします!

お客様皆様に、店頭にて仕上がりの例としてご覧頂けるようにと、予め工房に藍染めを依頼していた私たちスタッフの私物の洋服たちがあります。既に撮影できているものにつきまして、以下にてご覧頂きたいと思います!(なお、これらに加えて数点、染めのサンプルとして販売会会期中の店頭にて展示できる予定です!)

店長D私物のオクスフォードシャツ(コットン100%、ホワイト)を、濃濃藍(5番)単色で染める

いつ買ったのか覚えていなかったのですが、今ちょっと調べてみたら、どうも10年近く前のようで自分でも驚きました(笑)。特に前職在職中によく着ていたので、襟元と袖先を中心に目立つ黄ばみがあって、普通には着られない状態でした。それでもちょっと思い入れがあって手元に残しておいたものを、今回の企画で「渡りに船」とばかりに染めたのでした。
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上でも書きましたが、このシャツの藍染め(→濃色染め)では縫い糸が白く残ることを、むしろデザインの一部として楽しんでいます。縫い糸を目立たないように染めたければ、ボディを1番や2番などの淡色染めにするのがオススメです。
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特に濃色染めをお考えのときは、「(そのお洋服の中で)縫い糸がどのように入っているか」を、予めしっかりご確認なさるのが良いと思います。その上でそれをデザイン上どう扱いかをお考えになると、とても楽しいです!
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硬くて厚い、コッテリとしたオクスフォード生地です。この生地感が好きで処分できずにいたわけですが、5番の濃さまで染めるのはたいへんだっと思います・・・。たいへんに感激しました。
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もちろん、黄ばみや汚れの類いはきれいさっぱりなくなって・・・という言い方は語弊があるかもしれませんね。きれいさっぱり「目立たなくなって」います。(本当、跡形もなくてまったく分かりません。完全に新品状態に見えます。)
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染めの工賃につきましては、メンズシャツですのでレディースシャツと比べて「生地の面積が大きく」(+)、そしておよそレディースシャツではあり得ないレベルの「肉厚なオクスフォード生地」(+)を、柄染めの次にたいへんな「濃濃藍(5番)で染めた」(+)ということで、このシャツの染めの工賃は税抜き13,000円前後となります。(これはメンズシャツのお見積もりでは相対的にお高い工賃です。)ご参考になさって下さいませ。
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店長D私物のプレーンな平織りシャツ(コットン100%、生成り)を、まだら染めで染める

実はこちらは、当初淡藍(2番)単色で染めてもらおうと依頼していたのですが、工房から連絡があって「地の生成り色が想像以上に強くて、きれいなスカイブルーが出ない」と言われたので、「それならいっそ濃いめのまだら染めで」と途中で依頼内容を変更しました。「こういうこともあるかも?」くらいに、覚えておいて頂けましたらと思います。(もちろん、事前にお知らせいたします。)
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このシャツ、どういうわけか、ほとんどの部分で縫い糸が表に出ない縫製になっているんです。濃いめのまだら染め(=柄染め)にしたのは、まさにその点がポイントで、(白く残る)縫い糸がシャツの柄の雰囲気を邪魔しないと事前に想像できました。これならまだら染めにしても「うるさい」雰囲気にならず、端正な顔立ちを維持できるかなと。
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このように、縫い糸が見えません。まるで製品染めが前提であったかのような仕様ですよね。
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こちらはつるっとした質感の生地で、濃色の部分では「赤み」が差す「褐色(=かちいろ)」がハッキリ出ています。私の期待以上に、カッコ良く洗練された柄物シャツに仕上がっていて大満足です!
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染めの工賃につきまして、上のオクスフォードシャツと比べますと、「生地の面積は同じくらい」(±0)で、「生地の厚みはだいぶ薄め」(-)、「染めは柄染め」(+)ということで、お見積もりはほぼ同額の税抜き13,000円前後となります。ご参考になさって下さいませ。
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当店スタッフHの私物半袖プルオーバーを(コットン100%、ホワイト)を、 淡藍(2番)単色で染める

スタッフHがとても気に入って長年着ていたのですが、全体的に黄ばんでしまって残念がっていたので、「これもこの機会に染めてもらおう」ということになりました。
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ジャカード織りによるドット柄もしっかり染まっています。
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実は縫い糸はホワイトのまま残っているのですが、全体がスカイブルーなので、少なくとも遠目にはそれがまったく目立ちません。上で「縫い糸がどう入っているかをご確認頂きたい」と書きましたが、このプルオーバーを濃色で染めた場合、変則的に入った縫い糸のホワイトが目立ちすぎていたかもしれません。
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染めの工賃につきまして、このプルオーバーは、レディースアイテムでかつ半袖で「染める面積が小さく」(-)、「ごく薄い生地で」(-)、「淡藍(2番)単色の染め」(-)なので、税抜き5,000円~6,000円前後となります。お洋服では、このお見積もりが最もお安い設定になります。ご参考にして頂けましたらと思います。
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2ブランドがかかわるコラボレーションアイテムなので、染めの工賃のお話はできませんが、「仕上がりの例」として以下もご参考になさって下さいませ。(各アイテムの詳しいご説明は昨日の日記にて)

レディースワンピースのグラデーション染め(2番→4番)。
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レディーススウェットプルオーバーのグラデーション染め(3番→5番)。
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レディースチュニック丈半袖プルオーバーの淡藍(2番)単色染め。
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レディース半袖カットソーの淡藍(2番)単色染め。
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4,総お見積もり額が計10,000円超で、工房オリジナルのハンカチをお好きな染め柄でプレゼント♪

これは今回の企画に対する工房の厚意以外の何物でもないのですが、なんとなんと、藍染めをご依頼下さったときにその総お見積もり額が税抜き10,000円を超えた場合には、工房のオリジナルハンカチ(40cm×40cm)を、しかもオーナー様のお好きな染め柄で染めてプレゼントさせて頂きます!こちら、れっきとした「商品」として販売されているものです。こんなにステキなプレゼントがあって良いのでしょうか・・・!
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こちらはサンプルとして制作してもらったもので、向かって左下と右上を濃く(5番)→中央を薄く(3番)という、私たちが「ななめグラデーション染め」と呼んでいる染め方です。その他、すべての濃さの単色染めはもちろん、まだら染めや板締めも承れてしまいます・・・!(驚)
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このハンカチがそもそも上質なコットンローン生地で、濃色染めの部分には美しい褐色(かちいろ)があらわれます。
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なんと工房長が自ら型を作ってくれたというこちらの当店のロゴですが、「インタレスト」と文字が入ってしまうと実用性の面では少し劣ってしまいますので、最後の葉っぱのマークだけ、隅っこに小さく入れさせて頂きます(企画品ですのでこの点はご理解下さいませ)。なお、既に一部お声を頂いていますが、「店名の文字ロゴも入れて欲しい!」という場合には仰って下さいませ。せっかく工房長が作ってくれたので、喜んでご対応いたします。笑
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本日は以上です!

今週末11月14日(土)に初日を迎える壺草苑販売会「天然藍で染めるふく 2015年秋冬」につきましては、昨日の日記と本日の日記にて、現時点でお伝えすべきことはお伝えできたと思います!過去最大のスケールでお届けいたします今回のイベント、あとはぜひ初日に向けて、そして会期中ももちろん、たくさんお楽しみ頂けましたらと思います!

 

明日は定休日、明後日は臨時休業と頂きまして、次は12日(木)にオープンいたします!店頭は今秋冬シーズンの魅力的なお洋服たちであふれております!多くのお客様のご来店とお問い合わせを、心よりお待ちしております!

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