今日はもう他のことがまったく手に付きませんでした・・・泣泣。いや~もう、本当におめでとうございます・・・!涙涙

 

この日ぶりの将棋の話題ですが、今年2017年は将棋界にとり本当に怒濤の、とんでもない1年でした。私が将棋ファンになってから、こんなに世間で将棋将棋と騒がれたのは、まさに羽生善治さんが25歳の時に全7タイトル独占、いわゆる「七冠」を達成したとき以来ではないかと思います。

年初はまだ昨年から引きずっていた暗い話題が重たくのしかかっていましたが、それを超新星・藤井聡太四段がたった一人で遠く彼方まで吹き飛ばし、別の世界では加藤一二三九段が売れっ子芸能人顔負けの活躍をして、そして最後はやはりこの人が前人未踏の偉大な記録を達成して締めるという、もうこんなことないのではないかというようなことが4つも同時に起きた1年でした。

以前も何度もお話ししていますが、羽生善治さんは私が小学生だった頃からのスターでヒーローです。今年はもともと保持していたタイトルを2つ落とすなど、苦しい戦績だったのですが、1年の最後に竜王位という棋界最高格のタイトルを奪取し、しかも(おそらくご本人よりも私たちファンにとっての)悲願中の悲願であった「永世七冠達成」を成し遂げるという、終わってみたら最高の1年になりました。

一般的には、全棋士人生でタイトルを1期でも獲得できればそれはもう一流の棋士なのですが、羽生さん今回の竜王位獲得で通算99期となり、来年2018年の大台超えが視野に入りました。私自身は「自分の目で羽生さんの永世七冠と通算100タイトルが見たい」と、それはもはや夢物語のようにここ10年くらい妄想していたのですが、それがまさに現実のことになろうとしています。

あとはもう、藤井四段とのタイトル戦が見たいです・・・!これには藤井四段に速攻で、向こう2年以内くらいまでに頂上まで勝ち上がってもらうしかないのですが・・・。

 

私が羽生さんを数十年応援していていて、何にも増して尊敬するのは「負けが込んでいるときにそのまま潰れない」というところです。今年の夏から秋にかけて20代の若手実力派の棋士に立て続けにタイトルを2つ奪われ、しかも将棋の内容自体もよくなかったので、並みの精神力であれば「寄る年波には勝てぬ」「もうそろそろいいかな」となると思いますし、私自身「これはさすがに・・・」と、今思えば明らかに必要以上に悲観したりしていました。

ところが、ご本人は「強い若手の新しい将棋は刺激的」「自分もそれに付いていけるよう努力したい」と、まったく顔色を変えず、いつも通りのことを話されていて。実際、ここ2ヶ月は特に将棋の内容が明らかに復調していて、勝ち負け自体よりもそのことに強い感動を覚えるのです。特にこの竜王戦の番勝負の将棋は、まさに全盛期の曲線的で捉えどころのない羽生将棋そのもので、数ヶ月前に「ちぇっ・・・」とふてくされていた自分を恥じるばかりです。

苦しいときにこそ盤面をにらみつけ、頭をかきむしり、顔をゆがめながら、投了する最後の瞬間まで決して諦めない羽生さんを、私は数え切れないほど見ています。今日その姿を改めて脳みそに刻みつけて、明日からの毎日を過ごしていこうと気持ちを新たにしているところです。

本当におめでとうございます!これからますますのご活躍を祈念しています!神楽坂の路地裏から、強い敬意を込めて。

 

★国内囲碁界の絶対王者・井山裕太七冠が寄せた言葉

私にとっては「目標」とするには恐れ多い存在で、言うなれば「指標」「道標」ですが、まさに井山七冠とまったく同じ想いを抱いています。

この度は永世七冠達成、誠におめでとうございます。
長きに亘り結果を残し続けられるそのお姿に、敬服いたしております。
今後も健康に留意され、私を含めた多くの人々の目標で有り続けていただければと思います。

 

★永世タイトル獲得資格について

永世竜王:連続5期 or 通算7期
~羽生さんは連続2期・通算7期(←イマココ)

永世名人:通算5期
~羽生さんは連続3期×2回・通算9期

永世王位:連続5期 or 通算10期
~羽生さんは連続9期通算18期

永世王座:連続5期 or 通算10期
~羽生さんは連続19期通算24期

永世棋王:連続5期 or 通算10期
~羽生さんは連続12期通算13期

永世王将:通算10期
~羽生さんは連続6期・通算12期

永世棋聖:通算5期
~羽生さんは連続10期・通算16期